超人日記・俳句

自作俳句を中心に、自作短歌や読書やクラシックの感想も書いています。

<span itemprop="headline">叔父と私の六次の隔たり</span>

2017-03-27 21:34:05 | 無題
今日は午前中アドルノをメモして過ごした。
昼はスーパーで買った札幌ラーメンを食べた。
3時過ぎに連れと家を出て地下鉄の駅までバスで行き地下鉄に乗って叔父さんと叔母さんにサンマルクでビーフシチューをご馳走して頂く。叔父さんは道教や円空や木喰や良寛や東洋思想に共感しているという。坂の絵の展覧会を文学館で開くほど水彩の風景画に凝っていて一日中スケッチをして歩いているときも多いという。一遍上人の旅を辿る話は興味深いという。意外なのは種田山頭火の一行詩とか結構好きだとのこと。「まっすぐな道でさびしい」「どうしようもないわたしが歩いている」などの話で盛り上がる。理数畑の方だが心の文化に深い共感を抱いている感じだ。叔母さんとも楽しく食事ができて幸せである。ピアノの演奏が始まり、ショパンのノクターンと別れのエチュードを聞く。ピアニストはわざとなのか普通の演奏よりやけにゆっくりと弾く。それが印象的だった。そのあと叔父さん叔母さん従弟のお宅にお招きいただいた。ステレオのスピーカーが巨大なのに驚く。ミニコンポで音楽を聞いてあれこれいう自分が恥ずかしいほどだ。ノースマンというパイ生地のお菓子を貰い、叔父さんが淹れてくれた珈琲を飲み、うちは美術好きの家系だという話をする。酒井健氏の本を見てラスコーの壁画の模写をしたのを見せて貰った。あれはシャーマニズムと縁が深い。それとj縄文土器の模写などを並べて、文化の太古的な層を語りたいという。二笑亭奇譚という本を読んでいた。植物の話、畑の話、油絵や木のスケッチの話を叔母さんとする。叔父さんの書斎は確かにアトリエのようだった。叔父さんが父に贈ったスペインの風景画は今私が所蔵している。叔父さんの家の玄関にはアボリジニの夢の時の絵が飾ってあった。私はデュルケムやレヴィ=ブリュルの本でそのような文化の古典的著作の読解をしたので不思議な縁を感じた。不思議な縁と言えば、六次の隔たりで人はどこかで繋がっていると教えてくれたのもこの叔父さんである。従弟さんに車で送って貰って帰宅した。楽しい一日だった。マガロフのショパンを聞いて眠ろうと思う。
まっすぐな道も歩けずしょうもない私の旅を照らす繋がり


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