夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『ボブという名の猫2 幸せのギフト』

2022年04月07日 | 映画(は行)
『ボブという名の猫2 幸せのギフト』(原題:A Christmas Gift from Bob)
監督:チャールズ・マーティン・スミス
出演:ルーク・トレッダウェイ,クリスティーナ・トンテリ=ヤング,
   ファルダット・シャーマ,アンナ・ウィルソン=ジョーンズ他
 
なんばパークスシネマにて、前述の『オートクチュール』とハシゴ。
 
オープニングタイトルでは“A Gift from Bob”と表示されていましたが、
“A Christmas Gift from Bob”として宣伝されている模様。
「クリスマス」という言葉はそれほどまでに重要なのかしらん。
 
ホームレスだったジェームズはサポートワーカーのおかげで住居を手に入れ、
ドラッグをきっぱりやめると誓った頃に茶トラの猫ボブと出会いました。
ボブと自分のことを綴った本が売れ、立派に作家の仲間入り。
作家たちの集いに招かれて断れず出席したものの、
場違いだと感じてこっそり退席したところから本作は始まります。
 
路上で歌っていた青年ベンが警官に虐げられているのを目撃。
助けに入ったジェームズは、ベンにハンバーガーをおごります。
自暴自棄になりかけているベンに「5分だけ話を聞いて」と語り出す中身がこれ。
 
かつてのジェームズは、ベンと同じように路上で歌い、『ビッグイシュー』を売っていた。
肩の上にはいつもボブが乗っかっている。
 
ところがある日、動物福祉担当職員のレオンに目をつけられ、
ジェームズに猫を飼う資格があるかどうかを問われ、ボブを取り上げられそうになる。
レオンと小競り合いになっているときの動画がネットに公開されて、メディアが注目。
 
ジェームズとボブを知る人々から嘆願の声が届けられる一方で、
お役所はなんとかジェームズのアラを探そうと必死。
そんなとき、傷んだチキンを口にしたボブが体調を崩し……。
 
電気料金がチャージ制というのを初めて知り、驚きました。
何十ドル分かチャージして、それを使い果たすと電気が切れる。
留守中に電気が止まって冷蔵庫に入れていたものが腐っちゃったりするんですね。
 
ボブといくら一緒に居たくても、自分と居ることがボブにとって幸せなのかどうか。
悩むジェームズの姿がつらい。
だけど、どんなに困窮していても、人としての優しさを忘れずに。
そうすれば、幸せが舞い込んでくることもあるよと教えてくれます。
 
CGで作成された猫とはちがって、ボブは本物。
演技力を求めても無理というものでしょうから、これは素(す)のボブなんですね。
めちゃくちゃ可愛くて賢い。
ボブは2020年に亡くなってしまったことをさっき知りました。
鑑賞前に知っていたら、涙でスクリーンを見られなかったかもしれません。
ボブのご冥福を心から祈ります。天国で元気にしているかなぁ。

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