超人日記・俳句

自作俳句を中心に、自作短歌や読書やクラシックの感想も書いています。

パーヴォのマーラーを観る

2021-05-15 21:08:50 | 無題
夕方、宅配便でパーヴォ・ヤルヴィのマーラーのブルーレイが来る。
晩ご飯食べて、1枚目の巨人・復活を観る。
フランクフルトの聖堂のなかでの公開録音で、日中らしく、外の陽射しが
差し込む。
巨人は、比較的ゆっくり始まる。
いいペースだ。パーヴォは長い手足で大きな身振りで、
分かり易い指揮をする。演奏者は弾き易いだろう。
顔まで豊かに表情をつけている。
緩急自在で、第3楽章の終わりのジャック兄さんの主題では
ゆっくりとペースを落とす。
第4楽章は怒濤の盛り上がりで畳みかける。
復活は、重たいリズムをつけて、迫力満点の第1楽章。
その後、日本語字幕で久しぶりに歌詞を見ながら
鐘や銅鑼の鳴る、合唱と独唱の復活を聞く。
バーンスタインのように演奏しながら祈ったりはしない。
だが、確実に苦悩や死に打ち克って神のもとへ帰り、
再び復活するのだという昂揚が伝わってくる。
パーヴォの指揮はスポーティでさえあり、かなり躍動的。
かなり心震える。いいものを見た。

魂は苦しみや死に打ち克ってやがては神の手で蘇える
コメント (2)
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