夜な夜なシネマ

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『FLY ME TO MINAMI 恋するミナミ』

2014年01月09日 | 映画(は行)
『FLY ME TO MINAMI 恋するミナミ』
監督:リム・カーワイ
出演:シェリーン・ウォン,小橋賢児,ペク・ソルア,竹財輝之助,藤真美穂,石村友見他

年末にナナゲイでハシゴのラスト、4本目。

リム・カーワイ監督はマレーシアのクアラルンプール出身。
大阪大学基礎工学部電気工学科を卒業、通信会社にエンジニアとして6年間勤務。
その後、北京電影学院の監督コースに入ったという変わり種。
阪大の場所からすると、大阪でもミナミよりキタのほうが身近、
生まれてからずっと北摂住まいの私にしてもそうですが、
キタであろうとミナミであろうと、大阪が舞台であれば嬉しくなるというもので

香港のファッション雑誌の美人編集者シェリーン。
販売部数を上げるためだけの企画には走らないという自社のポリシーが好きだったのに、
最近の編集長はイライラし通し、ついにポリシーも曲げそう。
流行に乗り遅れまいとする新企画のために年末の大阪行きを命じられる。

ファッション誌には不釣り合いな内容の取材に渋々やってきた大阪。
旧知のカメラマンが急に同行できなくなり、シェリーンは現地通訳のナオミに相談、
ナオミの弟で就職活動難航中のタツヤがカメラマンとして帯同することに。
中国語ができないタツヤは、片言の英語を駆使してシェリーンと会話。
姉のナオミ抜きで行動するうちに、ふたりの間に恋愛感情が芽生える。

韓国人の客室乗務員ソルアは、在日韓国人のシンスケと不倫中。
コリアンタウンで韓流グッズ店を経営するシンスケは、
妻子ある身でありながら、ソルアとの逢瀬を重ねている。
どうにもならないとわかりつつ、どうしてもシンスケと会いたくなったソルアは、
思いきって年末の大阪へとやってくるのだが……。

シェリーンには元ミス・マレーシアのシェリーン・ウォン、
ソルアには韓国のTVを中心に活躍するペク・ソルア。
タイプのちがう美人ですが、どちらもめちゃめちゃ綺麗。
タツヤ役の小橋賢児、シンスケ役の竹財輝之助もこれまたタイプがちがうイケメンですが、
典型的な浮気亭主である後者に惚れるソルアの泥酔姿はアカン。

甘ったるすぎて「オイッ!」とツッコミを入れたくなるシーンも多々。
それでも、大阪の景色を見ているだけで楽しくなってしまいます。
もしも日本、いや、大阪を離れて長く経ったときに本作を目にしたら、
懐かしさのあまりポロリ涙が出てしまうかもしれません。

どうでもいいことですが、公式HPを含めて、
映画の紹介記事はどれも「シェリーン」となっているのに、
映画中の字幕では「セリーン」だったのよ。
『タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら』(2010)と同じく気になるがな。

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