ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2012.9.6 自然体で準備を進めたい

2012-09-06 22:26:32 | 日記
 昨夜は一旦寝ついたものの、寝苦しく3時に眼が覚めてしまい、そのまま5時迄眠れず。とろりとしたかと思ったら6時になってしまった。治療変更について、頭では受け入れているつもりでも、やはり気持ちがざわついているのは否めないのだろうか。

 出勤し、とりあえず病状報告と治療変更について、最低限の関係者に連絡する。
 離れた部署にいてなかなか対面で話すタイミングが掴めない相手には、メールはやはり有難い手段だ。さすがに電話で話す話題でもないだろうから。

 そして、整理できる用事の日程を調整し、以前脱毛した時に通っていたかつらサロンの予約も入れた。2年2か月ぶりだ。
 13日に第1回目の投与をすれば、2週間後には間違いなく脱毛する。
 2週間後の27日とすれば、平日木曜日だから、その日に急には対応出来ない。とりあえず23日の日曜日がケアしておけるデッドラインだろう。そのタイミングで髪の毛を短く切ってかつらの調整をしておけば、何食わぬ顔をして翌24日から、かつらをかぶって出勤出来る。そうすれば、土日を挟んでいきなりヘアスタイル変わりましたね、ということもなく、ソフトランディング出来るだろうという切ない試みである。
 若い女性ならまだしも、私のような年齢になると、髪型がどうだ、などと周囲から注目されるわけでもなし、もはや自意識過剰すぎるのかもしれない。けれど、少しでも心穏やかにいるために、自分が気になることはなるべく潰しておきたい、と思う。

 さすがに投与2,3日後の土日は体調も心配だが(かつらのサロンは同じ市内ではあるが、小一時間バスに乗らなければならない。)、投与から10日も経てば、白血球が下がっていることはあっても手洗いうがいを励行してマスクをしていれば動けないことはないだろう、という観測の下、なのだが。
 前回タキソテールの時は、初回投与1週間後の診察にはほうほうの体で出かけて行ったけれど、その翌日から高熱が出て水も飲めなくなった。好中球減少症との診断で、結局そのまま緊急入院せざるを得なくなったという苦い思い出があるから、あまり高を括っているわけにもいかない。かといって、あまりにこわごわ構えていても何も出来なくなってしまうから、なるべく自然体でいたい、と思う。
 こういう時に心が強くなれればよい、どんな思いが頭をよぎっても、何があっても自分なりにきちんと受け入れて、姿勢を崩さずに静かに座っていることが出来れば良い、と始めたメディテーションヨガの効果はいかに、というわけだ。

 昨夜、息子に「月末には禿げだよ~。」と言った。
 その後、入浴中の彼に呼びつけられて、ガラス戸越しに「お母さん、提案がある。今度髪の毛がなくなる前に、今の髪の毛をちゃんと取っておきなよ。」と言われた。
「・・・そうだよね。ありがとう。」と答えた。

 そういえば、息子が赤ちゃんの時、初めてカットしたくりんくりんにカールした柔らかいヴァージンヘアは、大事に封筒に入れて取ってある(今の石川五右衛門のようなツンツンの剛毛はいったいどうしたことだろう。)。
 私は一回抜け変わっているから、最初の髪の毛ではないけれど、次回生えてくるのがいつになるかわからないし、もし生え換わっても、今度は白髪が生えてくるかもしれない。
 今回は、息子の言うとおりにしておこう、と思う。
コメント (2)
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