折々スケッチ

小さなスケッチブックやハガキに水彩と鉛筆ペン等で描いた絵を中心に、感じたこと等日記代わりに添えています。

日帰り旅・雑記

2018年07月23日 | 奈良
  

数日前、電車で奈良の室生寺へ日帰り旅に出かけました。


電車の窓からは鈴鹿の山々や水田の緑が鮮やかで爽やかな風景が続き
冷房の効いた列車から見ていると連日の猛暑を忘れるほどです。。
青々として光を跳ね返している水田、もう穂が出そろって少しくすんだ緑色の水田
きれいに草刈りされた畔の先には今も草刈り中の人の姿も見えて、暑い日も草刈りに精を
出されているブロ友さんもいらしたことを思いだしました。
あちらこちらには放棄されたのか草が茂って以前は何だったのか分からない所も。

美しい里山の自然、これは人が手をかけて作りだした自然と聞いてはいますが
本当に自然に任せればもともとあった自然は原野に戻ってしまうのだと実感しました。


室生川に沿った門前町 


旅の目的地は奈良県の室生寺。
拝観とスケッチが目的です。
境内にあるいくつかのお堂のうち国宝の金堂、本堂にはお賽銭を上げてお参りしました。
ここまで来ることが出来たお礼と数々のお願いと・・・

賽銭箱の横には蝋燭が並べてあり、1本ずつに願い事が描かれています。
私は「家内安全」を選びました。1本100円
蝋燭立ては円形で何段にもなっていて、さて、どこに立てようかしら?と。
一番上というのも何だかと思い下の方に立てました。

迷いながらの私を見ておられた年配の男性が「一番上から立てるもの」と声を掛けて
くださいました。
「下の方に火の付いた蝋燭があると次の人が上に立てる時に熱いでしょう」と。
なるほど、で、遠慮なく最上段にお供えしました。

蝋燭のお隣に1本20円の線香もあります。
「線香は何本お供えするものですか?」とお聞きすると
「ここは真言宗だから3本まとめて、香炉の真ん中に立ててください」と。
その方は袋の中からご自分用の線香を出して香炉の真ん中に。
私も3本買ってお供えしました。
我が家は浄土宗なので普通は2本です。3本というのは初体験でした。
四国遍路も何度か経験されたというその方にいろいろ伺って、まぁこの年まで何と
ボーっと生きてきたことか、これではチコちゃんに叱られます。

「奥の院まで行かれるなら待っててあげるから、駅まで車で送りましょう」と。
「すみません。ゆっくりスケッチして帰りますので」とご辞退。
お遍路姿が似合いそうな枯れた感じの素敵なオジイサマでした。

何処かから戻って来られたお寺の方にスケッチしてもいいか伺って、安心して描けました。
金堂、本堂などの内部、仏像は撮影、スケッチ共に禁止です。
そのうちに黄や紫の衣の7,8名のお坊様方が奥の院の方から降りて来られて本堂で法要が始まり
ました。時間があればしばらくここにいたい気持ちでしたが、時間がない。





境内に点在するお堂を繋ぐ石段は全部で700段ほど、そのうち五重塔から奥の院までは400段
自然石を並べて段差がかなりある石段を登ることは今の私の膝では無理。
見ているとかなりのお年寄りが杖を手に登って行かれて、いつかは私も・・・
元気でいなくては!です。


☆ 今日の絵は写真からハガキサイズに




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