折々スケッチ

小さなスケッチブックやハガキに水彩と鉛筆ペン等で描いた絵を中心に、感じたこと等日記代わりに添えています。

親友とのランチ

2019年06月06日 | 風景


レストランの近くの用水路


高校生の時からの親友2人とランチしました。
そのうちの一人Mさんは脳出血後のリハビリ中なのでご主人の付き添いがあり計4名。
ご主人の運転で私を拾ってもらいドライブがてら家から小一時間の町に住むTさんの所へ行き車椅子
でもゆっくりできるレストランで久しぶりのおしゃべりランチ会でした。

Tさんは体重40キロあるかないかの細い身体で現役バリバリ活躍中。
リハビリ中のMさんは50キロ位かチョットふっくらして元気そうです。
で、私は60キロチョットは・・・多過ぎ・・・
Mさんは食事も少しだけご主人の介助があればほとんど完食できて回復されてきているのが分かり
ます。昔、一緒に旅行した話など私たちのおしゃべりを聞いてたまには小さな声ながら言葉も出て
会話が成立しました。一年前にはMさんと会話できる日が来るとは思えませんでしたから本当に
うれしいことです。
「夫婦だでね。お母さんを何とかしてやりたいでしょう」と言われるご主人。
諦めないで色々勉強して手を尽くされるご主人に今回もただ感心してしまいました。

この後おひとりさまのTさんと私は「私たちは自分で頑張ろうね~」と言うのがお決まりです。
Mさんは別れる時「ありがとう またね」と小さくても言葉が出て手を振ってくれました。
知り合って60年、それぞれ暮らしは違っても時々は会っておしゃべりしたいものです。
車椅子でも何でもいいからこんな時間がずっと持てるようにと願っています。

6月の庭で

2019年06月04日 | 
   アジサイとミニボトル


6月の朝は気持ちがいい。早起きではないけれど小さな庭と植木鉢を見てメダカに挨拶して
エサをやるのが楽しみです。

この時期には庭の隅に植えた細い竹(大名竹)のタケノコがあちこち出てくるので見つけては
折らないと庭は竹藪になりそう。ニガウリはツルを伸ばしてネットを登り始めました。
アジサイは3種類それぞれの色で咲き始め、その足元には種が転がったのかちょっと紅を差した
ヒメヒオウギの白い花も呼んでいます。

鉢植えのキイチゴとワイルドストロベリーは毎日合計10粒ほどの収穫。
ブラックベリーはたった一枝、やっと花が終わりかけた所です。
鉢植えのバラは株を大きく育てるために蕾がつくと見つけては毎回惜しいなぁと思いながらつまんで
取ります。今朝はそのバラにカミキリムシ発見!払い落して思わず踏みつぶして・・・まぁ~…残酷!
でも昨年はモミジに穴をあけたテッポウムシの親です。可愛い模様でもにっくき虫。
殺虫剤で退治した虫は蟻も知らん顔なのに踏みつぶした虫はせっせと運んで行きます。害が有るのか
ないかわかるようです。

植木鉢を動かすと出てくる虫たち、ダンゴムシやヤスデはそのままに小さくてもムカデには殺虫剤。
可愛いとかかわいくないとか害虫だ益虫だと決めて潰してしまったり逃がしたり人は勝手なものだと
思いながら、そうはいってもほってはおけないし・・・・・
これから秋まで殺虫剤片手に見て回る日が続きます。


  庭のアジサイ

初夏の御嶽と乗鞍を見に(4)

2019年06月03日 | 開田高原
   

土橋近くからの御嶽山

二日目の午後は岐阜県日和田高原から長峰峠を越えて長野県開田高原へ戻り木曽福島行きの
バス停まで送っていただいてYさんとはここでお別れしました。
このバス停は開田高原の北西、西又川にかかる「土橋」、ずっと以前絵の仲間とスケッチ
した懐かしい場所です。小なさな木造の待合室はツバメが子育て中。長閑です。
Nさんはバス停の日陰から月遅れの鯉のぼりが悠々と泳ぐ民家をスケッチ。
私は橋を渡り御嶽山を見に。

木曽馬の里から見る御嶽山は横に広がった台形、日和田高原から見ると三角形。
土橋辺りから見ると台形を少し斜めから見る感じでそれぞれ山容が違い面白い。


  日和田高原からの御嶽山


高校生の頃、芸大を出たばかりの美術の先生と10名ほどの生徒で初めて訪れた開田高原。
便利なトンネルもまだなくて地蔵峠をバスがゆっくり登る時代でした。
峠の頂上でバスを降りて初めて目にした御嶽山、映画で見たキリマンジャロのように見えました。
地蔵峠から末川までワイワイ言いながら下りましたがスケッチした記憶はありません。
昭和30年代の中ごろのこと、板葺きの屋根には石がのせられていて風景に良く似合っていました。
今では板葺き屋根はすっかり消えてトタン葺きの家ばかり。
私が開田高原が好きなのは御嶽山とのこの出会いがあったからだと思います。青春の想い出です。

結婚して何十年かは出かけることが無かった開田、夫とドライブするようになって再び訪れるように
なりました。その頃は木曽から高山への道が整備されトンネルも出来て開発が進み高原も開けて
きていました。バブルのころ林の中には別荘が立てられて・・・今では使われなくなった建物が
取り残されて藪に戻ろうとしている所が多く見られます。
開発され過ぎにもストップを掛けたいですが、寂しい風景になって行くのも悲しい事。

開田も日和田も静かで美しい風景を残しながら活性化することはできないものでしょうか。
乗鞍を見渡すチャオ御嶽スノーリゾート、標高も高くて雪質も最高だと言われながら2018年から
19年の冬の営業はされないまま。ほんとうにもったいないことです。

JR木曽福島17:30発特急に乗って名古屋まで1時間35分、半袖姿が行き交う名古屋に帰りました。
青春18切符でも快速を乗り継げば日帰りもできます。
次は蕎麦も食べたいしトウモロコシもブルーベリー狩りも、また行きたいなぁと思っています。

  土橋バス停の横の西又川堤


「初夏の御嶽と乗鞍を見に」は終わります

初夏の御嶽と乗鞍を見に(3)

2019年06月02日 | 開田高原
ネットから拝借    

2日目の朝食を終えると「どこへ行きましょうか」とYさん。
「おまかせしま~す」と車に乗り込んで出発。

泊ったロッジの少し下には「ナショナルトレーニングセンター高地トレーニング強化拠点施設」
標高1300mの場所に400mの全天候型の陸上競技場があります。この日もトレーニング
されている人達を見かけました。ここの他に1700m地点にも競技場が完備されていてマラソンの
高橋尚子さんの名前を冠した「飛騨御嶽尚子ボルダーロード」というコースもあるそうです。
高橋尚子さんがトレーニングされていたコロラドボルダーの標高が1650mなのでちょうど同じ
くらいの高さです。
この豊かな自然の中のトレーニングセンターから名選手が生まれることを期待したいです




チャオ御嶽駐車場からの乗鞍岳


ドライブして御嶽山の北麓にあるチャオ御嶽スキー場の駐車場からの展望を楽しみました。
駐車場の標高は1800m、快晴です! 
正面に残雪の乗鞍が長い裾野を引いて聳え右から左へと見回しても森林が続くばかりで人工の
建造物は見当たりません。ここは日本なのかしら・・・と思うほど。
乗鞍を見渡す場所に「高橋尚子ボルダーロード」の碑がありその横でスケッチ。


  駐車場の方を向けば御嶽山


近くにはまだ土筆がたくさん生えていてここではやっと春です。
ここでも走っている方を見かけました。普通にしていれば空気の薄さは感じませんが走れば苦しい
のだろうと思います。山を下りてゆくと水を入れたペットボトルがへこみました。

山を下りてYさんが親しい農家の方の家へ。この方は農業の傍ら休日に蕎麦屋さんをされているとか。
木を伐採して焼畑方式で農地を広げまずソバを蒔いて開拓されてきたようです。
周辺は少し平たんな場所にはどこもトウモロコシの畑とそばの畑などがあって、透明なビニールで
覆ったり黒いビニールが敷き詰められていて・・・絵には緑の畑や土が見たいけど・・・。

  親しい農家さんの家


写真のスケッチしているのはYさんとNさん



 
午後には帰りのバスが通る開田高原まで送っていただいてバス停「土橋」でYさんとお別れしました。
Yさんはもう一泊ロッジ泊まりだそうです。本当は用事があって日和田に行かれたはずなのに
2日間私たちのために時間を割いていただきました。ほんとうにお世話になりました。

バスが来るまでまたスケッチブックを広げました。


この旅記録は明日迄。






初夏の御嶽と乗鞍を見に(2)ロッジにて・・・

2019年06月01日 | 開田高原
   窓から広場の向こうに見える御嶽山


今回の旅の目的地は岐阜県高山市高根日和田高原です。
宿泊するのはYMCAのキャンプ場のロッジ、Yさんがボランティアでかかわられている
施設です。
静かな木立ちの中の施設は夏の間は子供たちの声が響いて賑やかだろうと思える設備が整っています。
テントを張ったりバーベキュー、広場のピザ窯でピザパーティーにキャンプファイヤーも楽しめる
そうです。季節外れの今、私たちが泊まるのは広場に面したチョット古い感じの管理棟。
鍵を開けて扉を開くと暗い中に長靴が並んで奥にはシュラフが山のように積まれています。
Yさんが電源を入れて案内してくれたのは一番奥の部屋。
流し台とテーブルのある部屋と隣の6畳ほどの畳の部屋で「ここで寝てください」と。


   宿泊棟


先ずは掃除、5月の連休中にご家族と宿泊されたあとは無人の部屋にカメムシの大群が入り込んで
います。触ったり潰すと臭いのでガムテープでくっつけて処理するようにとテープをもらいましたが
とてもそれでは間に合わない。箒で掃いたり掃除機でガーガー吸って何とか二部屋だけは目に付く
ところはきれいになりました。
ガムテープで処理・・・以前ブロ友さんの記事でも見かけた方法です。

広い建物の2階の厨房からホットプレートや湯沸かしポットを取って来て夕食準備開始です。
「鉄板焼きにしましょう」と材料もみな来る途中で調達してきたYさん。
慣れた手つきで野菜や肉のパックを取り出します。
私とNさんはいちおう女性・・・Yさんは私と同い年の男性です。
見ているというのも落ち着かないので切り方などを教わって下準備は女性二人で。
ホットプレートに野菜や肉、メザシなんかものせてジュージュー焼けば出来上がり。
カット野菜を盛り付けた山盛りの野菜サラダ、後は紙コップに注いだスパークリングワインで
カンパ~イ!
生野菜用のドレッシングがなければないで何でもポン酢でいただいて意外にメザシが美味しくて
ハチクの焼いたのもなかなかの美味でした。取り皿は1枚だけで何でも取って超シンプル。

   傘が10㎝以上もあるキノコとハチク


焼きながら食べながら飲みながらおしゃべりすればいつもはもの静かなYさんがけっこう話される
のも新発見。標高1400mのここではお酒の酔いが早いとか。
カメムシが這っていようが転げていようが動じない風のNさんにもチョット驚きでした。
「このあと焼きそばにするからね」と言われてももうお腹いっぱい。
いつもはキャンプの手伝いの若いスタッフと食事されることが多いので「今日は計算違いだ」と。
おばあちゃん二人分の食料と若い人用とではそりゃあ違うでしょう。

食事の後片付けでもYさんはホットプレートをウエットティッシュとキッチンペーパーでササッと
拭いておしまい。早い!
片付いたらお茶を入れてデザートはこの地方のこの時期にしかない「ほう葉巻」枝についたままの
ホウの葉で餡餅を包み蒸した郷土食、木曽地方では月遅れの端午の節句にちまきと一緒に作るそう
です。帰る時、私も木曽福島の駅で買いました。



   ほうば巻



ここにはお風呂は無いので来る途中の温泉に入ってきて食事が終われば眠るだけ。
もちろんテレビはない。
私もNさんもシュラフで眠るのは初体験です。
寝袋の中に潜って寝るのですが敷布団は無いので一枚余分に敷いてその上に寝てもう一枚を
上にかけて都合3枚使用です。あら、枕がない!
着替えとタオルと借りたシーツを丸めて・・・これで良し!
外は0度近いはずなのにヒーターのおかげで暖かくフリース着たままミノムシみたいな感じで
ぐっすり眠れました。

翌朝は4時過ぎに目覚めてカーテンを開けるともう少し明るくなった雲一つない空に御嶽の頂の
端が木々の上にのぞいています。「今日も晴れた~!」
眺めていると動く影が・・・長いシッポを後ろに伸ばして広場を横切る急ぎ足のキツネです。
カメラを取る暇もありませんでした。
太陽の光がさし始めるとカッコーやウグイスが聞こえます。もっと明るくなると甲高いハルゼミも
鳴き始めて、キツネが通った広場だと思えばなんだか楽しい。

ホットプレートでパンを焼いて目玉焼きを作ってコーヒーとサラダも食べて豊かな朝食。

朝食後はドライブしてスケッチ、昼食は焼きそばパーティー。
ホットプレートで焼そばを作りYさん指導のキューリの即席漬物とハチクとキノコの味噌汁。
「外で食べましょう」とはYさんの提案。さっさとテーブルと椅子を木陰にセット。
窓から料理を手渡しで運べば高原の芝生の上のレストランの開店です。
ここで食べれば焼きそばだって美味しそう。
最高のご馳走は何と言っても爽やかな空気と若葉の向こうに見える御嶽山。


  外でランチ・YさんとNさん


夏には経済的に厳しい子供たちを受け入れるキャンプ体験の手伝いもされるというYさんのおかげで
経験のない私たちにはちょっとおっかなびっくりだったロッジでもこれこぞ非日常と楽しむことが
出来ました。
テレビのかわりに鳥の声を聴き若葉のそよぐのを見て過ごすと携帯を覗くのさえ忘れていました。


明日は周辺のドライブなどを・・・

にほんブログ村ブログパーツ

アクセスランキングにほんブログ村