チュエボーなチューボーのクラシック中ブログ

人生の半分を過去に生きることがクラシック音楽好きのサダメなんでしょうか?

グラモフォン廉価盤「クラシック・ステレット」(17cmステレオ、1966年)

2015-01-20 21:55:41 | メモ

『音楽の友』1966年3月号に、グラモフォンの一枚500円の廉価盤「クラシック・ステレット」の広告が華々しく綴じ込まれていました。

 

↓ 第2回のラインアップ。「ステレット」って言葉は、ステレオとブックレットの合成語なんでしょうね。

 

↓ グラモフォン額縁に日本語が印刷されてるのはビンボくさっ、というより新鮮!

ところでLPレコードって、内側にいくほど音が悪くなっていく宿命らしいです。

これらの直径17センチのレコードは、30センチに比べると最初から半径6.5センチも内側から再生されることになるから、同じ回転数なら音質に関してはやはり「安かろう悪かろう」だったんでしょうね。原盤からのプレスでは17センチも30センチもあんまり手間は変わらない気もしますけど。。塩化ビニルの材料費が高かった?

当時最高のシステムでレコードを聴いていたと思われる評論家三氏(小林利之、志鳥栄八郎、村田武雄)に勧められてもイヤミにしか思えませんが、音質を犠牲にしてまでも、よりたくさんの音楽を聴きたくてこのシリーズを選んだリスナーたちは、音質第一主義のお金持ちよりよっぽど真面目に、深く音楽を聴こうとする人々だったんでしょうね!

それにしても再生開始の瞬間から時間が経つほどに音質が悪くなっていくという信じられないドMスペックの「レコード」って、ノスタルジックな雰囲気を別としたら精神衛生上良くないです。音質が最後まで変わらないテープ・オーディオやCD以降のメディアに感謝。


ところでここにも自分が知らない指揮者が4人いました。
でもすべてWikipedia日本語版に名前が見つかったのは、さすがグラモフォン!(自分が無知なだけ?)



ウィレム・ヴァン・オッテルロー(Willem van Otterloo, 1907-1978)は、オランダの指揮者。作曲家、チェリスト。

 

↑ ヴィトルト・ロヴィツキ(Witold Rowicki, 1914-1989)はポーランドの指揮者。

 


リヒャルト・クラウス(Richard Kraus, 1902-1978)は、ドイツの指揮者。

 



↑ フェリックス・プロハスカ(Felix Prohaska, 1912-1991)はオーストリアの指揮者。