不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Cioccolati di Majani

2007-07-22 12:19:46 | Squisito!

Ciocolata_majani
実は誕生日に友人からいただいていたもの。
しばらくテーブルの上に置かれ、
チッチーノのおもちゃとしての役目を果たした後
暑くなってきたので冷蔵庫に入れられたため
ずっと私の記憶の隅に追いやられておりました。

昨日冷蔵庫を整理していて発見。
食べて幸せになりました。

実はこれ以外にも
一人では食べきれないほどたくさんのチョコレートが
冷蔵庫のあちこちに隠されていることが発覚。
何でこんなことになっているのだろう?

私の冷蔵庫には
いつ入手したのかも不明なチョコレートたちが
ひそかに棲息しております。
食べても大丈夫かな。


La Reggia di Caserta con i bambini

2007-07-21 03:43:00 | 旅行記

ようやくたどり着いたカゼルタ。
駅を出たら目の前に世界遺産「カゼルタの王宮」なのですが
残念ながら2007年7月現在、駅前工事中。
そのため駅を出るとすぐに工事防護壁です(爆)。

この工事が完了すると(いつ完了かは未定だそうですが)
駅前から王宮まで広々としたイタリア式庭園で繋がるそうです。

現在は繋がっていないので
ぐるりと右手から周って脇の入り口から入るか
地下に広がる巨大な駐車場を介して王宮前の道に出るか。

私は後者を選んだのですが
駅前ちょっと行った左手にキオスクのようなバールがあり
その手前にぽつねんと小さな建物があってそこが駐車場の入り口。
階段を降りていくとがらんと広い地下駐車場。
ここの表示に従っていけばよいのですが
したがってずんずん進んでいこうとしたら
途中で係員に呼び止められました。
「Signorina, non puoi andare oltre」
それ以上行っちゃだめだというのですが
「王宮→」って標がついているわけです。
なので、そういうと、
係員は「標ついていても
そっちは閉鎖されているからいけないよ。ここから昇って。」
と手前の階段を指差し。
封鎖されているなら矢印つけるなよと思いながら
指差された階段を上って表に出ると
500メートルほどの一直線の道の向こうに王宮。
Caserta_01
両脇は工事中ですが。
ここがイタリア式庭園に整備されたらきれいでしょうね。
夏の日差しが照り返して
真っ白に見える通路の向こうにでかい建物。

王宮にたどり着いたらとりあえずチケット購入。
建物入って左手すぐのところにチケット売り場。
王宮&庭園共通チケットを買って、次は荷物預かり所へ。
一泊旅行の荷物を持ったまま広い敷地内を歩くのは大変。
王宮の「歴史的居住区」の入り口に荷物預かり所があります。

王宮内は一部一般公開、一部官公庁が利用しています。
一般公開されている部分は一応写真撮影禁止ですが、
みんな遠慮なく撮影しています。
そして誰も注意しない(ゆるすぎ、南イタリア)。
Caserta_02
バスルームの欄干窓が中途半端にあいていて
あの奥になにがあるのか見たいなぁと思って
ついシャッターを押しただけの写真(爆)。

なんだかもっとゆっくり見てやろうと思っていたのに
思っていたほど面白みがなくて
王宮の見学はあっという間に完了。
ということで見学時間のほとんどを
有名な庭園でのんびり過ごすことに。

王宮を出て庭園に入り少し進むとバス停。
ここからバスに乗ると長い水路の頂点まで連れて行ってくれます。
バスは往復で1,00ユーロ。チケットはバス車内で購入。
Caserta_03
バス停で待っていると小さいバス登場。
バスが来るまでは私とイタリア人の老夫婦だけだったのに、
どこからともなく人が集まってきて
小さなバスでは乗せきれないことが判明して
一旦ミニバス引き揚げて大きなバスに交代。
ゆるい、南イタリア。

バスに乗って水路の頂点、ディアナの噴水のところまで。
途中スプリンクラーが勢いよくまわっているところを通過したら
開いている窓から大量の水が入り込んで
まるでサファリパークか、
スプラッシュマウンテン並みのアトラクション(爆)。
大騒ぎの乗客。暑かったので水浴びして大喜び(?)。

とりあえずバスから降りて「英国式庭園」へ。
Caserta_04
なんだかアーティスティックに曲がっている
植物の表示。

この中で庭園管理人のおじさんに捕まり
他の人は入ることもないような
「庭園管理人の館」に連れて行かれ
庭園内の植物の保存状態やら
果ては環境問題に至るまで熱い講義を受けました。
下手な質問したせいで講義は長引き、
大変な目に遭いましたが、ためになりました(笑)。
そのおじさんお奨めのヴィーナスの泉。
Caserta_05
コケ生えてますけどねぇ。

英国式庭園をたっぷり楽しんだ後は
長い水路沿いに王宮までゆっくり歩いてお散歩。
水路の頂点は実は更に上。
Caserta_07
その頂点まで行くこともできたようですが、
体力的に無理がありそうだったので断念。
もうちょっと涼しいときに再チャレンジするよ。

暑い日差しの中歩くのは大変ですが
てくてくと歩いて下っていきます。
各噴水についてはこちら参照。
Caserta_06

2,5キロを歩いて下り、再び王宮前。
Caserta_08
ここの草原の左側に
ピクニックできる場所が設けられているので
もって来たパニーノでも食べようと思って、休憩。

サマースクールの子供たちが先客。
いかにも興味深そうに見られているのは
気づいていましたが、気にせずご飯。
すると、二人が近づいてきて小さな声で「中国人?」。
やっぱり来たかと思って「違うの、日本人」と答えると
二人は急いで仲間のところに戻って
「日本人だって」と大騒ぎ。
こうなるともう止められない。
次から次にちびっ子がやってきて質問攻め。
面白いことにみんな二人組み。

「日本って暑いの?」
「何でパニーノ食べているの?」
「日本ってなに食べるの?」
「名前はなぁに。イタリア語の名前は?」
「日本にもカゼルタあるの?」
子供って面白いなぁと。
そんなことをしているうちに先生もやってきて
「もし良かったら一緒に遊びませんか?」
まさかカゼルタの王宮で
子供たちと遊ぶとは思いもしませんでしたが
楽しいひと時を過ごしました。

カゼルタ滞在時間約4時間。
十分満喫。
これなら実際フィレンツェから日帰りも可能!!
(電車さえ遅れなければの話ですけど)
そのほかのカゼルタの写真はこちら

カゼルタを後にして
クーラーのない鈍行列車に揺られて一路パリヌーロへ。

>>continua

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Vieri in versione Fiorentina

2007-07-20 13:18:40 | スポーツ

昨年の夏はサッカー汚職で降格となり
悲しい気持ちのフィオレテンィーナでしたが
今年はすがすがしい気持ちでシーズン開幕。

そんなフィオレンティーナは
Cristian Vieri(クリスティアン・ヴィエリ)を獲得。
嬉しいんだか悲しいんだか。
今のフィオレンティーナに必要なのか、ヴィエリ?
最近サッカーしている姿なんてほとんど見かけないヴィエリですが。
とりあえず、1年契約でサイン済み。
それと同時にChievoからは
Franco Semioli(フランコ・セミオーリ)を3年契約でゲット。

シーズン開幕は8月26日。
問題がなければ試合日程は7月31日に正式発表となる予定。


Verso Caserta

2007-07-18 08:10:25 | 旅行記

寝坊もせず、朝のビリーの散歩も爽快に済ませて
身軽な荷物で出発。
珍しく電車も遅れず、ローマでの乗り継ぎも好調で
ローマからカゼルタ行きの列車に乗り込むと、
古い一等車両が二等車両に格下げになっていたので、
広々としたスペースで快適な列車の旅。

旅の初日はローマの祝日だったこともあり、
ローマからは8時台の列車だったにもかかわらず
結構な人が乗り込んでいました。
座席指定しておいてよかったなぁと思いつつ
車窓を楽しみながらカゼルタへ到着。
フィレンツェ出発6:40、カゼルタ到着は約25分遅れの11:55。
まぁ、イタリア国鉄としては(しかも南線)上出来。

カゼルタの駅はがらんとしていてチケット窓口も二つのみ稼動。
しかも両方とも「地方切符限定販売中」。
わずかにある自動券売機も故障中もしくはツリなし表示。
ローマとかミラノとかに行きたい人は一体どこでチケット買うのだろう??
私は地方限定チケットでよかったので列に並んでいると
やはり「私たちはヴェネツィアに行かなくちゃいけないのよ。
チケット販売してよ、窓口で。」という怒りの声。
窓口「地方限定チケットしか、私は売らないからだめ。
自動券売機がありますよ、あっちに。」
おばさま「故障中じゃない。」
窓口「じゃぁ、あっちに。」
おばさま「あれは最大でもおつりを
6,60ユーロしか出さないって表示されるのよ。」
窓口「じゃぁ動いているじゃない。」
おばさま「小銭がないのよ。じゃぁ両替してくれる?」
窓口「私は両替の仕事はしてません。」

聞いていて「ばかだなぁ」と思いつつ、面白かったり。
ここはイタリアだなぁ、南イタリアだなぁと実感。

結局近くにいる有志を募っておばさまは両替して
6,60ユーロしかおつりをくれない自動券売機で
無事ヴェネツィア行きのチケット購入していました。
窓口の人は意地悪で不親切でも
街の人や周りの人は親切だったのが救いだね。

そんな一連の出来事を眺めながら自分の番を待ち
購入したカゼルタからパリヌーロまでのチケットは
地方限定切符6,6ユーロ。

>>continua

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Palinuro

2007-07-17 06:42:20 | アート・文化

Palinuro(パリヌーロ)はナポリの南、サレルノを更に南に下り
アレント川を越えたところに広がる
チレント海岸(Costa Cilento)の小さな街。

この名前はVirgilio(ウェルギリウス)の
Eneide(アエネイス)にも記されている伝説に由来します。

ギリシャ神Enea(アエネイス)の舵取り船頭に
パリヌーロという男がいました。
航路をイタリアに向けている途中で眠りに襲われたパリヌーロは
夜の海に落ちてしまいます。
その場所もヴェルギリウスは
ティレニア海沿岸の古代ルカーニア地方の
とある磯場だと明記しています。
Policastro(ポリカストロ)湾と
Pisciotta(ピショッタ)の入り江に挟まれたあたりで
まさに現在も手を広げたような形で
海に伸びるパリヌーロ岬を指しています。

海に落ちたパリヌーロは一晩中むなしく仲間の名を呼んで
救いを求めますが叶わず
三日三晩に亘って海を漂流し、やがて砂浜に漂着します。
しかしそこで彼を待ち受けていたのはハッピーエンドではなく、
残酷な最期。
先住民捕らえられ、無残に殺された挙句
その遺体は海に打ち捨てられてしまいました。

成仏できずに漂う魂の中に埋もれていたパリヌーロは、
Sibilla Cumana(巫女クマーナ)に先導されて
Ade(ハーデス)の支配する黄泉の国へ赴いたアエネイスと
悲しい再会を果たします。
アエネイスはその魂を見て、
かつての自分の舵取り船頭の遺体を捜し出して
埋葬するように懇願します。

シビッラ・クマーナが奇跡的に遺体を回収して、墳墓を作り
そこは常に祀られ、永久に彼の名を留めることになったのです。
それがパリヌーロ。

海に2キロ張り出す形のパリヌーロの岬の周辺は
その海溝のつくりから、
実際に非常に複雑な海流を起こし
海を知る人々からは危険性の高い場所としても良く知られています。

海流と風の作り出す自然の景観が非常に美しい場所で
ここにはいくつかの海中洞窟があり、
中には青の洞窟もありますが
カプリ島のそれほどアクセスが良くないので
あまり知られていません。
パリヌーロの青の洞窟を含めた洞窟ツアーもありますが
人数が集まったら出発するというなんとも暢気なシステム。
催行会社によってルートは若干異なりますが、
銀の洞窟、赤の洞窟、硫黄の洞窟、
青の洞窟、修道士の洞窟などを巡り
ブオンドルミーレの白浜ビーチで休憩などを含めて
約1時間30分の行程になります。

Parinuro(パリヌーロ)
ナポリもしくはサレルノからPisciotta-Palinuro駅まで。
(ナポリからは約2時間、サレルノからは約1時間15分)
ピショッタ-パリヌーロ駅から
岬や青の洞窟へアクセスする船の出る港までは車で約20分。
駅前からは市バスもしくはタクシーで港までアクセスできます。

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