「家」 @ 鎌倉七里ガ浜 + 時々八ヶ岳

湘南七里ガ浜(七里ヶ浜とも)から発信。自分の生活をダラダラと書きとめるブログ。食べ物、飲み物、犬の話題が多い。

八ヶ岳西麓5月下旬の滞在(2) 山荘竣工から10年 / 木々の成長

2009-05-31 19:37:13 | 八ヶ岳西麓の楽しい暮らし
山荘竣工から10年も経つと、様々な変化に驚かされる。元々そこにあった大きな木はさらに成長し、新たに植えられた苗木はぐんぐん伸びて立派になる。枝は広がり、上にも伸びるため、当初の予想を超えた状態が見られて嬉しいような、ちょっと困ったような。

これから山の中に山荘を持とうと言う皆さんは、よく考えよう。10年、20年後の姿を。木々が成長した時、どういう姿になるかを想像しよう。自分でメンテ出来るかどうか。出来ないなら専門家に頼まねばならず、その費用はいかほどか。いっぱい植えるのはいいが、それが成長した時に密になり過ぎないか。

下の左右の画像は、11年前に原村の標高1600mに私が山荘建築用の土地を買う契約をした時点で、すでにその土地に存在した大木である。その時点でもものすごい貫禄があったが、その後山荘を建築し、山荘通いが続いている最中もさらに成長し、枝を広げて来た。そして今やなんだかスゴイことになって来た。



この老大木の大きさを、ブログをご覧の皆さまにも実感頂くために、女性モデルに道路上(↑の右画像)に立ってもらっている。小さいけれど、モデルが見えますか?モデルの大きさと対比すれば、老大木の高さも、枝の横への広がりも理解出来ますでしょ? 

この女性モデルだが、個人的なコネを通じて、たまたま八ヶ岳にCM撮影に来ていた「えびちゃん」こと蛯原友里ちゃん(↓画像)にその役を特別にお願いしたっ! 撮影後はスタッフと私にえびちゃんの手料理が振る舞われた。



・・・と言うのはウソ。モデルを務めるのは私の妻。妻が道路に立ち、あまりにも高い老大木を口を開けて「あぁ~」と見上げるの図。



恥ずかしながら白状すると、私はこの木の名前がわからないのだ。私の山荘のすぐ近くに永住されている方と、私は昨日立ち話をした。その方は「この木は何なんだろうねぇ?」とお尋ねになった。私は「最初は桜だろうと思っていましたが、その後明らかに違うと思い始めました。何年か前の早春、まだ葉が出てない頃に植木屋さんがここに来ることがあって、その方に尋ねたら『ありゃあ、桜じゃろ』とおっしゃったが、それは間違いだろうと今では思っています。でも何の木だかわからない」とお答えした。

上の画像のような花、葉をつける。同じ別荘地内のよその敷地によく似た木を何本か見ることが出来る。葉もそっくりで、花も真っ白でそっくりだ。しかし幹の感じが異なり、花の付け方も異なるのである。我が老大木はご覧の花をものすごい量で、木の上から下までたくさんつける。木の幹は桜のように見えるが、ナナカマドとも似ている。

誰かわかる人は教えて下さい。



次。上の画像は我が敷地内のタラ。枯れてしまった。春の山菜シーズンと秋のキノコ・シーズンは、別荘地周辺の山に入る人が多くなる。地元の人も別荘族もウロウロしている。タラの芽の天ぷらは春のごちそうだ。誰もが眼の色を替えてタラの芽を探す。私の敷地内のタラの芽もその餌食になる。

人が所有する土地に勝手に他人が入ることの法的問題は言うまい。山のことだ。所詮私は別荘族であり、この山荘の土地は私のものとは言え、山からの借り物だと思っている。タラの芽のベスト・シーズンに私が山荘に行けないことも多い。そうであれば、百歩譲って、誰かが私の山荘の敷地のタラの芽を摘んでおいしく食べてくれるなら、それはそれでよい。しかしデタラメな摘み方は謹んでもらえないだろうか。タラの芽を摘む人は、片っ端からデタラメに芽をどんどん取って行くとタラの木がどうなるか、その危険を知っているはずである。このタラの木はすでに死んでしまっている。



次の木は私が植樹したものである。ウリハダカエデ(↑の画像)だ。紅葉が見事で、葉もカエデ族としては大きい。八ヶ岳南麓在住の雑木林の先生、柳生博氏によると、ウリハダカエデは「森の踊り子」だそうだ。紅葉が華やかだからだろう。そう言われて、私もこれを買った。葉が大きく紅葉が見事だからその葉の表面を美しい肌に例え、売れるほどキレイな肌、つまり「売り肌」カエデと私は勝手に思っていたら、それは間違いだった。木の幹が瓜の表面に似ているところから「瓜肌」カエデだという。

これは私が植木屋さんから苗を買ったものである。ひょろひょろした苗が10年で株立ちの巨大な木になった。見事な成長ぶりである。他にも桜、ナナカマドの苗木を当時購入して敷地内に植えたが、このウリハダカエデの成長は著しい。



この時期ナラの葉は開き始めたばかりだ。まだクルッと巻いたようになっていて、葉も柔らかく、色も浅い。



シラカバも成長が著しい。細い苗木がどんどん太く大きくなった。敷地内にシラカバはどんどん勝手に生えて来る。細い苗木の間に抜かないと敷地内がシラカバだらけになってしまう。森が若い、というか未熟な証拠である。成熟した森ではシラカバなどむやみに増えない。



シラカバはすでに緑濃い葉をどんどん増やしているが、その仲間で少し赤っぽい幹のダケカンバはまだ葉を出したばかりだ(↑)。これはウチの敷地にある唯一のダケカンバで、土地を購入した時から生えていた。今も元気である。



敷地内のカラマツは山荘を建てる時に半分くらいは伐採した。20本くらいは切っただろう。ご覧の3本は運良く残ったカラマツのウチの一部である。これもどんどん成長している。時々太い枝を落とすので困る。以前この幹にハンモックを取りつけるため、ナイロンのロープを縛っていたら、幹が太くなってそのロープが幹に食い込んでほどけなくなり、仕方なくナイフで切った。1年で幹の直径が2cmやそこらは成長していそうだ。



シラカバ同様、カラマツもどんどん勝手に増える。上左の画像にある岩は他人様の敷地の岩である。その岩の上にカラマツの葉が落ちて溜まる。また苔も生える。さらにそこにカラマツの種が落ちて、そこからカラマツの幼木が根を伸ばし成長し始める(上右の画像)。気が抜けない。カラマツは勝手にどんどん増殖する。



最後の画像は我が敷地内にある巨岩達。岩も年月を経て貫禄を増す。標高1600mの土地ゆえ凍結深度は150cm程度あり、基礎工事は2m近く掘り下げて行った。その工事で出た巨岩を、建築当時、重機で敷地内アプローチ沿いに並べたものだ。これらもまた貫禄が出て来た。
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八ヶ岳西麓5月下旬の滞在(1) 山荘竣工から10年 / シッケンズ

2009-05-31 10:48:38 | 八ヶ岳西麓の楽しい暮らし
5月下旬、八ヶ岳西麓(長野県諏訪郡原村)にある山荘に滞在して来た。この山荘は竣工してからちょうど10年が経過したところだ。それ以前も長野県内某所に別の山荘を所有していたが、その土地を購入したのがさらにその10年くらい前なので、それらを合計すると、私は神奈川県の自宅から長野県内の山荘に通うという生活をもう20年ほど続けていることになる。なんという壮大な無駄遣いだろう。それにかかるコストたるや、スゴイものだ。しかも平成不況のさなかに山荘を買い換えたことからかなりの実損が生じている。

コストを挙げてみると・・・山荘の購入金額。最初の山荘の売却による実損。山荘の売買に伴う諸費用(登記費用、不動産仲介料、消費税、不動産契約の印紙税、不動産取得税、銀行ローン契約に関する保証料/火災保険/印紙税)。加えて山荘を所有すると恒常的に発生する管理費、光熱費、水道代、固定資産税、施設共益費。さらに何百回という神奈川~長野間往復の高速道路代とガソリン代。スタッドレスタイヤやチェーンの購入費。そして家具、外壁のメンテのための塗料、故障した器具の修理。また雪山に行くからと常に4WD車を買う割高感。

初めて山荘を所有した当時の私は今の私より当然ながら20歳ほど若いわけだ。当時の私はなんともジジくさい趣味(=山荘通い)を持っていたものと、今振り返って思う。



さて、画像は現在の山荘入口の階段である。竣工後10年でも特に問題はない。木材保護塗料を毎年夏に塗っている。今となっては塗料の下に隠れてしまいよくわからないが、木材はダグラス・ファー(米松)であると思う。



ログハウスやウッドデッキなど、外部に露出する木部を腐食から保護する塗料として国内で最もポピュラーなのはキシラデコールであろう。キシラデコールは浸透性なので、塗るとスグにスッと木材内部に吸収されて行く。

我が山荘の階段、破風、妻壁等外部の木部すべてに使われた塗料はシッケンズで、はキシラデコールとはかなり異なる性質を持つ。木材の表面に薄い被膜を作るのだ。2番目の画像がその塗料缶である。以前の山荘も同様にシッケンズで塗装されていたから、私はこの塗料と20年近く付き合っていることになる。

木材保護機能はどちらの塗料もしっかりあると思うが、見た目には違いが生じる。薄い被膜がある分だけ、シッケンズの方が塗装面に少し光沢がありゴージャスな感じがするが、これは山荘オーナーが各自の好みで決めれば良いことだろう。しかし実用的に異なる点は、日焼けによる色落ちであろう。被膜を作るシッケンズの方が色落ちしにくいのである。

シッケンズの難点は流通量が少ないことである。キシラデコールはホームセンターに行けば必ず置いてあるが、シッケンズはそうは行かない。しかし今やインターネット時代だから、本人が買う気になれば、どこからでも買うことは可能だ。



最後の画像は山荘の玄関ドア。この10年の間に6~7回はシッケンズを塗装している。オークの木目がキレイなので、それを消さないように注意して、薄く塗装を繰り返している。10年経ってこのドアもかなり貫禄が出て来たところだ。
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庭の芝刈り、ソヨゴの開花@七里ガ浜

2009-05-27 09:28:08 | 
誤解のないように申し上げておくと、私の楽しみは酒ばかりではない。芝刈りもキチンとやっている。快晴で暖かい昨日、しっかり芝刈りを行った。今年はこれで3回目である。



狭い庭の中心部は芝刈り機を使って刈り、隅っこを電気バリカンで刈る。この季節は作業自体が気持ち良いし、刈った芝が香って、リラックス効果抜群である。そして作業が終了した時の満足感。裸足で刈ったばかりの芝の上を歩くと気持ちがいい。愛犬も大喜びで寝そべる。彼は芝を刈ってなくても寝そべろうとするが・・・。



先日西武園芸七里ガ浜店のH店長に植えてもらったソヨゴも、開花し始めた。小さな小さな白い花だ。やがて赤い実がなるらしい。春はホントにいいねぇ。



七里ガ浜テニスクラブのコート入口(テニス通り沿い)脇のこの植物は何?名前をご存じの方は教えてほしい。何カ月か前に葉を嗅いだらミントの香りがした。ここ数週間でグングン伸びてご覧のような状態になった。さらに花まで咲いた。葉は依然ミントのような香りがする。これもミントの一種か?
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【豪州ワイン】ヴィレッジ・セラーズ(5) 白@七里ガ浜自宅ダイニング

2009-05-26 10:28:29 | 食べ物・飲み物
ワイン愛好家の中にすごく高価な赤ワインは買うが、白ワインにはお金をかけないという人がいる。この気持ちは、私もなんだか理解出来る気がする。もっとも、私の場合、赤白どちらも高価なものは買っていないが。

比較的、白ワインはあっさりした食事と一緒に気軽に楽しまれることが多いだろう。家庭料理の場合、例えば・・・焼き魚、刺身、カルパッチョ的なもの、寿司。肉でも鶏肉と野菜ををあわせたあっさり味の料理や、豚肉の冷製シャブシャブ、ハム。こうした料理に対しては白ワインのシャルドネ、リースリング、セミヨン等の中から、軽いものを選べば十分である。それらは安価だ。私はこれにお金をかけようと思わない。むしろあまりにシッカリした白ワインを飲むと、料理がワインに圧倒されてしまい、損をすることになる。前に紹介した2つのブランドの軽くて安いシャルドネ等を選べば、私には十分だ。このシリーズの(2)でもシャルドネ・セミヨンのブレンドを紹介したので、よろしければどうぞお読みください。



しかし、軽い白ワインでは間に合わない料理もある。間に合わない、と言うよりも、よりしっかりした白ワインがあると料理がますますおいしくなりそうと言うべきか。例えば・・・こってりしたクリーム・ソースをかけたカキ・フライ。名古屋風に言えば「カキフリャー」だ。「うみゃーて、(ぃ)かんわ!」私はカキフリャーが大好きだ。カキで連想したが、カキ油の効いた中華料理の炒麺などもそうだろう。天ぷりゃーや白身のムニャールも、ワインにある程度の強さがあった方が良い場合があろう。パステャーもものによってはそう。

前回ある赤ワインが「肉じゃがにも合う」と書いたが、それは我が家の場合である。味付け次第では白ワインのしっかりしたものの方がえりゃーことうみゃー場合がある。

話がそれる。あるアメリカ人に教えてもらったが、中華料理の甘酸っぱい味付けのものには、意外とドイツ製の甘口白ワイン(キャビネットや甘いリースリング)が合う。酢豚なんかに合わせるとすごく美味しい。

上の画像はダーレンベルグのハーミット・クラブ・ヴィオニエ/マルサンヌ 2005年。ヴィオニエがマルサンヌより圧倒的に多く入っているはずだが、手元に同ヴィンテージのデータがない。ヴィレッジ・セラーズ社のカタログでは味わいは「ヤヤ重」と解説されている。



次の画像は同じくダーレンベルグのラスト・ディッチ・ヴィオニエ 2007年である。ヴィレッジセラーズのカタログでは同じく「ヤヤ重」であるが、上のヴィオニエ/マルサンヌよりもさらに少ししっかりした感じ。ヴィレッジ・セラーズ会員価格で現在2415円だ。私が繰り返し買うワインでは、情けないことにこれが最高価格である。ヴィレッジセラーズで私はこれまで1000円台のワインを多く買い続けて来たのだ。

これらはユニークなワインである。豆アジの「そのまんま唐揚げ」をマヨネーズと醤油を混ぜて七味を練りこんだソースにつけて食べる、なんて時に一緒に飲んだら見事にマッチする(・・・と私は思うが、この感覚は人によるので自分で試して)。覚えておいて頂きたいことは、ちょっと強いことだ。タイやヒラメの刺身等には向かないのである。味の強さでワインに負けてしまうタイやヒラメがもったいない。あるいはエリンギをバターと醤油でしっかりと炒めた簡単料理。これもこのワインに合いそうだ。安い素材でこってりと。



さて「ヴィレッジ・セラーズ」のシリーズはこれで終わりだ。もう書くことがなくなった。ご覧の画像はワインのコルク栓抜き。最近出番がない。オージー達の作った合理的なワイン・ボトルがどんどんスクリュー・キャップに切り替わっているからだ。

皆さんもヴィレッジ・セラーズで是非豪州ワインをお楽しみ下さい。
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【豪州ワイン】ヴィレッジ・セラーズ(4) シラーズ@七里ガ浜自宅ダイニング

2009-05-25 15:33:29 | 食べ物・飲み物
私が自宅で赤ワインを飲むというと、これまで最も頻繁に飲んで来たのがシラーズ種のワインだろう。フランス(仏語では「シラー」と発音される)を始め世界中で生産されているが、南半球でより多く見られるブドウ種である。特にオーストラリア・ワインにおいてシラーズは特徴的であり、他国のワイン・リストと比較するとオーストラリアではシラーズ種が非常に多く生産されていることがわかる。



以前ここで紹介した雑誌ブルータス1998年3月1日号の78ページには、ペンフォールド社の高級ワイン(シラーズ種)「グランジ」が掲載されていた。当時私はシラーズを知らず(ダジャレじゃないよ)、「それって何?」「ふむふむ」と記事を読んでいった。「どうも土くさそうだ」「強い個性を持っていそうだ」と関心が深くなった。

しかしグランジのような高価なワインを飲んでいては我が家の経済が破綻する。買って飲んで気に入れば、それをずっと買いたいので、継続的に我が家で買うことの出来る価格帯のワインでないと困るのである。



たまたま別の雑誌で、駐日オーストラリア大使館の若い書記官が「これおいしいよ!日本の焼き鳥にも合うよ」と言っている記事があったのが、ピーター・レーマンのバロッサ・シラーズだった(バロッサはオーストラリアの渓谷の名前で、付近にブドウ園が多い)。1998年当時、邦貨で1700円くらいだったろうか。



私はそれをさっそくヴィレッジ・セラーズで買ってみた。そしてグラスに注いでみた。ショッキングだった。当時の私には新鮮な色で、とにかく濃いのである。どす黒いとまでは行かないが、赤いというよりは、黒か茶色が混じっている感じだった。濃い紫色とも言える。口に含むと果実味がムンムンして、はち切れそうだった。それまでに私が飲んだどのワインより土くさく、強烈なワイン。それ以来私はこれを飲み続けている。

タレや醤油の濃いもの、あるいはスパイシーなもの・・・。玄人には笑われるかもしれないが、思いつくままに私がこれに合うと思う「普通の料理」を挙げると、うな重(!)、焼き鳥、カレーライス、焼き餃子(醤油やラー油で食べる)、焼き肉、ジンギスカン、肉じゃが、ビーフ・シチュー、味噌やニンニクや豆板醤を効かせた肉の鍋、ステーキ、ソースの中で煮込むようなハンバーグ(妻の得意料理)、すき焼き、そしてソースを効かせたお好み焼き。自宅から至近距離のお好み焼き・鉄板焼店「うさぎ家」でもこれを出してくれないかしら。きっと合う。



さらにもうひとつ。同じくピーター・レーマンのクランシーズ。オージーらしいブレンドである。'05年はシラーズ35%、カベルネ・ソーヴィニヨン34%、メルロー26%、カベルネ・フラン5%の構成比率。ブレンド割合や内容は年により変わる。以前はシラーズの割合がもっと高かったこともある。

これは美味しい。見事なブレンディング。このヘンテコリンな(と言うか、古い習慣にこだわらずどんどん実行する)テクニックは、オーストラリアならではであろう。欧州大陸ではオーストラリアほどには多くみられないはずだ。また日本のワイン醸造家は、こうした技術においては、未だまったく競争相手になり得ていない。彼らも日本に合った種を多く見出して、同時にこうした技術を早く盗めば良い。

このワインは濃い。そしてキメが細かく滑らか。甘ささえ感じる。これもまた上記料理と合うワインだ。一度お飲みになることをお勧めする。個性的なので、大好きになるか、大嫌いになるか、どちらかだ。
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【豪州ワイン】ヴィレッジ・セラーズ(3) 怠慢な楽しみ方@七里ガ浜自宅ダイニング

2009-05-25 09:24:39 | 食べ物・飲み物
何かのきっかけでワインに触れた瞬間にワインの知識を膨らませようと俄然努力し始める人がいる。あれこれ飲みまくって比較し、蘊蓄を述べる。趣味として楽しい。私も楽しめそうだ。

しかし私がわからないのは、普段家でビールを飲むのにそれほど銘柄にこだわるわけではなく、アサヒ・スーパー・ドライでもサッポロ黒生でも構わないし、発泡酒でも構わない。しかしカールスバーグや、間違ってもギネスには手を出さないような人々が、ワインとなると態度を豹変させるケースが私の周囲に見られることだ。いったいこれはどういう現象なのか?

①ワインは特別に奥が深いのか?・・・いや、それは日本酒だって同じだろう。
②ワインには高級なイメージがあるからか?・・・それは大きな誤解だ。特別なものではない。
③食事に合わせて多様に楽しめるからか?・・・いや、それもおかしい。日本の平均的な家庭の平均的な食事は、欧米の料理あるいは中華料理などと比較すると、明らかにワインを楽しみにくいものである。平均的な日本の家庭料理の場合、オールマイティなのは日本酒だろう。

ということで真相解明には至っていない。何かワイン独特のものがあって、人々にそういう行動を取らせるのだろう。



例えば、田舎に行くと地元の特定のブランドの酒のシェアが高い。私が以前よく行った長野県東筑摩郡では、必ず出たのが山清(山崎酒造)という酒だった。人々に聞くと「普段これしか飲まねえずら」ということだった。彼らも別にあれこれ調べて山清に行きついたわけではないだろう。自然にきっかけ(この場合は地元の縁)があり、そうなっただけだ。

私の豪州ワインの買い方もそれと同様である。あるきっかけから入り、特定の2ブランドのものをそのまま怠慢に買い続けている。これも普通のワインの楽しみ方のひとつであると思っている。ワインとなるとあれこれ飲んで比較しまくり、蘊蓄を述べなければならない、というものでもない。

上の画像が2ブランドのうちのひとつ。ピーター・レーマンである。キャップは皆こんな感じだ。気取らないブランドである。
http://www.peterlehmannwines.com.au



次の画像がダーレンベルグ(ダーレンバーグ)のキャップである。こちらの方がクラシカルな感じだ。
http://www.darenberg.com.au

オーストラリア/ニュージーランドにはたくさんのワイナリーがある。私もあれこれ飲んでみてはいる。しかしほとんどは上に挙げた2つのワイナリーの商品に限って飲んでいる。今の私はワインを職業にしているわけではないので、いくつか飲んで「ここがいい」と思ったら、あとは怠慢にそれを買い続けているだけだ。今まで私がヴィレッジ・セラーズに注文して来た総量の80%は、この2つのワイナリーが作ったワインだと思う。

ということで、「あなたはオーストラリア・ワインについて知識をお持ちですか?」と一般的に広く尋ねられば、怠慢なファンに過ぎない私は「持たない」としか答えようがないのである。

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【豪州ワイン】ヴィレッジ・セラーズ(2) 魅力@七里ガ浜自宅ダイニング

2009-05-24 16:03:49 | 食べ物・飲み物
ではなぜ私はこのヴィレッジ・セラーズから11年以上もワインを買い続けることになったのかを考えてみた。

ヴィレッジ・セラーズ商品番号7180番、Peter Lehman Semillon/Chardonnay 2007(画像)を例に取り上げる。現在の会員価格は1764円(注意:1本だけ買うならもっと高い。また価格は生き物であるからして変動する)。質に対する価格。コストパフォーマンスの良さもひとつの理由だろう。



コスト・パフォーマンスだけではない。なんとも斬新なデザイン。ボトルの形状に加え、ラベルの絵の現代的なこと。ずばり!オーストラリアのワインはわかりやすいのである。合理的であるとも言える。おそらくその国民性、文化、またワイン生産の歴史が浅いことが影響していると思われる。物事にこだわらずまた難しくせず、誰もがアクセスしやすいものにした結果、より広いマーケットを掴むことに成功していると私は思う。



最近ワインの世界でもスクリュー・キャップの導入が盛んである。このワインもそうだ(上の画像)。世界のワイナリーのスクリュー・キャップの導入のスピードを比較すると、ワイン生産の歴史が長い欧州大陸のワイナリーほど、それに消極的な態度を取っていることがわかる。ワインの歴史が長い国の人々にはスクリュー・キャップなど軽薄で安っぽく見え、高品質ワインの熟成には不向きに見えるのであろう(豪州ワインの中にも、高額なものや一部雰囲気を大事にするものに、まだコルク栓のものもあるが)。

ワインの長期保存に必要な湿度や温度を確保できる地下室、洞穴、セラーを持つ人が、日本にどれだけいるだろうか。また長期保存する価値のあるワインを選び、味わう能力を持ち、購入できる経済的余裕や経験のある人が、どれだけいるだろうか。残念ながら私はまったくそれら条件に当てはまらない。

旧来のコルク栓は日本の多くの地域の気候おいては、ワインの長期保存に合っていない。しばらく放っておけばコルクがひび割れてバリバリになっていることであろう。高額で長期熟成可能なワインを買うわけでもないのに、それがコルク栓ならちょっと置いておくだけで栓が乾燥してバリバリに割れてしまうのだ。そうであれば、普通のワイン購入者はスクリュー・キャップでそこそこの価格帯のワインを買い、サッサと飲む方が賢いだろう。そんな飲み方の場合、スクリュー・キャップによりワインの品質に問題が出ないことはすでに科学的に証明されてもいる。



以前このブログで我が家の「収納」を解説した時に、「我が家には収納としてのタンス等は置いていない」と書いた。しかしタンスではないものの、独立した家具として収納の機能を果たしている物が二つだけ存在している。その一つがこれだ(上)。太平洋のセブ島で作られた鉄製の棚である。鉄を溶接しただけの武骨なデザインを私はすごく気に入っている。価格は聞けばびっくりするほどの安値だ。葉山の家具店で拾ったお買い得品。それが本当にセブ島で生産されたのかどうかを私は保証出来ない。家具店がそのように言ったのを私は信じるのみ。

この棚にはCDコンポ、本、ミニカー、受け取った郵便物、カエルの置物等が置いてある。我が家の中では珍しく、こちゃこちゃしてかわいいものが露出したスポットである。



この鉄製の棚の下の部分がワイン・ボトルの収納になっている。温度や湿度を電気的に調整するような高度なセラーではない。空気にさらされたただの棚だ。だから気軽に買ってサッサと飲むようなワインを買ってここに置く。そしてスグに飲む。

左が扉を開けたところ。右は閉じたところ。扉を閉めると牢獄のような雰囲気でしょう? 重い鉄製なので、こうした雰囲気になる。



このワイン・ボトルの背面を見よう。長々とこのワインの特徴が書いてある。英語が有難い(これもオーストラリア・ワインの長所のひとつである)。ふむふむ、いろいろな料理と合いそうだ。特に最後の所、私がヘタクソに引いた蛍光ペンの赤線部分に注目を。「Also terrific with an Asian-style chicken salad」とある。こんな解説をフランスのワイナリーなら書かないだろう???・・・と私は思うのである。そもそもフランスの名門醸造家は、「アジアな風味のチキン・サラダ」など食べたことがないのではないか。

一例だが、こんなところがアングロ=サクソン系新興ワイナリーの、プレーンな気質、特徴なのだと思う。豪州ワインもいいでしょう?



【本日のランチ(↑)】

今日のランチでは、このワインを冷やして食事と一緒に楽しんだ。食事はなんとエビの焼きビーフン(上)だ。干しエビと普通のムキエビ、そしてニラ、ネギ、しょうが、干しシイタケ、タケノコと野菜をたくさん入れた塩味の焼きビーフンだ。実は私は焼きビーフンをこれまであまり作ったことがなかった。ビーフンに関しては、私は汁ビーフン専門なのである。

妻にそそのかされて、焼きビーフンを作ってみたが・・・上手じゃん!私ってなんでも出来るのね。干しエビや干ししいたけの味が浸みこんだ、あまりに美味しい焼きビーフン。ビーフンは最後の調理プロセスで、様々な味が浸みこむので美味い美味い。

ヴィレッジ・セラーズ商品番号7180番のこのワイン。シャルドネにセミヨンを加えたブレンドである。そうだ!オージー達の性格はこうした所にも出る。彼らは異なるブドウ種のブレンドを、「良い」と思えばどんどん実行する。このワインは酸味も効いて果実味も爽やかだ。アルコール度が低い(12%)。塩味であっさり味の焼きビーフンとも良いコンビネーション。
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【豪州ワイン】ヴィレッジ・セラーズ(1) ヴィレッジ・セラーズって何? 七里ガ浜から注文

2009-05-24 06:21:12 | 食べ物・飲み物


ご覧の画像は雑誌ブルータス1998年3月1日号である。平成不況の真っただ中にあった90年代後半の日本では、ワインがそのファンを大きく拡げていて、こうした雑誌が数多く出ていたのだ。フランス、イタリア、ドイツと言った長いワイン生産の歴史を誇る国ではなく、「ニューワールド」と呼ばれる地域で生産されたワインに、当時の私は大変惹かれ始めていた。最大の理由は安価であることと、そのわりにはその中にものすごく優れたものを発見したことによる。

ブルータスは、雑誌にしては深く掘り下げた面白い企画をする。この号ではヒュー・ジョンソン(英国の著名ワイン評論家)が、鈴木保奈美らと一緒に、様々な和食に合う新世界ワインを探す、というテーマでパーティーみたいなことをやっている。ヒュー・ジョンソンがフグの刺身の味のなさに、頭を抱え込むのがおかしい。確かにワイン選びが難しそうだ。



上の画像はこの雑誌の82ページである。オーストラリア・ワインを飲ませるレストランの紹介記事だ。私はここに注目した。いや、注目したのはレストランのことではない。



そのページの一番下の小さなコーナーに私は注目したのである。そこにヴィレッジ・セラーズが紹介されていて、記事には「最近流行っているとはいえ、まだまだ日本でオーストラリア・ワインを手に入れるのは難しい。けれど、ヴィレッジ・セラーズのメンバーになれば日本中どこに住んでいても・・・」とある。そうなのだ。今でこそ田舎のスーパーにもオーストラリア/ニュージーランド・ワインがいくつか置いてあったりする。大手のメルシャンやサッポロが輸入するからだ。しかし当時は非常に稀な存在であったのである。

オーストラリア/ニュージーランド・ワインと言ってもピンキリで、当時は手軽にそれをいろいろと試すことが困難だったので、私はこのヴィレッジ・セラーズにコンタクトをとった。それ以来私は富山県氷見市に本社を置くこの会社からワインを買い続けている。富山県氷見市というところが面白い。普通はうどんか魚介類を思い浮かべる地名だからだ。また付け加えて言えば、同社社長さんはコーエンさんという方だが、日本語でも「高縁(こうえん)」という姓は富山出身者が多い。



会社もこの11~12年の間にずいぶん成長した。最近では豪州ワイン以外にカリフォルニア・ワインも取り扱い始めている。

会員登録をすると年に何回かカタログを送って来る。ご覧のとおりの詳細なものだ。同社の商品番号、赤白の区別、辛いか甘いか、重いか軽いか、そしてその内容、歴史等のコメントが書かれている。楽しいカタログである。同社の取扱商品はあまりに膨大なので、そのすべてについて毎回こうした詳細な解説があるわけではないが、それでも主なワインについては何百銘柄も解説してくれている。

さてこれを見て飲みたいワインを決めたら電話、郵送、ファックス、メール(つまりどのような伝達手段でも可能)で注文するだけだ。何本かまとめて注文すると、価格が会員価格となり大幅にディスカウントされ、配送料がタダとなる。

さらに最近では同社のウェブサイトからもワインをサーチ出来るようになった。



普通の時間帯に注文すれば当日中に出荷される。正確迅速で信頼度抜群のクロネコヤマトで翌日には鎌倉七里ガ浜の自宅に届く。ご覧のような状態でやって来るキレイなワイン・ボトル達。破損していたことや、注文を間違っていたことは、過去に一度もなかった。画像はピーター・レーマン(オーストラリア南東部のワイナリー)が9本届いたところだ。

同社に関する情報は、まずはこのウェブサイトからどうぞ。
http://www.village-cellars.co.jp/
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七里ガ浜のうさぎ家(お好み焼・鉄板焼)は今夜も絶好調! 近所の人は急げ急げ

2009-05-23 18:36:25 | 


今夜もうさぎ家に行ってみた。自宅から徒歩3~4分。
所在地:鎌倉市七里ガ浜東 3-1-14
電話:0467-38-1511

ふらふら歩いて行ってみると・・・まだ5:00pm過ぎだというのに看板は点灯。やる気満々の雰囲気。のれんをくぐる。注文。食べた、そして飲んだ。

腹いっぱいで自宅へ戻ったところ。



うっかりした。店内の画像を撮影し忘れていた。

本日の布陣は、M師匠、新人A(別名「ハンカチ王子」)、新人B(別名「大阪生まれ夫人(急遽任命)」。皆で仲良く分業だ。今この時間もガンガンお仕事中なので、まだまだ十分間に合うぞ。ご近所さん、観光客さん、急げーーっ。いらはい、いらはい。七里ガ浜うさぎ家は盛業中だ。私と妻もねぎ焼きと広島風お好み焼きを食べましたよ!

M師匠は上機嫌。彼には近日中になんかいいことあるらしい。
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野菜・肉炒め 韓国プルコギ風ウマウマ!おかず@七里ガ浜自宅厨房

2009-05-23 04:00:00 | 食べ物・飲み物
昨日は「お昼はなんか変わったモノに初挑戦しようじゃないか!」と意気込み、朝から西友七里ガ浜店へ向かった。具材、調味料は同店で全部揃った。七里ガ浜住宅地の皆さん!もっと西友でお買いものをしよう。

11:15am調理準備開始。韓国プルコギ風の野菜・肉炒めだ。



ニラ、玉ネギ、しめじ。ザクザク切るだけ。牛肉薄切り。これも適当に切るだけ。向こうにサバティエの包丁が見える。キラキラと美しいなぁ・・・危ない感覚。話はそれるが、皆さん、サバティエの包丁は良いですよ。後日またご紹介します。おフランスの包丁。因みにお肉は豪州産の格安薄切りビーフ。仏で切られた豪が韓の味付けに。一方野菜はすべて国産だ。



タレを作ろう。醤油、酒、砂糖、ニンニク、ショウガ、ネギ、唐辛子をぶち込んで混ぜるだけ。左がそれである。この材料の名前を聞き、同時に画像を観ただけで、「あぁ~うまそう」と思うでしょう?赤いのは唐辛子だ。大量の唐辛子が入っている。

そのタレに牛肉、玉ネギ、しめじを漬けこんだのが右の画像。手でグルグル、グニュグニュと混ぜる。しばらく待つ。10分ほどか。



上はタレに具材が漬かるのを待っている風景。戦友たちが戦場に突入する前、少しリラックスしている風情。この時点でニオイがすごい。静かな雰囲気の中、次に来る炒め作業を想像し、緊張感が徐々に高まる。



「この料理って、いったい何が特徴なの?ひとつだけ挙げよ」と言われたら、私は一言「ごま油」と答えるだろう。「最後にごま油をひとかけします」という料理は多いが、これは最初から鍋にごま油を馴染ませて炒める。さて、実はもう出来たも同然だ。



パンパカパーーン!炒め作業開始!シュワッチ・シュワッチ。タレに漬けた牛肉、玉ネギ、しめじを鍋に投入してサッササッサと炒める。早い早い。さらにニラを入れる。ササササササァ~っと炒める。終わり。あっけない。



皿に盛りつけてから、一味唐辛子とごまをかける。唐辛子がたくさん入ったタレに漬かった具材を炒めているのに、更に唐辛子をかけているわけだ。さあさあ食べるむにだ、パクパク食っぱ食っぱ。甘辛さが食欲増進。ちょっと汗がたらり。

調理最終段階で、お好みにより、ごま油をかけてもいいかもしれない。野菜と肉の比率もまた好みで適当に。これもまた、誰でも出来ます。失敗などあり得ない料理。是非どうぞ。
コメント
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