不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

大人の遠足 〜馬籠宿〜

2019-08-12 07:05:00 | 日記


山の日は山へ。
名古屋から中央線に揺られて岐阜中津川へ。

名古屋の友人と大人の遠足馬籠宿編。
中央線に揺られて岐阜中津川へ。
過去2回ここを訪れたのは
The Solar Budokanの舞台に立つ吉川さんに会うためだったので
観光らしいことは何もしておらず
下調べも不十分だから
まずは駅前の閑散とした観光センターで情報収集。

そもそも今回名古屋から馬籠宿に行こうと思ったのは
フィレンツェ時代の友人が働いているから、だったのだけれど
この夏の大連休の稼ぎ時、
当の友人はフル稼働で仕事をしていて会えそうになかった。
それなら馬籠宿に行く必要はないかなと思いながら
観光センターに貼られたポスターを見て
苗木城に惹かれたのだけれど
徒歩で60分、バスで途中まで行っても徒歩40分コースになると聞き悩む。
3人とも歩けない距離ではないけれど、
炎天下の猛暑日に山城めがけて歩くのは
危険な行為だという結論に至り、
もう少し涼しくなってから再チャレンジすることにして、当初の予定通り馬籠宿へ。
中津川駅前バス乗り場から約25分で到着。
満席のバスの8割を占める外国人観光客とともに
ジリジリ太陽が照りつける馬籠宿で下車。

さっそく石畳の坂を登っていく。




中山道の宿場町。
古き良き日本の雰囲気が残されているので、
外国人に人気のある観光スポット。

城のような枡形を取り込んで
坂道はさらに続く。



かなりの急勾配を流れ落ちてくる清水は
びっくりするくらいのエネルギーで
水車を回し、
若干の清涼感を辺りに撒き散らす。



歩いていると、妙にイタリア語ばかりが聞こえる錯覚に陥るくらいには
イタリア人観光客も多い。

暑い中、街道の両脇に立ち並ぶ歴史的建造物をざっと見ながら、とにかく展望広場をめざす。

緑のグラデーション。
見渡すかぎり木々の色。




展望広場までゆっくり坂を登っていくと
背中を汗が流れていくくらいに
暑さは厳しいけれど
時折吹き抜ける風がきもちよく
街道脇を流れ落ちる清水の音が涼しさを運んでくる。



こんなに暑くはなかったにしても
参勤交代は大変だったろうなぁ。


街道途中に御触書の掲示板を見つけたけれど、これは本物なのかなぁ?



隠れキリシタンが追われた悲しい史実を
思い出させる御触書。
人が銀500枚で売られた事実を改めて知る。





お醤油の焦げる匂いにつられて
焼きたておせんべい。
ピリ辛七味がさらに汗を誘発した。



休憩も兼ねてお昼ご飯。
季節外れとはわかっていながら
栗おこわを頼む。
友人が食べた冷やしきのこそばが正しい選択だったと今さら思う。



帰りのバスを待つ間に
冷たいものが食べたくてソフトクリーム。
くま笹ソフトミックス。
くま笹?抹茶味にしか思えなかったけど。

食べている間にスコールのような激しい雨が降り、
ちょうどよく雨の切れ目にバスに乗り込んで下山。




12日13日においでん祭が開催されるらしい中津川。
いいタイミングで訪れることができたのかも。

でも、苗木城は見てみたいし、
馬籠宿の友人にも会いたいし、
栗きんとんは食べたいので、
もう少し涼しくなったら、また行かなくちゃ。

いつも私の無計画旅に付き合って
色々調べてくれる友人に感謝の1日。