夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『神さまの言うとおり』

2014年11月25日 | 映画(か行)
『神さまの言うとおり』
監督:三池崇史
出演:福士蒼汰,山崎紘菜,染谷将太,優希美青,大森南朋,リリー・フランキー,神木隆之介他
声の出演:トミーズ雅,前田敦子,肥後克広,上島竜兵,寺門ジモン,山崎努他

あまり観るつもりはなかったのですが、
この日、3本ハシゴの計画を立て、1本目と3本目はすんなり決定、
2本目に観るのにちょうどいいものがなかなか見つからず。
1本目の終映時間が本作の開映時間で、無謀ではあるけれど、
どうせ予告編が10分以上あるのだし、トイレに行っても本編には余裕で間に合うかと。
いつものごとく、出入り口すぐの端っこの席を確保して。

観るつもりがなかったのは世間の評価が低いからではありません。
三池崇史監督ですもの、私は好きですから。
だけどホラーは苦手なので、監督の前作『喰女 クイメ』もパス。
これもグロそうだけど、『悪の教典』(2012)より描写穏やかとの書き込みを見つけ、
『悪の教典』をそんなにグロいと思わなかった私はOKかもしれないと思い。

高校生の高畑瞬(福士蒼汰)は退屈な毎日にすっかり嫌気が差している。
ところがある日の授業中、教壇に突然、しゃべるダルマ(声:トミーズ雅)が現れる。
ダルマは戸惑う生徒たちに“ダルマさんが転んだ”を強要。
ダルマが振り向いたときに動いた生徒はただちに首をはね飛ばされる。
泣きわめく生徒たちが次々と死亡してゆくなか、
唯一冷静なサタケ(染谷将太)の知恵により、瞬は生き残るが、サタケは死んでしまう。

呆然とする瞬は廊下で幼なじみの秋元いちか(山崎紘菜)と会う。
いちかとともに体育館へ向かうと、そこにはほかのクラスで生き残った生徒たちが。
今度は巨大な招き猫(声:前田敦子)が現れる。
その招き猫に鈴をつけることができればゲーム終了だとわかるが、
いったいどうすればいいのかと迷っているうち、猫は次々と生徒を殺してゆき……。

原作の同名漫画にかなり改変を加えているらしく、
ほぼオリジナル映画と言ってもよさそうな雰囲気。

ま~、とにかくぶっ飛んでいます。
駄目ですよ、駄目ですけれど、それなりに私は楽しめました。
あまりに残虐、だけどモロ作り物だからさほど怖くはなく、笑えます。
直視できなかったのは、招き猫の次に登場するこけし軍団(声:ダチョウ倶楽部)。
“かごめかごめ”に負けた生徒が床に頭を打ち付けられるシーンや股を裂かれるシーンは、
最後までは見せなかった三池監督に感謝。
ただ、このシーンの途中で、私の後ろの席にいた老婦人は出て行かれました。
そりゃそうやろと思う半面、なぜこれを観にきたのかとっても疑問です。

スノボに乗って新巻鮭持参で現れた巨大シロクマ(声:山崎努)や、
かねてから私の笑いのツボであるマトリョーシカ(声:水田わさび,小桜エツコ)など、
ゲームを仕掛けてくる化け物はみんな独創的。
駄目駄目なのに、憎めないんだなぁ、三池監督。

それにしても、あれだけ美少年だった神木隆之介くん
すっかりイカレた奴が似合う役者になりましたねぇ。怖すぎる。
リリーさん、相変わらずオイシすぎだし。

生き残るには知力、体力、想像力、そして運が大事ですと。
退屈な毎日、バンザイ!

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