折々スケッチ

小さなスケッチブックやハガキに水彩と鉛筆ペン等で描いた絵を中心に、感じたこと等日記代わりに添えています。

第22回彩青展(3)

2024年05月13日 | 彩青展











会場展示の一部です。




12日無事に「彩青展」の会期を終えることが出来ました。遠方からの応援も有難うございました。
絵を額に入れ壁に飾りスポットを当てるとどの作品もよそ行きの顔になり、出品した方達もいつもよりちょっとおしゃれして来場者を迎える。この1週間、市民ギャラリーのこの1室は私たちの特別な空間です。和やかにおしゃべりしながら過ごす時間を持てることの幸せをかみしめていました。

6日間の会期の来場者は834人。コロナで展覧会を休止した2年間が過ぎてからの開催は3回目、少しずつ来場者が増えてはきましたが、コロナ前には千人以上だったことを思うとまだまだ以前のような賑わいではありません。5月の良い季節に会場の市民ギャラリー11室のうち3室は閉じられたままなのも以前なら考えられないことです。でも「また来年、すぐ1年過ぎますよね」と皆で話しています。

他の部屋で出品されている方に何度か「小さな絵もいいですね」とお世辞だけとは思えない言葉をかけていただきました。「公募展なんかに出すときは50号くらいは描かないといけないけどもう疲れて来てね。これからは小さな絵を描こうかしら」と。他人の物差しを気にしなくてはいけない公募展を目指す絵、「芸術」を目指す絵とただ楽しむためだけの私たちの絵は初めから目的が違います。そして芸術家ではないことが幸せだと思いました。

最終日に会員の方が習われておられる英語の先生が来場されました。アフガニスタン系のアメリカ人の女性です。名古屋の大学に来られたご主人と一緒に来日されて40年以上、日本語もとても上手な方です。ご主人は早くに亡くなられてからもご主人の遺志を継いで「セーブアフガンチルドレンの会」の理事長・代表としてアフガニスタンに貧しい子供のための学校建設と維持に力を尽くされておられる方でした。「皆さんのお力で学校は2つ出来ました」と。講演や通訳などをされながら資金の援助を続けておられるそうです。3人のお子さんはアメリカに住まわれていても「私は日本が好きですからずっとここにいます。」と。小柄で優しい感じの中に眼の力強さが印象的な方でした。

お話を聞きながら思い出したのは二十数年前の事、絵の同好会でTさんが「貧しい国に子供のための学校を作る資金を集めている方が有るの、その奥さんにモデルをお願いして皆で寄付もしたらどうかしら」と言われてモデルをお願いしたことがありました。民族衣装に身を包んだ堀の深い顔立ちのモデルさんに人物など描いたことは無い私たちは苦戦しましたが・・・。その時の話とあまりに似ているので「実は・・・」と聞いてみると「色々なところでモデルになりました」ですって。びっくり!しかしあの時はバングラディッシュ出身の方だったような…記憶違いかとも思いますが。家に帰ってその時の絵を探したのですが見つからないのが残念。あまりに下手で処分したのかもです。こうした展覧会場での思いがけない出会いも楽しみの一つです。

6月からはまた来年の会場申し込み場始まり、これからの1年もきっと早いはずです。








「第22回彩青展」はこれで終わります。

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