不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Il fascino del giardino Boboli

2010-05-04 17:45:45 | アート・文化

フィレンツェは屋根のない美術館だと称されることがありますが、
その中でもボボリ庭園はまさに野外美術館。
ここ数年は国家予算での文化支援金は年々削減されており
その煽りを受けているのはボボリ庭園も同じ。
フィレンツェではウフィツィ、アカデミアに次いで
入場者数の多いボボリ庭園は
一日平均6000から7000人が訪れるといわれていますが
予算のほとんどは絵画作品の修復に費やされてしまうため
なかなか庭園の手入れには回ってこないのが実情。
33ヘクタールの広大な敷地の
隅から隅まできちんと手入れするために
ボボリ庭園は常にスポンサーや寄付金を募っています。
しかし、十分な資金が集まらず、
優先順位をつけて作業を進めているのですが
観光客が散策するメインの場所から少し外れると
荒れ放題の草むらや
切り倒された木材が積み上げられていたり、
途中で放置された修復作業などがあちこちに見受けられます。

メディチ家が居館(ピッティ宮殿)から最も美しく見えるようにと
設計し建設させた緑の多いイタリア式庭園。

01
その構造上イギリス庭園よりも
より念入りな手入れを必要とするだけに
放置されてしまっている部分が増えてくると
その本来の味わいが薄れてしまうのです。

現在は庭園の要でもある
上水道&下水道の整備を進めているということですが
それゆえに目に見える部分での作業が遅れがちで
人工池のアンドロメダと騎士の彫像は修復が進められていますが、
修復後はこの庭園には戻らないことが決まっているにもかかわらず
その複製の彫像を作ることもできずにいるのです。

02
また2005年に修復が完了しリニューアルオープンが待たれる
Kaffeehaus(カフェハウス)は5年も放置されっぱなし。
ピッティ宮殿内にあるバールの経営権との調整などを経て
そろそろ本格的に経営者の選定が始まるようなので
一日も早い有効活用が望まれるところです。

もちろん今年の冬の厳しい寒さで
痛手を受けた植物は早々に手入れをされ、
新たに多くが植樹されていますし、
新しい庭園マップが作成されたり
庭園内の道標も新しく設置される予定など
庭園の魅力を維持しより快適な空間を実現するために
前向きに活動もしています。

ボボリ庭園の魅力が失われることがないように祈るばかりです。

5月6日から5月9日までは
今年で4回目を迎えるイベントProfumi di Boboliが開催されます。
花や香水をテーマにした見本市。
この季節にフィレンツェに滞在中の方は足を運んでみてください。

Giardino di Boboli
休館日:毎月第一・最終月曜日、1月1日、5月1日、12月25日
開館時間:8:15-18:30(4月・5月・9月・10月)
       8:15-19:30(6月・7月・8月)
       8:15-17:30(3月)
       8:15-16:30(11月・12月・1月・2月)
入場料:7,00ユーロ
(銀器博物館、衣装博物館、陶器博物館、バルディーニ庭園共通チケット)