不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Bukubuku Koukan a Firenze

2010-04-28 19:59:18 | bkbk

第一回ブクブク交換会@フィレンツェ
無事に終了しました。

参加してくださった皆さん、本当にありがとうございます!!

最終的に9名と1匹の参加で
26冊の本が集まり
そして新しい読み手の元に渡りました。

Dscf8913
開始時間が近づいて徐々に集まりだした本。
今回の会場は私のお気に入りでもある本屋&カフェ。
アルノ側左岸のVia de' Serragli 3rにある
Cuculia(ククリア)。
日本語だとカッコウの泣き声という意味。
一番奥の広い部屋を使わせてもらいました。

Dscf8914
部屋には本棚もあってかわいい絵本から
美術書までいっぱい並んでいます。
赤い王様イスも素敵。
ブクブク交換会をするにはもってこいの場所だと思って
やると決めたときから会場はここと思ってました。

Dscf8915
今回のテーマ「食」。
多分日本で同じテーマでやっても
こういうものは集まらないだろうなぁ。
みんな日本からイタリアに渡ってくるときに
健康のため、日本食伝道のため、
自分の食生活のために
料理の本や健康関連の本を持ってきているようです。
私は例外。
私が持っていったのは「東京島」。
漂流した無人島でのサバイバルが描かれている小説ですが
食を確実に入手できるものが勝つという
人生の一番基本の部分を鋭く描いていて、
そこから食が今後の世界の鍵になると思ったので
この機会にプレゼンさせてもらいました。

Dscf8916
2つ目のテーマは「職」。
仕事としての小説家、仕事としての評論家という
愛情たっぷりのプレゼンがあったのは
三島由紀夫の2冊。
私が持っていったのは芸術新潮
レイモン・サヴィニャック特集。
頑固なまでの職人精神でフランスの広告界を彩った
ポスター職人の作品がいっぱい載っていて楽しい一冊。

Dscf8917
3つめのテーマは「ショック」。
これが一番集まりにくいかと思ったら、
あけてびっくりこのテーマが一番多かった。
みんないろんなことでショックを受けているようです。
私が持参したのは
「世界史のなぞが面白いほどわかる本」。
なぜショックだったかというとタイトルに裏切られたから。
読んでみたらほとんど知っている話しばっかりだったのと、
なぞが解かれていないエピソードのほうが
圧倒的に多かったので
個人的にはかなりショックを受けたので。

Dscf8918
Cuculiaは日曜日のブランチもお勧めですが
毎晩提供されているアペリティーボもお勧め。
今回も皆さん1ドリンクで食べ放題の
軽食を楽しみながらのブクブク交換となりました。

Dscf8919
自由に本を手にとってもらい、
用意したポストイットでいろんなコメント付け合ったり
本から派生していろんな話で盛り上がったり。

Dscf8921
私のイタリア生活に欠かせない心から慕う友人のプレゼン。
彼女のサブカルチャーへのこよなき愛は
今回のブクブク交換実現でも影の支えになってます。
彼女のブログでも当日の様子が紹介されています。

Dscf8922
今回飛び入りで参加してくれた私の友人。
彼の癒しの精神&ポジティヴ・シンキングの
ひとかけらをご披露いただきました。

Dscf8923
この不思議な楽器、Qコードというものらしいのですが、
これでヒーリング・ミュージックを奏でていただき
また新しい良いもの見つけた気分にもなりました。
次回はぜひ天使の言葉で歌っていただきたい!

2時間ちょっとでたっぷり楽しませてもらいました。
実は一番楽しかったのは
企画した私自身だったのではないかという気がして
本当に参加者の皆さんに楽しんでいただけたのか
不安も残るのですが、
「2回目も是非」という言葉もいただき、
すっかりその気になっています。(笑)

地道に末永く続けていければと思ってますので
気になった方はぜひ参加してください。
5月の予定が決まったら公表します。

今回集まった本についてのそれぞれのプレゼン。
一言コメントを今まとめていますので
また近いうちに紹介します。
プレゼンや皆さんの意見を聞いていて、
日本で開催するのとはちょっと趣向が異なるのかも
という気もしたので、そのあたりもまた次の機会に。