超人日記・俳句

自作俳句を中心に、自作短歌や読書やクラシックの感想も書いています。

歳時記俳句・炬燵日和

2023-12-28 00:03:16 | 自作俳句
入手した冬の背広を人知らず
埋もれたるCD箱が冬出づる
年の瀬に思い出づるは人の顔

地下道に救世軍の社会鍋
山水のステレオが鳴る冬日向
一冊の作文終えし年の暮

歳末に冬物市を見て帰る
閉鎖せる職場も師走懐かしく
行く年に居眠る人に毛布掛け

年惜しみあれやこれやの筆を置く
年果つる淡い花束過ぎらせて
古暦炬燵で眠る冬の暮れ
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