超人日記・俳句

自作俳句を中心に、自作短歌や読書やクラシックの感想も書いています。

<span itemprop="headline">平均律とグレイトのあいだ</span>

2011-08-17 21:05:20 | 無題

今日は書を閉じ、ヴィルヘルム・ケンプの弾く平均律クラヴィーアを聞いた。夏の夕べに聞くヴィルヘルム・ケンプのバッハは格別。ケンプの一家は教会のオルガン奏者の家系なのでケンプにはバッハがよく似合う。
最近読んだ歴史読本の関東軍の特集は今ひとつだった。もっとも私は映画ラストエンペラーの歴史的背景が知りたいという気持ちで買ったので、狙いどころが編集部の意図とずれていたのかも知れない。
ヴィルヘルム・ケンプの平均律クラヴィーアを聞いたあと、友人と待ち合わせて、隣町のタイ料理店までバスで行く。
待ち合わせ時間まで10分ぐらいあったので、隣町の古本店を見る。最初CDの棚を見て、それから難解本のコーナーに行く。ロジェ・カイヨワの『神話と人間』があったので立ち読みする。藁にもすがる気持ちで840円で買いそうになったが、止めておく。
タイ料理店でナムトック豚肉サラダとパネーン肉煮込みとパッタイ麺とカオ・パット・トムヤム激辛炒飯とビールを頼み、四国旅行をした友人の回想を聞く。
四国は龍馬伝の影響が色濃く残っている、行く先々で夏祭りの踊りの準備をしている若者がいて羨ましかった、自分たちの世代の都会の郊外の出身者にはそういう帰るべき伝統がない、真夏にお遍路している人は痛々しかった、自分もレンタサイクルで四万十川沿いを回ったので、今熱中症気味だ、と言っていた。
私は都会の郊外の出身者はデラシネかも知れないが、都会の文化を謳歌したのだから一長一短だ、と話した。
ドトールコーヒーで温暖化説と氷河期説と両方がある、などの話をして帰る。帰りに未完成&グレイトが聞きたくなり、家に帰ったらカール・ベームのシューベルト交響曲全集を聞こうかと思ったが、どうせなら豪華に映像を謳歌したくなり、ギュンター・ヴァントと北ドイツ放送響のDENONの未完成&グレイトのDVDを大音量で鑑賞する。
私が初めて意識して聞いた交響曲のCDはギュンター・ヴァントとベルリン・フィルのシューベルトの未完成&グレイト2枚組だったのでギュンター・ヴァントのシューベルトは感慨深い。
一日の終わりとはこうありたいと思えるような演奏である。
真夏日に平均律で幕を開けグレイトで終わる夜の休息



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