折々スケッチ

小さなスケッチブックやハガキに水彩と鉛筆ペン等で描いた絵を中心に、感じたこと等日記代わりに添えています。

よいお顔の人

2023年08月22日 | 果物

黄瓜と梨
キウリは戦後の焼けあとの畑で父が作ってくれた想い出のウリ
甘いものに飢えていたのでこのキウリとサトウキビは夏の楽しみでした



先日お墓参りから帰って玄関のカギを開けている時、後ろから「お帰りになったばかりのところすみません」と声を掛けられました。若い女性と連れのシニアの女性、ともに優しそうなとても良いお顔の方達でした。そのうえ丁寧な言葉使いと、聞きやすいトーンの話し方。首には身分証らしいネックストラップ。「〇〇の証人の者ですが・・・少しお話を」と。私は今墓参りから帰ったばかりですし他の宗教に全く興味がないことを伝えてお断りしました。お二人はそれ以上無理押しされることも無く帰って行かれました。

ずっと昔、近くにある新興宗教の教会へ通われる一家が毎朝家の前を通られました。いつもニコニコ話しながら仲良く歩かれる姿を見て夫と「あんないい顔でいられるならあの宗教もいいのかもしれんね」と言い合ったものです。でも私たち夫婦は信じ切ることができない性格もあってそこへ入信する気等はまるでおきませんでした。それから幾十年も過ぎてあの時の子供らしい方が優しい顔のおばあさんとなり一人で通われるのを見かけます。きっと心穏やかな暮らしをされて来たのだろうと勝手に想像しています。

色々問題もある宗教もあるけれど、誰もが心が穏やかに暮らしたいという願いは同じはず。穏やかで優しい顔をしていられる暮らし・・・それなら私は?と、鏡をのぞくとそこにいるのは・・・随分歳をとったおばあさん。シワやシミは仕方がないけれど少しは良い顔をしてなくちゃねぇと鏡の中の私に言いました。若い時はしょっちゅうイライラと気持ちが尖っていたので古い写真を見ると優しくない眼をしています。今は特に深刻な悩みも無いのですから、せめて顔だけでも穏やかでカワイイババさんでいなくっちゃ!ならなくちゃ・・・と。


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