超人日記・俳句

自作俳句を中心に、自作短歌や読書やクラシックの感想も書いています。

歳時記俳句・硝子窓

2024-05-19 00:03:22 | 自作俳句
両親に似てきし顔や夏鏡
道行けば何処も彼処も燕かな
窓からも新樹の緑爽やかや

軽装で歩く姿は花蜜柑
庭先は幾多の薔薇に囲まれて
芍薬は天を目指して立ちにけり

虞美人草漱石の書く婦人の美
朝涼を肌に感じて珈琲へ
南風珈琲店の硝子窓

夕焼けに三分の二を書き終わる
緑陰に小学校のハーモニカ
思案して歩けばそこは岩清水
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