不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Arrivata l'afa !

2006-06-27 06:36:17 | 日記・エッセイ・コラム

あっついよぉ、フィレンツェ。
連日イタリア国内でも最高の気温を記録する盆地・フィレンツェ。

この暑さの中
日曜日にはPCがクラッシュしたため
海も、キアンティも
そして行かなくちゃ行けない展覧会も
どれもこれも諦めて
暑い家の中に閉じこもりPCと格闘。
バックアップ&リカバリ。

メールとアドレスのバックアップに失敗し
一部消失しました(泣)。
私からこの先もしばらく連絡ないなぁと思ったら
メールアドレスを失っている可能性もありますので
一報ください(笑)。

この暑さ木曜日までは続くらしいです。
アイスティがうれしい季節になりました!

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Mostra di Lorenzo Monaco

2006-06-27 06:23:01 | アート・文化

ミケランジェロのダヴィデ像で有名なフィレンツェのアカデミア美術館。
この美術館にはダヴィデ以外にも
すばらしい作品が収容され特別展も行われます。

現在、5月9日から9月24日までロレンツォ・モナコ展開催中。
ロレンツォ・モナコのアンソロジー展。

2006年6月6日から毎週火曜日は
ロレンツォ・モナコ特別展を記念して
アカデミア美術館が19:00から22:00まで
なんと!!無料公開中。
ダヴィデ像も火曜の夜ならただで拝めます!
またこの機会に19:00, 20:00 e 21:00には無料ガイド付きで
特別展を見学することもできるのでお得!

本名をPiero di Giovanni(ピエロ・ディ・ジョヴァンニ)という
フィレンツェのサンタ・マリア・デリ・アンジェリ
(Santa Maria degli Angeli)修道院に使えた修道士。
イタリアの後期ゴシック絵画を代表する画家の一人。
特別展では彼の画家としての経歴を網羅して
その実態を明らかにするに足る相当数の作品を展示しています。
彼の画家としての出発点は
アーニョロ・ガッディ(Agnolo Gaddi)の工房であり
活動初期の絵画的にはアーニョロ・ガッディに非常に近く
その後、作家独特の様相を呈していきます。
フォーマルなテーマや1300年代初期の図像学を扱い
非常に繊細で独特な絵画を展開していきます。

アカデミア美術館は
もともとロレンツォ・モナコの作品収蔵数が多いのですが
この特別展には美術館一階部分と二階部分を大きく割いて
ヨーロッパ各所から主要作品が集められています。

Lorenzo Monaco(本名Piero di Giovanni)
(1370年ごろシエナに生誕1424年ごろフィレンツェにて没)
14世紀後半から15世紀初頭にかけて活躍した画家・写本装飾家。
シエナ生まれでその幼少期は不明。
画家となるために工房に弟子入りしてから
フィレンツェでの生活を開始。
スピネッロ・アレティーノ(Spinello Aretino)や
アーニョロ・ガッディ(Agnolo Gaddi)に師事し
伝統的なジョット派の流れを汲む。
1390年からフィレンツェのサンマルコ寺院近くの
サンタ・マリア・デリ・アンジェリ修道院
(monastero fiorentino di Santa Maria degli Angeli:
現在はフィレンツェ大学キャンパスの一部)にて
修道士・写本装飾家として仕える。
宗教的な写本の装飾やタブロー画を描くことが多く
フレスコ画を手がけるのは非常にまれなケース。
フレスコ画の作品は僅少ですが
その中でもサンタ・トリニタ教会の
バルトリーニ家礼拝堂に見られるものは傑作。

1404年から作風は国際ゴシック様式に傾倒。
この時期の金色のベースのタブロー画には
きらびやかな色彩の繊細な衣類のひだ付けが目立ち
特徴的な丸みを描くフォームが多くなります。
当時も貴重とされた金やラピスラズリを多用していることから
彼の技術が当時既に世に認められたものであり
高価な素材をふんだんに使うに値する
評価を得ていたと判断できます。

その人生の大半を修道院の中で暮らしながら
世の中の流れや芸術界の傾向には敏感であり
シエナ派の絵画から北欧絵画の知識も豊富であったといわれています。
彼の弟子であり、後には師匠を超える才能を発揮した
ベアト・アンジェリコ(Beato Angelico)や
マザッチョ(Masaccio)によるルネッサンス改革の前の
ジョット派の最後の重要な代表画家。

彼の作品の大半はフィレンツェのアカデミア美術館と
ロンドンのナショナル・ギャラリーに収蔵され
装飾を手がけた写本のほとんどは
フィレンツェのラウレンティアーナ図書館
(Biblioteca Medicea Laurenziana)に所蔵。

Lorenzo_monaco

Lorenzo Monaco(ロレンツォ・モナコ展)
Galleria dell'Accademia
Via Ricasoli 58-60  -Firenze-
会期: 2006年5月9日から2006年9月24日まで
開館時間:8:15-18:50
休館日:月曜日
入場料:9,50ユーロ

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I fuochi per S.Giovanni Battista

2006-06-25 00:03:36 | 日記・エッセイ・コラム

I fuochi per S.Giovanni Battista
毎年恒例のフィレンツェの花火。
守護聖人に奉じる花火ですが
そんなことはどうでもいい感じの盛り上がり方。

友人お勧めのポイントに出かけて
大きな花火を大満喫。

イタリア人の反応はわかりやすくて
花火よりも最近ではそっちの反応のほうが
面白くて楽しみだったりして。

フィナーレの花火は
すごく頑張って連打。
連発打ち上げしたのはいいけれど、
煙が多すぎて挙げた恥から花火が煙に隠れていく始末。
それでもイタリア人は数の多さに大満足。
拍手喝采。

来年は煙の少ない連続花火を考案してほしいものです。


Burro di Beppino Ocelli

2006-06-24 18:20:28 | Squisito!

「おいしいから探し出して食べてみて。」
友人からの指令。

探してみた。
さすがにプチ高級バターだ。
結構高かった。
125グラムで2ユーロちょっと。

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その日に搾った新鮮な牛乳からできる
生クリームを使って作る手作りバター。

裏面の説明書きには「生食せよ」と書いてある。
ナマで食べないとおいしさ半減みたいな。
熱々に焼いたトーストにたっぷり乗せて食べてみよっと。

夏の間は草原の生草を食む牛さんたち。
その牛さんたちから搾る乳で作るバターは
淡黄色。つまり麦わら色。
でも冬の干し草を食べる牛さんの乳から作るバターは
ほんのり白い。
こういう違いを感じながらバターを食べるのが
本当の意味でのスローフードなのかなぁと
バター一つでしみじみ考えてしまいました。

Wine SpectatorやThe Guardianでも
トップに輝いた経歴を持つバター。
あぁ、早く食べたい。

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Beppino Occelliのバター

くらぶアミーゴblogの朝飯考察
トローリとろけるバターのトラックバック

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