「家」 @ 鎌倉七里ガ浜 + 時々八ヶ岳

湘南七里ガ浜(七里ヶ浜とも)から発信。自分の生活をダラダラと書きとめるブログ。食べ物、飲み物、犬の話題が多い。

薪ストーブ

2008-06-29 11:00:59 | 内装・インテリア

梅雨の時期でも、そしてヘタすると真夏でも寒い八ヶ岳西麓標高1600mの地にある我が山荘には、大きなドイツ製薪ストーブが設置されている。同じものを他所で見かけたことがない不人気なモデルである。そもそも日本に輸入されている薪ストーブは米国製と北欧製がほとんどで、それ以外の国のストーブはマイナーな存在だ。国産薪ストーブも歴史の違いからか、機能で劣るかあるいは割高なためか、なかなかユーザーの心をつかめないらしくあまり普及しない。

薪ストーブ歴18年の私は、私にとって2つ目となるこの薪ストーブを買い換えることにした。理由はこの薪ストーブがあまりお利巧ではないからだ。この薪ストーブは空気を最大限に取り入れて煙突に抜きボーボー燃やすにはいいが、空気をグッと絞ってチロチロと燃やすということは苦手らしい。空気の取り入れを絞ると、途端に火力が弱まり火が消えてしまうことがあるのだ。

私はこの薪ストーブのデザインがとても気に入っている。ドイツのハノーヴァーでつくられたこの薪ストーブの質実剛健な形。いかにも道具という印象を与え、山荘にマッチしているのだが、薪ストーブ愛好家なら誰しもチロチロと燃える火を楽しみたいと思うだろうし、火がボーボー燃えてしまっては薪を次から次とくべなければならず、お金を払って薪を入手している場合は経済的に大変である。

新しい薪ストーブはアメリカ製。かなりお利巧なはずで期待が持てる。ハイテク・ストーブで、なんだかんだと機能がついている。触媒を使わないがクリーン・バーン方式で環境的にも良い・・・はず。

自宅のある七里ガ浜周辺でも薪ストーブを設置する住宅が増えている。密集した住宅街では、煙やにおいに相当気を使い、そのモデル選び、風向きと配置、使用方法(高温で燃やす等)を考えないとトラブルのもとである。煙のにおいだけでなく、隣家の洗濯物などに実害が出ることもある。以前住んでいた逗子の住宅街では実際そのトラブルがあった。それを見ているので、今の自宅を建てる時に自宅にも薪ストーブを設置することが頭をかすめたが、諦めてしまった。
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幕末下級武士の絵日記

2008-06-28 15:37:22 | 建築外観・構造

画像は相模書房から出ている大岡敏昭著「幕末下級武士の絵日記」である。銀座を歩いていたら相模書房(銀座2丁目)という出版社があった。その出版社の事務所のドアの横にこの本のポスターが掲げてあり、それを見て「面白そうだ」と思い、事務所の中に入って「これちょうだい」と言って買って来た。衝動買いである。この本の内容はタイトルどおりで、ある武士の絵日記に書かれたその生活ぶりを追いながら、大岡氏がそれを解説するものだ。その武士はせっせと暇な生活を絵日記に綴っているが、現代に生きていたなら熱心な「ブロガー」になっていたことだろう。この本の中で私が関心を最も強く持って読んだのは、「5章 中下級武士の住まい」である。住宅史が専門の大岡氏らしい記述が続くのだ。

大岡氏はこの本の中で、現代の住宅と対比させ当時の住宅のつくりを解説している。我が西武七里ガ浜住宅地もそうだが、現代の住宅街では、道路に接するのが東西南北のどの方向の敷地であっても、その敷地の中で建物を北に寄せて建てるのが一般的である。可能な限り南を開けようとする「南至上主義」である。住宅街の中で東西方向の道路に面した敷地に並ぶ家々は、道路を挟んで対照的な風景を見せる。南側で道路に接する開放的な並びに比較し、北側に道路がある並びでは、敷地内で道路側に寄せて建てられた家がほとんどなので、道路から見てアプローチ・デザインにあまり余裕がない区画が多い。また建物外壁に、水周り(風呂、台所、トイレ、洗面)や階段の踊り場などに用いられる小さくて形状が異なる窓が不規則な高さにバラバラと並べられている。場合によってはそこに給湯器や計器類が並んでいたりもするのである。

すでにこのブログで書いたことだが、原因は二つあるだろう。
● 南至上主義
● 景観の公共性という概念の希薄さ

しかし、そんなに南を優先するのはなぜなのだろうか。また道路から見えるのは家の顔ともいうべきものなのに、それをないがしろにするのはなぜなのだろうか。日本よりもはるかに日照条件の厳しい冷涼な気候の国の住宅ですら、方角には関係なく、道路に向けて美しいデザインを見せるように普通は努力して作られている。また建築において採光は重要なポイントだろうが、南からの採光がすべてではないはずだ。

さらに自分の家にとって周囲の家並みが重要なのと同じに、自分の家も周囲と溶け合い家並みをつくる一要素であるからして、道路に面しているにもかかわらず、建物北側がどうでもいいような「捨てた」デザインになってしまうことは、住宅街全体の景観にとってもあまり好ましいことではない。

著者大岡氏の文章を部分的に引用する:
中下級武士の住まいには・・・北入り、南入り、東入り、西入りのいずれの方位の宅地入口であっても・・・住宅の正面を道側に向け、その方向に広く開口し、道と住まいの関係は多少の門と塀があっても開放的な雰囲気であった。方位よりも道を重視していたのである・・・道に広くひらかれた住まいは、外からやってくる人たちを大切にする考えでつくられていたと言える。そしてこの共通の考えで建てられた住まいの町並みには、多少の外観の違いはあっても統一感のある落ち着いた趣の景観があった。現在残る古い町並みが景観的にも優れ、われわれの心をなごませるのは、このような統一されたつくり方にある・・・ところが現代の住まいはこのようなつくり方とは大きく異なっている。それは東西南北、いずれの宅地入口の住まいにおいても建物は南側を広く空けて北側に詰めている。道から見れば・・・北入りの住まいは道のある北に建物を詰めているために閉鎖的で圧迫された雰囲気である・・・現代の住まいは南方位を偏重・・・とくに北入りの住まいを始めとして、東入り、西入りの住まいも近隣社会とつながる道に背を向けた構え方である。道と住まいの関係が非常に閉鎖化し・・・このような道に背を向けた住まいの町並みは、なにか圧迫された感じをもたらし、統一感のない景観になっている。

日本の住宅が「南至上主義」、「北寄せ建築」となったのは、明治以降のことなのだそうだ。
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うさぎ家(お好み焼き)

2008-06-22 18:12:06 | 


私はお好み焼きが大好きなのである。私は元関西人であり、大阪や神戸でお好み焼きをふんだんに食べる環境にあったのだ。料理などしない父が、なぜかこの時とばかり「鉄板奉行」を務めた関西風お好み焼きへの郷愁があり、好きでもある。しかしなぜか関西風のものより、成人してから知った広島風をいっそう好む。

西武七里ガ浜住宅地に住む最大のメリットのひとつ、それは住宅地内の飲食店街にお好み焼き店があることだ!それがうさぎ家。広島風のお好み焼きだけを供する店ではない。他にも手広く鉄板焼きものが食べられて楽しい。

うさぎ家の店長は鎌倉育ちだが、幼少時は関西にお住まいだったらしい。そしてなんと!なんと!なんと!偶然にもはるか昔に私とニアミスしていたのだ。大阪府の某所にあったカトリック系幼稚園に2人は同じく通ったことが判明した。数十年の時を経て鎌倉七里ガ浜で再開した2人はしっかり抱き合った・・・なんてことはなかったが。とにかく2人してアーメン。



というわけでしばしば訪問。画像はうさぎ家の広島風お好み焼き(ソバ入り)にトッピングとしてイカ天をダブルで注文したもの。いつもはそこまで。でも本日はさらにチーズ載せをやってみた。上下を生地と卵にはさまれた大量の野菜、豚肉、ソバが口の中で入り混じる。加えてイカ天のまろやかさが・・・。それに甘辛いソースが絡み、お好みでマヨネーズも。じゅわぁ~と旨さが。あぁぁぁああ~~至福の時。昼過ぎにこれを食べた。腹持ちがよく今日は晩御飯が食べられそうにない。

住所:鎌倉市七里ガ浜東 3-1-14
TEL: 0467-38-1511

残念ながら現在はかなりの不定期営業。営業日はうさぎ家のHP http://www.kamakura-shiki.com/で事前に確認しよう。
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雨と軒

2008-06-22 09:37:00 | 建築外観・構造


梅雨真っ盛りという表現はないだろうが、昨日も今日もしっかりとした雨である。しかし温度はそれほど高いわけではないので、屋内の通風さえとれれば、それほど不快なものではない。庭に向かって我が家の軒は外壁から地面と水平に70cmほど外へ出してある。かなりの急角度で降りてくる屋根で、画像でご覧のとおり、1階の窓に覆いかぶさるが如くである。しかしこうした住宅は、現代ではどうも「変わり者」らしい。

最近は家のデザインが洋風になる傾向 and/or 土地に余裕が無いがそこに目一杯の住宅を建てざるを得ない状況から、建物から軒を長く出さない and/or 出せないことが多い。総2階で箱のような家も多く、1階と2階の間に屋根(軒)はなく、2階まで高くただ壁が立ち上がり、2階にわずかな軒が載るだけである。一方室内を限りなく明るく、かつ涼しくしたいという施主の希望が強いらしく、開口部がやたら大きくなって来ている。軒が無く開口部の大きな家の室内が明るいのは確かだが、涼しいかというと、話はそんなに簡単ではない。むしろそういう家は暑くなってしまうことも多い。なぜなら日光が直接的に床を射し、太陽の移動に伴って場所は移動するが、絶えず室内のどこかが日光に焼かれ暖められるからだ。加えて床材も痛みやすい。開口部を多くすることは、メリットだけではないのである。

住宅建築は「夏をむねとすべしで、冬はいかなるところだろうが住める」というのが、元々高温多湿でさらに現代では温暖化が著しい我が国で、兼好法師以来の教えであるからして、この点はよく考えられるべきだろう。個人的好みと合理性を天秤にかけて、検討しなければならない。

また軒が無いのに大きい開口部を設けていては、雨が降れば蒸し暑い夏でもとたんに窓を閉めざるを得ない。冷涼な地域ではそれもまた良いのだが、ここ鎌倉七里ガ浜ではそうも行かない。高温多湿の関東平野で履きだしの大きな開口部を自由に設けられるのは、開口部の外側に濡れ縁でもあり、それを覆ってさらに先にまで伸びる大きな軒がある住宅に限られる。しかしそんな家が近所にあるわけもなく、巨大な開口部を設けた場合、夏の雨の日には窓を閉め、温度を下げたいのならエアコンに頼らざるを得ないというのが、ほとんどの家庭の実情であろう。



我が家の窓は縦長の上げ下げ窓である。普通の左右に動かすサッシと比較してたいしたメリットもないが、唯一、上だけ開けることが可能なことが良いところだ。風が強く横殴りな雨が降り湿度の高いここ数日でも、この軒と窓の組み合わせは最強で、終日窓を開けていられて室内も涼しい。直射日光も室内に射しこまないようになっているので、今年の夏もかなりのところまでエアコンなしでがんばれるだろう。蒸し暑い雨の日でも窓を開け、ヨー=ヨー・マによる無伴奏のCello Suites Inspired By Bach。なんともしっとりと響き、外の雨の音も心地よい。
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しゃくなげの丘ゴミステーション(八ヶ岳中央高原三井の森)

2008-06-21 09:25:30 | 環境・土地

管理別荘地の1区画を買いそこに山荘を建て高い管理料を支払う。それにより得られるメリットのひとつが簡便なゴミ処理である。管理事務所が設置してくれたゴミステーションにゴミを捨てればいいのだ。もしこの管理事務所によるゴミステーションの管理がなければ、週末か特別な休暇くらいしか使えない別荘では、ゴミが処理できない。地元の自治組織に入るわけにも行かず、勝手にゴミも地元に捨てられない。別荘オーナーはクルマにゴミを積み、関東平野の自宅に持ち帰るしかない。

我が山荘の近くにあるゴミステーションは画像のとおり。「近く」と言っても別荘地のことだから、山荘からはずいぶん距離がある。ドアは3つ。内部ではさらに別れる。燃えるゴミはここ、ビンはここ、ペットボトルはここ、燃えるゴミは村指定のゴミ袋で・・・等々細かく指定がある。外には(画像では左端)金属製の巨大なかごがある。そこは缶や陶器の捨て場だ。「缶はビニール袋から出して捨ててくれ」と書いてある。

最近は少しましになったが、このルールを守らない別荘オーナーが多い。明らかに別荘滞在中のゴミで、それを捨てた人はゴミ捨てルールを熟知しているはずなのだが、言われたことを全く守らない捨て方が見られる。分別していない。村指定の有料ゴミ袋を買わずに適当なもので済ませる。ビニール袋から出して缶を捨てろと書いてあるのにビニール袋のまま捨てる。ひどいものである。

収集にあたる地元の方々は、都会人のマナーの悪さにあきれていることだろう。管理事務所の管理人もため息をついているのではないか。我が別荘地はそれほど巨大ではないが、私の両親が住んでいた巨大な別荘地、チェルトの森のゴミステーションでは、電化製品やタイヤ等ゴミステーションに捨ててはいけない粗大ゴミがしょっちゅう捨てられると、管理人さんが困っておられた。一般粗大ゴミは有料であり、タイヤは個別にオーナーが処理することになっているはずだ。リサイクルや分別に異議のある人もいるだろうが、実際ルールがそうなっている以上、その手間やコストをオーナーが負担しないことは、違法だし道義に反する。ゴミ収集の現場の人が迷惑する。八ヶ岳山麓の別荘オーナーの皆さん、もう少しよく考えよう。
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料理番 さらい

2008-06-15 13:36:14 | 


本日のお昼ご飯を、ご近所のお店、料理番さらいで食べた。七里ガ浜の飲食店街では際立った存在だ。非常に上品。魚料理が主であっさりしたメニューが多いが、出て来る品々は、噛みしめるとしっかりと味付けが整えられていることがわかる。

まずは豆アジのから揚げ、あなごのクリーム・コロッケ、海鮮サラダをつまみにビールを飲んだ。海鮮サラダは大皿で出て来るボリューム一杯のサラダ。酢飯があれば、上からこの海鮮サラダをかけて丼にして食べたい。お店の売り物でもあり、魚介類と野菜の味がジワッと舌に滲み込む豪華なサラダだ。お値段もいいが、それだけのボリュームと内容。こちらのお店、手抜きはない。



そして最後にご飯もので蛸まぶし(↑画像)。これもこちらのお店の売れ筋で、いつかテレビ番組で逗子育ちの石原良純さんが、うまい蛸ご飯として紹介していたことがある。私はこれを食べるのは2回目だと記憶する。これがまたかなりおいしいのである。蛸もイクラも卵もキュウリものりも・・・皆細かく切ってあって下味もしっかりついていて、上記サラダと同様、「ちゃんと作ってあるなぁ~」とうれしくなる料理だ。

来店客の年齢は平均的に高めで、南に数軒行ったところにある大人気のカレー屋さんとは客層がかなり違う。清潔感が溢れ、静かなちょっと大人のお店である。終日禁煙である。それも私には有難い。

<所在地> 鎌倉市七里ガ浜東3-1-11
<TEL> 0467-31-0803
<定休日> 毎週水曜日
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青椒牛肉絲・誰でも出来るチンジャオロース

2008-06-14 20:56:53 | 食べ物・飲み物


今晩のおかずは・・・なんと!青椒牛肉絲!
またもや私は私のバイブルを取り出した(↑画像)。一家に一冊必携。主婦の友新実用BOOKS「決定版 毎日のおかず」である。実は先週もこの本を見ながら初めて青椒牛肉絲に挑戦したのである。それで終わりとしないのが私の偉いところだ。飽きずに今週末もまたつくったのである。反復により調理プロセスの精度は工業製品の如く高まって行く。下準備も要領が良くなり、調理時間も短縮される。前回の経験を踏まえ、材料選びも上手くなる。調理におけるQC単独活動みたいなものである。

さて、下準備も完了。中華鍋をセットし火をつけた瞬間、私は中華料理の鉄人、炎のシェフと化した。鮮度が命の野菜を活かした調理中、あまりに忙しくて日本語ではもどかしく、もはや私は中国語しか話せなくなるのである。重度の風邪ひきのため薬とニンニクのエキスを飲んで体力回復を待ち、隣のダイニングでデレェ~っと本を読んでいる妻に、中国語で大声で叫びながら青椒牛肉絲をつくり続けたのである。炎と換気扇の爆音で、叫ばないと聞こえないからだ。ファイヤー☆!!以下がその会話。

我点火油飛散炒牛肉熱顔面汗汗
添加葱筍早炒早早野菜鮮度重要
再添加青椒強火炒其新鮮味強調
塩砂糖醤油味付良好調理天才的
胡麻油香漂妻上機嫌我自慢料理
青椒牛肉絲調理終了短時間簡単
我亦認識自分的中国調理最高哉
中国四千年歴史伝統的料理美味
現代日本庶民如我希望日中友好
青椒葱筍肉架橋両国人民相互愛



叫んでいるうちにできたのがこれ(↑画像)。
なかなか上手。でも若干反省点もあり、次回に活かそう。



そして食べながら飲んだのがこれ(↑画像)。
アイルランドのビール、キルケニー。創業が1710年。300年近い歴史を誇る名門のブリュワリー。最近流行りのアイリッシュ・パブでは普通に飲めるが、サッポロビールが輸入していることを今日初めて知って、さっそく購入。エール・タイプのおいしいビールである。ギネス・ドラフトなどで有名になった、ボール入りの泡出し機能つきハイテク缶ビールである。お勧めだ。
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白樺

2008-06-13 21:28:03 | 環境・土地


白樺ははかない木である。伐採されたり火事になったりして、更地に近い状態となった山肌によく生えて来る。しかし長続きしない。やがて他の種類の木に取って代わられることが多いのだ。それに弱い。テッポウ虫とかいうのによくやられてしまう。木の幹に大きな穴を開けられ、そこからぽっきり折れたりする。それにはテッポー・ダンとかいう薬があって、それで虫の被害をなんとか食い止められるようだが。

上の画像は、我が山荘のある別荘地のあちこちでよく見かける風景。白樺がぐにゃりと曲がっている。標高の高い別荘地では冬の間地面は凍りっぱなし。白樺は水を吸えず、パリパリに乾燥している。ところが雪解けの季節になると、大量の水を一気に吸うことになる。そして木の幹がやたらと柔らかくなる。一方春に入っても寒さがぶり返して雪が降ることがある。GWあたりでも、雪が降る。そんな時の雪はべちゃべちゃで、とても重い雪である。それが白樺に付くと、柔らかくなったばかりの木の幹が、雪の重さでぐにゃりと曲がる。しばらくそのままだと、その後雪が滑り落ち、あるいは解けてしまっても、白樺はぐにゃりと曲がったまま直らなくなってしまう。軟な樹種なのだ。



そして我が山荘の敷地でも最近白樺が曲がった。敷地内の細い白樺がぐにゃぐにゃになってしまったのだ。本格的な作業をすれば基に戻すことも出来るらしいのだがそれも大変だし、その白樺は敷地が接する道路の方に傾いたこともあり、切ってしまった。細いのでチェーンソーも使わず、のこぎりで切ってしまった。画像はその切断面。かわいそうに。植木屋さんは白樺をわざわざ買って植えることを勧めない。黒姫山の赤鬼ことC.W.ニコルさんも、道路公団が道路脇に白樺を植えることを、その本来の性格からして「不自然だし、まったく適していない」と批判していたことがある。木も難しいものですなぁ。白樺にはなんとも高原らしいイメージがあるというのに。
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ジャギュア(徳大寺先生風)

2008-06-08 21:00:35 | クルマ


この週末鎌倉プリンスで恒例のジャガー展示会があった。主催するのはいつものジャガー湘南。英国車の取り扱いについては、国内のディーラーとしてはかなりの歴史を持つ会社である。

同社の営業の方からお誘いを頂いたので、本日昼過ぎ夫婦共々半分酔っ払いながら、歩いて見に行ってみた。自宅からスグだが、ランチにチンジャオ・ロースを食べながら白ワインを飲んだのが効いて、足元がかなり怪しい。さて、展示会場では前回置いてあったアストン・マーティンはなしで、ジャガーのみがズラッと並んでいた。XKクーペ、XJ、XF、Xのワゴンとセダン。もはやあのSはなし。



画像は鎌プリの駐車場に燦然と輝き鎮座するXKクーペ。アルミのボディ。ガソリン価格高騰の時代に逆らうような大排気量のエンジン。ハイブリッドでもディーゼルでもない。がんばってね。私は大好きです、このクーペ。いつかこういうのに乗りたい。時々七里ガ浜でこの先代のモデルを見かける。これがまた優雅なんだなぁ。
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梅雨の晴れ間の八ヶ岳

2008-06-08 07:23:07 | 環境・土地


山荘に遊びに行って来た。梅雨入りしたものの、ちょっと晴れると聞いたからだ。今回は山荘の滞在時間が極端に短く、大慌てで行って帰った。宮仕えは大変だ。ガソリン1リットルあたり200円時代が間近で、高速道路料金もバカ高い。滞在時間の割りにやたら交通費が高くつくという、我が家にとってのちょっと豪華なイベントである。「滞在時間は短い。遊ばなければ!もっと遊ばなければもったいない・・・」と気ばかり焦る。

天気が良いので散歩に出た。標高1600mの我が山荘から、別荘地の下にある三井の森八ヶ岳管理センターまではちょっとしたハイキングである。標高差で200mと少し。距離にして片道2.5kmほど。降りて登って合計90分ほど。ご覧の画像は八ヶ岳中央高原三井の森(長野県諏訪郡原村)内の幹線。この道路は地図で見ると東西方向にほぼまっすぐついていて、道路から八ヶ岳の主峰のひとつ、ゴツゴツした阿弥陀岳がよく見える。この道路あるいはその周辺の道路を寄り道しながらまずは降りて折り返し、登って帰るのである。

6月ともなれば、朝からカッコーがよく鳴く。高原らしく響きが魅力的だ。ホトトギスやウグイスも鳴いている。9:00amくらいになって気温も少し上昇し、晴れていればエゾハルゼミ(ハルゼミ)が鳴き出す。小さいセミだが多数で合唱するので、グワングワンと声がカラマツ林に響き渡る。そんな中を散歩した。降りたはいいが、山荘に戻るのは大変である。



途中、道路沿いに小さなベンチがある。ここで休憩。道路沿いの別荘オーナーが設置したものだ。すぐ横に「どうぞおかけ下さい」と、小さな表示がある。なんともシャレたことをするものだ。ここはすずらん平と呼ばれる地区。お会いしたことはありませんが、すずらん平のオーナーさま、どうも有難う。助かっています。梅雨時も気温が低いため湿気を含んだ空気は蒸し暑い感じはなく、むしろ森の香りが強くてちょっとした快感だ。梅雨の合間に皆さんも是非八ヶ岳へ。
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