CHIKU-CHANの神戸・岩国情報(散策とグルメ)

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赤穂市坂越 散策記 on 2018-10-14&10-28 その22 大避神社と2018年坂越の船祭

2018年11月19日 07時33分30秒 | 神戸市以外の兵庫県

2018年10月14日は「坂越の船祭り」、2018年10月28日は「坂越の嫁入り」を観る目的で
赤穂市坂越(さこし)に来ていました。
2018年10月14日の散策にあたっては赤穂観光周遊バス「陣たく号」を利用、
2018年10月28日の散策にあたってはレンタサイクルを利用しています。

その時に散策した場所を紹介していきます。
本日はその第22回 大避神社と2018年坂越の船祭を紹介します。

大避(おおさけ)神社は聖徳太子(574-622)のブレーンとして活躍した

秦河勝を祀る神社で毎年10月の第2日曜日に行われる「坂越の船祭」の

神幸式が著名である。

秦河勝は能楽と雅楽の祖としても有名です。

坂越の船祭は秦河勝の墓所や御旅所がある湾内の生島に神輿を渡す。

大避神社の創建は不確定であるが秦河勝が没した大化3年(647)に、地元の民が
秦河勝の霊を祀ったことが始まりとされており、1,300年以上の歴史があると思われる。

シリーズ過去の記事

第1回 赤穂市坂越 散策記 on 2018-10-14&10-28 その1 宝性山長楽寺

第2回 赤穂市坂越 散策記 on 2018-10-14&10-28 その2 赤穂鉄道砂子駅跡

第3回 赤穂市坂越 散策記 on 2018-10-14&10-28 その3 宝寿山 西山寺

第4回 赤穂市坂越 散策記 on 2018-10-14&10-28 その4 浜市荒神社

第5回 赤穂市坂越 散策記 on 2018-10-14&10-28 その5 尼子塚

第6回 赤穂市坂越 散策記 on 2018-10-14&10-28 その6 坂越大橋

第7回 赤穂市坂越 散策記 on 2018-10-14&10-28 その7 高瀬舟船着場跡

第8回 赤穂市坂越 散策記 on 2018-10-14&10-28 その8 上高谷荒神社

第9回 赤穂市坂越 散策記 on 2018-10-14&10-28 その9 木戸門跡広場

第10回 赤穂市坂越 散策記 on 2018-10-14&10-28 その10 鳥井の地蔵堂

第11回 赤穂市坂越 散策記 on 2018-10-14&10-28 その11 第39回 坂越ふるさとまつり

第12回 赤穂市坂越 散策記 on 2018-10-14&10-28 その12 坂越まち並み館

第13回 赤穂市坂越 散策記 on 2018-10-14&10-28 その13 光明山妙道寺

第14回 赤穂市坂越 散策記 on 2018-10-14&10-28 その14 奥藤酒造と奥藤酒造郷土館

第15回 赤穂市坂越 散策記 on 2018-10-14&10-28 その15 大道井

第16回 赤穂市坂越 散策記 on 2018-10-14&10-28 その16 とうろん台

第17回 赤穂市坂越 散策記 on 2018-10-14&10-28 その17 旧坂越浦会所

第18回 赤穂市坂越 散策記 on 2018-10-14&10-28 その18 山崎善吾の銅像

第19回 赤穂市坂越 散策記 on 2018-10-14&10-28 その19 坂越浦城跡・御番所跡

第20回 赤穂市坂越 散策記 on 2018-10-14&10-28 その20 宝珠山妙見寺明覚院・小学校跡

第21回 赤穂市坂越 散策記 on 2018-10-14&10-28 その21 小倉御前之碑

 

目次替わりに最終回(第31回)の記事にリンクしておきます。

 赤穂市坂越 散策記 on 2018-10-14&10-28 その31(最終回) 生島と秦河勝伝説



大避神社の基本情報

住所:兵庫県赤穂市坂越1299  TEL:0791-48-8136
御祭神:大避大明神(秦河勝)、天照皇大神、春日大神
創建:不詳 大化3年(647)頃か


所在地のGoo地図を添付しておきます。


拝殿



上の2枚の写真は拝殿の近景と遠景
延享3年(1746)に再建




上の2枚の写真は拝殿の内部
天井の96枚の花鳥獣は見ものです。


上の写真も拝殿内部で坂越の船祭でお神輿が拝殿から出される前のタイミングで撮りました。


上の写真は拝殿と左手の絵馬堂 撮影:2007-10-11


上の写真は拝殿前の神輿

随身門(仁王門)

上の写真は神門(随身門)の遠景 建物は延享年間(1744-1748)に建築
門の両脇に外側は仁王像、内側には随身像がある構造は珍しい

随身とは貴族の外出の際、身を守る役人のこと
通常、随身門の右手は左大臣、左手は弓矢をもっている右大臣が配置

仁王様と随身像の写真を添付しておきます。(下の4枚の写真)








下の写真は随身門の前の神輿
担ぎ手は関西福祉大学の学生さんです。

大避神社奉納物
廻船業者が航海安全を祈願して絵馬や石造物(燈籠、狛犬、鳥居など)を奉納しています
絵馬

上の写真は大避(おおさけ)神社に奉納された絵馬


上の写真は拝殿に向かって左側の絵馬殿の遠景


上の写真は拝殿に向かって右側の絵馬殿の遠景


上の写真は 安永元年(1772)に奉納された船絵馬










上の6枚の写真も奉納絵馬

絵馬で描かれた塩廻船について構造図と模型を添付しておきます。


上の写真は塩廻船構造図
出典:赤穂市立歴史博物館 常設展示案内 Page34


上の写真は塩廻船模型 縮尺3分の1
出典:赤穂市立歴史博物館 常設展示案内 Page34

狛犬

上の写真は大避神社拝殿前 右手の狛犬 天保7年(1836)9月に奉納されたもので
冨田屋 順恵カ?丸 三兵衛 海上安全の銘

燈籠群

上の写真は神門(随身門)の前の石段の左右に奉納の燈籠群

頭人船建設記念漕ぎ舟の模型



上の2枚の写真は絵馬殿に奉納された漕ぎ舟の模型と説明板
平成元年(1989)10月吉日に奉納

祭礼用楽船



上の2枚の写真は奉納された祭礼用楽船と説明板

新宮


上の写真は右側の絵馬殿に続く新宮
聖徳太子と海の神三神(住吉大神、金比羅大神、海神社)が祀られています。

稲荷神社

大避神社のパンフレットによれば元は生島(いきしま)に鎮座していたそうです。

荒神社

大避神社のパンフレットによれば元は東ノ町に鎮座していたそうです。
農業、カマド、台所の守護神です。

天満神社

上の写真は天満神社
大避神社のパンフレットによれば天神山(北之町)に鎮座していたそうです。


上の写真は上から観た天満神社(右手)
左手は恵比須神社

恵比須神社

元は本町海岸に鎮座していたそうです。

大避神社境内図



上の2枚の写真は大避神社境内図 出典:大避神社のパンフレット

坂越の船祭

かっては廻船の水主(かこ)達が船団を曳航する櫂伝馬の漕ぎ手を務めるなど、近世
廻船業の繁栄とともに伝承されてきました。




上の2枚の写真は坂越の船祭に関する現地説明書と写真集です。
2018年10月14日に初めて見学させていただきましたが見応えのある行事でした。

毎年10月の第2日曜日に行われる坂越の船渡御祭(坂越の船祭り)は坂越の廻船業が繁栄
していた頃に始められ300年以上歴史がある伝統行事です。
航行安全を祈願して、御輿を乗せた色鮮やかな船行列が大避(おおさけ)神社から生島まで
巡航するこの船祭は、宮島の管弦祭、大阪の天神祭と並ぶ瀬戸内三大船祭りの一つです。


上の写真は「坂越の船祭」予定表


上の写真は「坂越の船祭り」の主役の名簿です。






上の3枚の写真は坂越の船祭りを担う主役達です。

2018年の坂越の船祭の様子を動画で紹介します。

2018年 坂越の船祭り on 2018-10-14 その1 バタ板掛け

中途半端な記事となってしまいましたが本日はこれから出かけなければならないので
この辺でアップします。
後日、補充していく予定です。

 

以下、2020年12月20日に加筆

この記事にピッタリの坂越散策と坂越の船祭をYoutube動画で紹介されていましたので

Gooブログで共有させていただきました。

赤穂市 坂越の船祭 街並みレトロ散歩 4K

また、祭の日というサイトでもすばらしい動画で坂越の船祭を紹介されていますので

リンクさせていただきました。

 赤穂市大避神社 坂越の船祭り -2020年- [祭の日] (matsuri-no-hi.com)

以下は2022年10月10日及び11日に追記しました。

2022年の坂越の船祭は10月9日(日)に3年ぶりに実施されました。
私は残念ながら見に行けませんでした。
神戸新聞の10月10日朝刊1面に写真入りで紹介されていました。(下記リンク)


同じく神戸新聞が2022年の坂越の船祭についてYoutube動画を作成されて
いますのでGooで共有させていただきました。
秋の湾内に“歴史絵巻”が復活 赤穂「坂越の船祭」3年ぶり開催 舞う男衆、厳かに船渡御
コメント
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