超人日記・俳句

自作俳句を中心に、自作短歌や読書やクラシックの感想も書いています。

師走に思う、べストライフ

2022-12-09 21:26:03 | 自作短歌
連続で80年代ポップスを流しっ放し干し柿を食う
なき母の忘れ形見の電池式ガラスのツリー今年も灯す
紳士服量販店で入手したややフォーマルな背広着崩す
安っぽいツイード風のカジュアルな背広のほうが身の丈に合う
留守番が続く今年の週末に終の棲家を決めて頂く
尽き果てた生命力の残量で何ができるかまたできないか
文字通り今は世間に負けたなとつぶやく吾に返答はなく
お勤めも師走は残り2週間走り続けた日々も終止符
明日には望みの電話鳴るだろう多分明るい先が開ける
12月ご馳走抱えムーミンが階段上る靴下を飾る
書き溜めたメモ書きも今気前よく放出をして気分すっきり
歌一首生きているうち残せたらよき人生と思い定める
タロットで女帝のカード引き当てて全方面で報われる鐘
雪靴で歩く歩幅も身についた北の町から去る日近づく
コダーイやバルトークらを起用した教育相の本に賭けるか

足を置く踏み場を探す命懸け路面凍結抜けて喫茶へ

コメント
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