不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

L'altra Direzione

2009-04-24 22:22:19 | 日記・エッセイ・コラム

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久々にライブ。
Nekのライブ自体10年ぶりくらいなんじゃないかな。

人生に行き詰ったときは
私の処方箋は吉川晃司と決まっているのですが
なかなか神様ライブに合わせて帰国することができず
吉川ライブも随分ご無沙汰ですが。

今回も人生にちょっと行き詰りかけていたので
方向性の模索をしながら
パワーをもらおうと思って出かけたライブ。

フィレンツェのアルノ川を少し上流に上ったところ、
市街地の外れにあるSaschall。
昔はTeatro Tendaと呼ばれていた多目的ホール。

仕事を早めに切り上げてバスに乗って出かけて
ぎりぎり開演21時に間に合いました。

ほぼ満席。
客層を一回り見渡して結構驚き。
もちろん多いのは若い世代の女性ですが
20-30代の女性と、その彼氏という組み合わせも多いし
50-60代の女性もいれば
10代の子供連れの親子も非常に多かった。

ちなみに私の右は40-50代の女性5人グループ。
左は20代のカップル、
後ろは私と同世代の男女ミックスグループ、
前は20代の息子を連れた親子3人組。
なんとも幅広い客層です。

小さいホールなので観客席と舞台がめちゃくちゃ近い。
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客層の幅広さと同じくらい驚くのは
みんな遠慮なしにフラッシュ炊いて写真撮影して
携帯で必死に動画撮影していること。
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確かにイタリアって
日本ほどコンサート後のライブDVDの発売って
多くない気がするので
そういう意味では記念に残しておきたいのかも。
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しかしこの人の著作権などはどうなっているんでしょう。
誰も注意しないし、撮影禁止のアナウンスも流れないし。
映画館ではちゃんと動画撮影禁止ってCMが入るのに。
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いつものようにカメラは持ち歩いていたので
まぁ、遠慮しがちに私も写真撮影しておきました。

大きな舞台の上の吉川氏の記憶があるせいか
Nek小さく見えます。
小柄なんだよね、もともと。
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舞台装置もシンプル。

こうやって比べてみると
日本のホールコンサートは本当に趣向が凝らされています。
金もかかっているし、何よりエンターテイメント性が高いのは確か。
イタリアのコンサートってもっと純粋に
音楽だけを楽しむ感じかなぁ。

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第一線で活躍するアーティストはみんな実力派で
日本のようなアイドル文化ってあまりないので。
Nekはちょっとアイドルくさい部分もあったんだろうけど、昔。
でも彼の音楽的な路線はStingだからねぇ。
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彼のMCはなんか歌っているときと雰囲気が違ってました。
なかこう北イタリアの人だなぁという訛りが。
それはそれでいいんだけど、なんか不思議だった。
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最初は座っておとなしく聞いている観客でしたが、
中盤から席を離れて撮影に熱心な人やら
恋人同士で二人の世界に入り込んで踊る人やら
盛り上がって、
終盤はなんだか入り乱れて
みんな舞台の下まで押し寄せてました。
最後にはその舞台の下の人たちに握手してたNek。
素朴な男の子だなぁって感じがよりいっそう強くなりました。

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弾き語りから始まったコンサート。
なかなかよかったです。

吉川ライブほどの効能はないにしても
パワーはもらったし、
なんかちょっともやもやが晴れた気がします。