折々スケッチ

小さなスケッチブックやハガキに水彩と鉛筆ペン等で描いた絵を中心に、感じたこと等日記代わりに添えています。

初夏の御嶽と乗鞍を見に(4)

2019年06月03日 | 開田高原
   

土橋近くからの御嶽山

二日目の午後は岐阜県日和田高原から長峰峠を越えて長野県開田高原へ戻り木曽福島行きの
バス停まで送っていただいてYさんとはここでお別れしました。
このバス停は開田高原の北西、西又川にかかる「土橋」、ずっと以前絵の仲間とスケッチ
した懐かしい場所です。小なさな木造の待合室はツバメが子育て中。長閑です。
Nさんはバス停の日陰から月遅れの鯉のぼりが悠々と泳ぐ民家をスケッチ。
私は橋を渡り御嶽山を見に。

木曽馬の里から見る御嶽山は横に広がった台形、日和田高原から見ると三角形。
土橋辺りから見ると台形を少し斜めから見る感じでそれぞれ山容が違い面白い。


  日和田高原からの御嶽山


高校生の頃、芸大を出たばかりの美術の先生と10名ほどの生徒で初めて訪れた開田高原。
便利なトンネルもまだなくて地蔵峠をバスがゆっくり登る時代でした。
峠の頂上でバスを降りて初めて目にした御嶽山、映画で見たキリマンジャロのように見えました。
地蔵峠から末川までワイワイ言いながら下りましたがスケッチした記憶はありません。
昭和30年代の中ごろのこと、板葺きの屋根には石がのせられていて風景に良く似合っていました。
今では板葺き屋根はすっかり消えてトタン葺きの家ばかり。
私が開田高原が好きなのは御嶽山とのこの出会いがあったからだと思います。青春の想い出です。

結婚して何十年かは出かけることが無かった開田、夫とドライブするようになって再び訪れるように
なりました。その頃は木曽から高山への道が整備されトンネルも出来て開発が進み高原も開けて
きていました。バブルのころ林の中には別荘が立てられて・・・今では使われなくなった建物が
取り残されて藪に戻ろうとしている所が多く見られます。
開発され過ぎにもストップを掛けたいですが、寂しい風景になって行くのも悲しい事。

開田も日和田も静かで美しい風景を残しながら活性化することはできないものでしょうか。
乗鞍を見渡すチャオ御嶽スノーリゾート、標高も高くて雪質も最高だと言われながら2018年から
19年の冬の営業はされないまま。ほんとうにもったいないことです。

JR木曽福島17:30発特急に乗って名古屋まで1時間35分、半袖姿が行き交う名古屋に帰りました。
青春18切符でも快速を乗り継げば日帰りもできます。
次は蕎麦も食べたいしトウモロコシもブルーベリー狩りも、また行きたいなぁと思っています。

  土橋バス停の横の西又川堤


「初夏の御嶽と乗鞍を見に」は終わります

にほんブログ村ブログパーツ

アクセスランキングにほんブログ村