超人日記・俳句

自作俳句を中心に、自作短歌や読書やクラシックの感想も書いています。

歳時記俳句・早春賦

2023-03-05 06:14:31 | 自作俳句
服色も焼けると困る小春の日
襟巻きを外して帰る冬ぬくし
図書館も人影消えて冬木冴ゆ
刷り立ての包みが届く春近し
行き帰り日も長くなる冬野かな
背も寒き引き初めには葛根湯
除雪車の吹き上げた雪 土混じる
メモ書きに空也のごとく文字を吐く
梟が町見下ろして春間近
月初には買わずに済まぬちぎり餅
もう少し寒さに耐える節分草
段ボール部屋高々と早春賦
人の世も心も移る年度末
消えそうで寒さ引き摺る残り雪
小包が福音告げて山笑う
散歩道思案に耽る雪間草
2眼レフ構えて笑う聖人日

2眼レフ構えて笑う聖人日写真のように一瞬を焼く
コメント
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