音楽の喜び フルートとともに

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ヴァイスのフルート曲

2021-04-29 23:44:04 | 音楽
雨の裏庭。芍薬は、お天気によって開いたりつぼんだりします。

ピエール ド ロンサールのバラのアーチは今年はお花が少ないです。

お手入れしなかったから…。
ゴールデンウィーク初日は家で引きこもりです。

皆さんPCのこと、いろいろに教えて下さってありがとうございます。
しかし、しばらく現実逃避…。
時間ができたら、なんとかしようと思います。
また報告致します。

4月本庄さんと演奏するはずだったシルヴィウス ヴァイスのシャコンヌ。
6月12日に演奏することになりました。

私たちはゆっくり、柔軟に動くことを覚えなくてはいけません。

レオポルド シルヴィウス ヴァイスは1687年ブレスラウ生まれ、1750年ドレスデン没の作曲家で、リュート奏者です。

当時はバッハやヘンデルよりも人気のある流行作曲家で、あちらこちらの宮廷に引っ張りだこで、高給を約束されていたそうです。

クヴァンツなど当時の人気のフルート奏者とリュートで何度も共演して、フルートとリュートの曲があったことは確認されています。

しかし楽譜は失われてしまって1枚も残っていません。

リュートは、オーケストラの中に居場所が無い楽器で、現代では演奏する人も少ない楽器です。

今ではほとんどの曲がギターで演奏されていることもあって、ほとんど一般的に知られていません。

しかし、ロンドン博物館に残されている資料から、まずシャコンヌGdurが2016年マイケル カルダンによってフルート譜が構築され公開されました。

その後、サベネとダゴストによって、クヴァンツの豊富な資料やタブ譜で書かれたテーマを再検証し、当時のフランスとイタリアの演奏スタイルなどを元に発明しました。
4つのソナタのうち1つはジギスムントというシルヴィウスの弟の作曲です。
2020年4月に公開されました。

本庄さんが「ヴァイスのシャコンヌをやろう。」と言って下さった時は驚きました。
ヴァイスはギターで何度か聞いたことがあったのですが、フルートの曲は無くてよく知らなかったからです。

しかし、楽譜を見せて頂くとすごくいい曲!
「僕はバッハよりも好きなんです。」と本庄さん。
わかります!私も大好きになりました。
他の曲もやってみたいです。











伝える

2021-04-29 00:15:52 | 音楽
今朝は7:30に家を出て、母を検診に連れて行きました。
京都は緊急事態宣言発令中なので、さすがに病院も空いていました。

レントゲン→心電図→心臓外科、いつも混んでいる血液検査は今日は無し。
すいすい進んでお昼前には終わりました。
経過も良好。ほっとしました。

医療センターの駐車場の一部は森の中にあります。
スーパーでお弁当を買って、実家に帰ると
百合がお出迎え。
しかし…。

これは、多すぎて

ちょっとひく…。

一緒に遅昼を食べて、高額介護医療費うんちゃらなんちゃらという書類が来たから見てと言われて、読んで見たけどさっぱりわからない。
結局市役所に電話して聞いてみたら、「そこは書き入れ無くていいです。通帳は郵送の場合必要無いです。」などなど…どう読んでもこちらで書き入れるように読める見本つきだし、通帳も持って来て下さいと書いてあるのに。

郵送の場合は要りません。
電話しなければ絶対にわからないことばかり。

どうしてこういう表現になるのかなぁ?
自分たちも仕事が増えて大変だろうに。

帰宅してモーツァルトを練習していると、200年以上、
時代、国籍を超えて同じ音楽伝え続けているこの1枚の楽譜のことを考えずにはいられません。

ヨーロッパは多民俗、多言語の人々の集まりです。

一緒に音楽を奏でようと思ったら、どうしても誰もがわかる共通の記譜、楽譜が必要でした。

テンポ、リズム、音程、微妙なニュアンス。
正確に伝わらなければ、合奏することができません。

楽譜だけでは伝わらないところもあるけれど、かなりのレベルまで伝わっています。

時には戦い、敵対しあっていた国々の人が生み出した楽譜。

そこにはどうしても伝えたいという想いがあったのだと思います。