折々スケッチ

小さなスケッチブックやハガキに水彩と鉛筆ペン等で描いた絵を中心に、感じたこと等日記代わりに添えています。

兄嫁さんのハナショウブ

2020年06月14日 | 
   「ハナショウブ」




実家の兄は花作りが趣味ですが、兄嫁さんは実益のある野菜作りの方が一生懸命。と思っていたらこの頃は門前のなんとやらで少しずつ花も育てているようです。「ハナショウブが咲いたよ。〇〇ちゃん好きだったでしょう」と電話があると、何を置いても行かねばならない。ハナショウブは兄嫁さんの担当で植木鉢に10数鉢、薄紫と白とほかにもつぼみのが何色かある。「好きなの持って行っていいよ。白は嫌いだったでしょう」とずっと以前に言った「白い花は描きにくい」をよっく覚えている。「絵にはできんかもしれんよ」「いいわ、見とるだけでも気落ちがいいでしょう」と言われて2鉢自転車に積んで来ました。




紬娘 




薄紫の優しい花は何枚描いても面白くない。ハナショウブは2日ほどでしぼんでしまい、数日後には2番花が咲く。せっかく声をかけてくれたのだから見せられるものを描かなくてはと思ってもなかなか出来ないでいた数日後、ピンポーンと鳴って「いる~?」と兄嫁さんの声。
「今朝とったから、キュウリ食べるでしょう。あぁ、いい風に咲いとるねぇ」キュウリを手土産に様子を見に来たらしい。「ありがとうね。きれいだねぇ、絵にはちっともならんけどね」と私。「そんなことはいいわね、みんなに見てもらえばいいもんねぇ」と、愛おしそうに眺めています。
確かにね、咲かせて自分だけで見ているのではちょっと寂しいこと。私は借りてきた鉢のうち咲いているのを外から見える玄関に置いてしぼんだら庭へと移動させています。水だけは切らさないようにして花が終わればまた返しに行くのです。秋の菊も同じこと。ご近所さんも鉢の花は実家からの借りものだとご存知です。

春の「日本サクラソウ展」が中止になって気落ちしていた兄も7月の朝顔展は開催されることになり、すっかり元気になりました。
 ☆「名古屋朝顔まつり」7月22日から26日まで 名城公園フラワープラザで開催

実家の庭では朝顔の鉢をいっぱいに並べた横で秋の菊花展用の挿し芽も始まっていました。
新型コロナのおかげでいつもの事がいつものようにできる事が幸せな事だと改めて思えるようになりました。
    

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