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『ビリーバーズ』

2022年07月15日 | 映画(は行)
『ビリーバーズ』
監督:城定秀夫
出演:磯村勇斗,北村優衣,宇野祥平,毎熊克哉,山本直樹他
 
イオンシネマ茨木にて。
 
いま話題の宗教団体をカルト教団と言うべきかどうか知らんけど、
なかなかタイムリーな公開になったように思います。
 
すごく嫌な作品です。
城定秀夫監督は同様に嫌な感じの『女子高生に殺されたい』を撮ったかと思えば、
『愛なのに』みたいな、たまらん良さの作品もあって、それでまたこんなのでしょ。
決まったパターンはなさそうなのが面白いです。
 
本作の原作は山本直樹の同名コミック。
『ビッグコミックスピリッツ』に連載されていたのは20年以上前のことですが、古さは感じません。
原作者本人がラストで教祖役としてカメオ出演しています。
 
“ニコニコ人生センター”という宗教団体が所有する無人島で共同生活を送る3人の信者
議長さん(宇野祥平)、副議長さん(北村優衣)、オペレーターさん(磯村勇斗)と呼び合っている。
 
3人は同じプレハブ小屋に寝泊まりし、食糧の請求や事務連絡はメールで本部へ。
深夜に浜辺に船が到着し、所定の場所に届けられたものを翌日取りに行くのみで、
配送者と顔を合わせることは禁止。
 
「みんなのために頑張りましょう」を合い言葉に、毎朝それぞれの夢を打ち明け、
邪念を払いながら自給自足の日々を送るように努める3人だったが、
ある晩、オペレーターが見た淫夢を告白した辺りから、関係に変化が生じて……。
 
最近、脇のちょっと良い役で出演していることが多い宇野祥平だったから、
この役はキモすぎて、画面越しに飛んで来そうな唾にゲンナリします。(^^;
 
こんなのR18+でしょと思ったけれど、R15+なんですね。
北村優衣は現役の女子大生らしいですが見事な脱ぎっぷり。
磯村勇斗との絡みのシーン満載。ご興味のある方はどうぞ。
 
改めて、カルト教団は怖いです。
大学に入学してすぐ、私の出席番号ひとつ後ろの子が来なくなりました。
噂ではいま問題になっている宗教団体に勧誘されてそのまま失踪。
九州から出てきた子だったのに、親は何のために娘を送り出したのか。
どうしているかなぁとたまに思い出します。
 
俗世間と関わりを断って崇高な理想どおりの生活を送るのだと教祖から言われ、
それを信じて孤島で共同生活を送る人たち。
どうして騙されているということがわからないのかと思うけど、
そもそもこういうカルト教団へ話を聴きに行った時点で、悩みを抱えている人が多い。
何もなけりゃ話を聴きに行こうなんて思わないでしょうから。
そして洗脳され、金を注ぎ込み、元には戻れなくなる。ついには浄化の名の下に集団自殺。
 
おぞましい話に背筋も凍る。

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