不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Bestialita' umana

2011-01-21 19:04:09 | 日記・エッセイ・コラム

人類って一番野蛮な動物なんだろうか、やっぱり。

2010年イタリア、
年間で「動物虐待」の報告件数は71132件。
これ以外に通告があったものの情報不足で未確認の
ケースが20000件以上もあるとか。

動物虐待の犠牲になっているのは
犬(47506件)、次いで猫(16209件)、馬(1213件)、
そのほか熱帯動物や鳥類、カメなどで6204件。

ワンコに関しては一番多いのは
「鎖に繋がれている」というものですが、
日本の外飼いのワンコなんて
みんな鎖で繋がれているような気がする。
少なくとも私の記憶では。
ほかには「日中車内に置き去り」とか
「日陰のないベランダに置き去り」とか。

ニャンコに関しては
「捨て猫」というのが最も多いみたい。

いずれにしても自分がその立場になったらと考えれば
自ずと避けたくなるようなことばかり。
命あるものに対して絶対に科すことのできない
「過酷な生活環境」を強いているのです。

日本は今年ウサギ年で
年明けにもてはやされ飼われたウサギが
もう既に捨てられたりするケースもあると聞きます。

世の中には命の重さを感じられず
命ある生き物を商品や物体としか
捉えられない人が多すぎませんか。

どんな小さなものでも神が授けた命。
生きる権利は誰も侵害することはできないのにね。

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動物虐待反対!!


Il gelato nell'inverno

2011-01-20 17:58:05 | Squisito!

冬のコタツに入って雪見大福を食べるのが
高校&大学時代の私の楽しみの一つでした。

もう日本の冬を経験しなくなって16年。
コタツも雪見大福もないフィレンツェですが、
ジェラートという楽しみはあります。

とはいっても
夏場でもそう大量にジェラートを消費するわけではない私は
冬になればよほどのことがない限り
ジェラートに食指は伸びません。

昨夜友人とわざわざ出かけたGromで
冬のジェラート楽しんできました。
私の中ではフィレンツェのジェラートは
ここ数年GromかLe Parigineのいずれか。

私はCaramello al Saleがどうしても食べたかったので、
それだけを決めて2フレーバー目は
お店のお兄ちゃんに塩キャラメルに合う
オススメを尋ねてみました。
そしたらお兄ちゃんは間髪入れずにCaffeを薦めてきました。
心の中ではヨーグルトかなぁとか思っていたので
カフェという回答に不意打ちを食らった感じ。

実は私の好みとして
ナッツ系かミルク系かヨーグルト系以外は
自分から進んで選ぶことがありません。
コーヒーなんて
たぶん自分では絶対に選ばないフレーバーのひとつ。
でもお勧めだって言うわけですから
これは断らずにやってみるべし。

ということで
でてきたものはこれ。
色合いはオススメではありませんけどね。

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下の色の薄いのが塩キャラメル、
上の色の濃いのがコーヒー。

これが、なんとも繊細なコーヒーの味で
コーヒー嫌いな私でも
「うん、美味しい」と友人にオススメしたほど。

味覚は個人差があるので、
誰でも同じように美味しく感じるわけではないけれど、
コーヒー好きな方なら喜んでもらえると思います。

この組み合わせ結構気に入ったので、
また近いうちにいっちゃいそうな感じです。

これでコタツがあればいいのになぁ。


I disegni segreti di Palladio

2011-01-18 18:29:28 | アート・文化

ヴェネツィアを中心に
ルネッサンス時期に活躍した建築家といえば
Andrea Palladio(アンドレア・パッラーディオ)。
古代ローマ・ギリシャの建築物に影響を受け
西洋建築史に最も影響を残した建築家としても知られています。

アメリカ建築の始祖であるとまで言われることもあるように、
1700-1800年代に建てられたアメリカの建物には
パッラーディオの様式を残すものが多く見られます。
これは第3代アメリカ大統領Thomas Jefferson
(トーマス・ジェファーソン)がパッラーディオの書物を読み
数々の建築物の設計に取り入れたからだといわれています。
ホワイトハウスにも確かに言われてみると
パッラーディオの影響が残っています。

古代建築のよいところを取り入れ、
クラシックな様式に纏め上げ
均整のとれた建築物を実現しています。

ヴェネツィア大学の教授であり、
ルーブル美術館の運営議会のメンバーでもある
Antonio Foscari(アントニオ・フォスカリ)氏が出版した
Unbuilt Veniceという著作の中で
パッラーディオが設計していながら
実現しなかったヴェネツィアの都市再編計画が
取り上げられています。
ドゥカーレ宮殿を中心に
パッラーディオの設計が実現していたら
違うヴェネツィアを目にしていることになったかもしれないのですが、
当時はオスマントルコ帝国との戦争も勃発し
レパントの戦いでヴェネツィアは歴史的な敗戦を喫し、
またヴェネツィアだけでなく
ヨーロッパ全土にペストが蔓延しており
1575年にヴェネツィアの住民の3分の1が命を落としている状況で、
ヴェネツィア国家も市民も
ドゥカーレ宮殿の改築に興味を向け、
資金援助をするだけの余裕がなかったため
大きな成功を収め、
その設計が認められていながら実現しなかったのです。

歴史とはそういうものなのですね。


Una pausa

2011-01-14 19:51:24 | 日記・エッセイ・コラム

先日から散歩の途中にある
近所の数件のパン屋のショーウィンドーに
カーニヴァルのお菓子であるCenciが並んでいるなぁ、
もうそんな季節だぁと思っておりました。


そんな矢先に友人が差し入れてくれたのは
カーニヴァルの定番お菓子のひとつである
Schiacciata alla fiorentina。
彼女の同居人のお手製ということですごく美味しかった。
まずこのSchiacciata alla fiorentinaってお菓子は
肌理の細かくない(笑)スポンジケーキで
粉砂糖やカカオがふりかけられていて
時には生クリームが挟まったりしています。
スポンジケーキのふかふか具合が微妙だったり
甘すぎたり香料がきつすぎたり
市販のものでは
あまり美味しいものに出会ったことがないのだけど
やはり手作りだと違うのねぇ。


ありがたいです。


で、差し入れはおうちでレイラと一緒に食べたのですが
友人と仕事上の話もあり
オフィス仕事の休憩をかねて近所のバールへ。


ちょっと小腹が空いていたので、
二人でそれぞれお菓子をつまんできました。


妙に白飛びしちゃって
全然美味しそうに見えない写真が撮れました(泣)。


Dolci_001
シャンティ・クリームのコルネット。
クリームがこれでもかってほど入っていて
一口ごとに唇の両脇からこぼれそうで
食べるのに苦労しましたが、おいしかった。

友人が食べていたのもシャンティ・クリームが
ベースになっているらしかったけど、
お店の人の説明じゃよくわからなかった。
上にかかっているのはカラメルソースだってことはわかったよ。

Dolci_002
黙々と彼女も食べていたので、
きっと美味しかったのでしょう(笑)。
今度はこれ食べてみよう。

とかいってみたものの、
ここ数年は滅多にバールに行くこともなく、
あんまりこういうドルチェを買って食べなくなりました。

来たばっかりのころは
大学の授業が終わると帰り道にバールによって
お菓子食べて、
その上お持ち帰りまでしていたのにね。
あのころは共同生活だったから
家でみんなでわいわい言いながら
お菓子食べるのも楽しかった。
今は一人なので、
なんかつまんないなぁって思っている部分があって
お菓子からも遠ざかっている気がする。
でもね、決して嫌いになったわけじゃないのよね。
ただ、一人でバールにも行かないし、滅多に。
カフェ飲まないからなんだけど。
お茶なら自宅で淹れたほうがずっと美味しいし。

でも来週は友人がやってくるので
久々におうちカフェもいいかなぁ。


Abitudine

2011-01-12 20:00:54 | Billy,Layla e Ciccino

自分だけで暮らしていると
普段は気にしないことって結構あります。
でも時々友人が遊びに来て
しばらく滞在すると思うと、
あちこち片付けておかなくちゃなぁと思ったり。

来週日本からやってくる友人が
いつものように我が家に投宿予定。
大歓迎なのですが、
その日が近づいてきて
あちこち気にしてみてみると
ワンコとニャンコと私が暮らしている形跡があちこちに。

毎日掃除しているとはいっても
自分の手の届かないところはなおざりになっていて
はっと気が付くと天井の隅っこにくもの巣がかかってたり
トイレの裏に埃が溜まってたり
ソファーの裏にレイラのおもちゃが転がっていたり。

気づいたところから少しずつきれいにしています。
大掃除しなかったけど、
これであちこちきれいになるかなぁと期待してみたり。

そしてあちこちに散乱している
読みかけの雑誌や新聞、書籍が多いことにも驚き。
テーブルの上もソファの上も
ベッド脇のテーブルもそんなものでいっぱいになっていて
とりあえず、読みかけのものも本棚周辺へ。

そしてレイラとチッチーノの部屋を作ってから
本当は使うことがなくなっていた
レイラのお留守番用ケージ。
これが結構でかくて
リビングの場所をとっているのだけど
ケージとして使っているときから
そこがトイレだと認識しているレイラなので
トイレとしてずっと使ってきていたのです。

しかしこのリビングを滞在中は友人が使うので
さすがにワンコトイレがあっては失礼だなぁと思って
トイレを移動させようと昨日思いついたのです。
でもでかいケージのままでは
他に置き場所もないので
ケージを片付けてトイレだけを設置することに。

しかし、小さいころに使っていた
トイレ(猫用だったけど)は小さいサイズで
レイラは身体が大きくなったせいか、
はみ出しちゃうのが気になって
そこで上手にできなくなっちゃったのです。

昨夜その小さいトイレにトイレシーツを仕込んで
いつものトイレの場所においていたのに
トイレはきれいなままでソファの上に
落し物をしておりました(泣)。
たぶんトイレでしようとがんばってみたけど、
失敗しそうだったので、
より広くてやわらかい場所を探して
ソファの上に落ち着いちゃったのでしょう。

ということでトイレからトイレシーツを外して
シーツだけを床に設置しておいたら
今朝はちゃんとそこで用足してました。
やっぱり狭いトイレでは思うようにできなかったんだねぇ。

あとはトイレの場所を少しずつ移動して
リビングではないところでできるようにさせなくては。

冬の我が家のベランダは寒いから
そこでトイレはいやだっていうのかなぁ。
そうなるとまた失敗しちゃう可能性もあるので
暖かくて狭苦しくない場所。
玄関のチッチーノのトイレの脇かな。