超人日記・俳句

自作俳句を中心に、自作短歌や読書やクラシックの感想も書いています。

歳時記俳句・冬の暮れ

2022-12-14 05:48:46 | 自作俳句
幼な子が地に灯を点す冬至かな
一年を思う暇なく去る師走
一年の重荷を下ろす年の暮れ
帰宅する頬も冷たし冬の星
手袋と帽子を仕舞う通勤時
早朝に縦横無尽除雪車や
手に取った本止められず湯冷めかな
底冷えのテレビに映る社会鍋
冬休み指折り数え雪野行く
最後まで渡せない花シクラメン
冬草を横切る犬の息白し
寒すぎるポリエステルの冬着かな
冬籠り郵便箱に光る本
本棚に春を集めて雪深し
年の瀬の流星群に託す春

年の瀬の流星群に託す春郵便箱に本も光りて



コメント
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