超人日記・俳句

自作俳句を中心に、自作短歌や読書やクラシックの感想も書いています。

ディランの軌跡をきく

2020-09-04 05:17:40 | 無題
このところ、日帰り出張とかたまにあり、少し忙しい。
YouTubeで観劇したり、感想を書いたり充実もある。
最近、ボブ・ディランのコロンビア・コンプリート・アルバム・コレクションを
中古CD店で格安で入手した。
キャリアが長いので聞いてない作品が多く、毎日何枚か
聞くのが楽しい。
いろいろ試行錯誤していて、中には狙いを外したような
アルバムも何割かある。
だが、調子のいいときのボブ・ディランはバッチリ決まっている。
大体、初期の尖ったフォークシンガーの頃、エレキギターや
オルガンやドラムを導入した頃は、極めてクールである。
そのあとの安定期には、振れ幅が大きく、広く支持を得られない
アルバムもある。
全体的に見ると、アルバムの質は高く、ツボにはまった時の
完成度はひじょうに高い。
中期から後期にかけて、バンドスタイルが安定し、
ロックのリズムやギターが板について確固たるものになる。
完璧に脇を固めたうえで自由に歌うのである。
途中、ジプシー調のアルバムや、ゴスペルを基調とする
アルバムなど、ファンが振り回されるアルバムも
含まれる。「偉大なる復活」のように、ザ・バンドを
主体にした、ディラン名義でいいのか、というアルバムもある。
だが、そのキャリアは、凄いの一言に尽きる。
わが道を行く個性である。

行き先も今いる場所も決まらない転がる石は風に吹かれて

コメント
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