夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『パーフェクト・ボウル 運命を賭けたピン』、弟の感想。

2022年07月27日 | 映画(は行)
昨日、「弟が好きだったらしい映画」を挙げたあと、ハタと気づきました。
弟が送ってきた感想メールを破棄できずにいたけれど、ここにアップすればいいんだわと。
 
というわけで、『パーフェクト・ボウル 運命を賭けたピン』(2016)を観た弟が後日私に送ってきたメールです。
2018年10月3日、20:01:31に送られてきました。以下、原文のまま。引用部は私が書いたものです。
 
メカテクターは手首の角度を固定する補助器具なので、
リリースの際に手首の角度やしなりで微妙な調整をするプロボウラーでこれを着けて投げる人はまず居ません。
女子プロボウラーでは一部存在しますが、あくまで握力などの非力さを補うために装着しており、
そのためプロとして必要な『絶妙なボールコントロールテクニック』を発揮することができません。
 
これはバッティングセンターの投球マシンがプロの投げる球を再現できないのと同じことです。
 
プロ野球投手の投げる球はただ速いだけではないですよね?
手からボールが離れる瞬間の、手のひらの角度や向き,指先の感覚(間隔ではなく)等すべてを一球一球毎回、
瞬時に(神の領域的な)調整をしながら,感じ取りながら投げているのです。
これは機械にできることではないです。
 
メカテクターは手首の角度・向きを固定するので、毎回一定の角度でボールを押し出すことが可能ですが、
逆に手首が雁字搦めになっているので、
プロボウラーにとって最も大切な瞬間---手離れ---の際のボールコントロールを行うことができないのです。
 
酷な言い方をすると、メカテクターを装着した瞬間、ボウラーがそのボウラーである必要が無くなります。
(投球マシンと同じ=誰もが同じ玉を投げられる)
 
映画の冒頭でこのメカテクターを装備したプロらしきボウラーが出てきたので、
「おいおい!それはありえんやろ!」て思ったんです。(^^m
 
もう一つ言うと、メカテクター着けてあの投げ方(クランカー)を繰り返すと腕ちぎれます。(笑)
 
チョンジョンでしたっけ? 投球フォームに関しては申し分なかったですから
映画に向けて相当(猛)練習したと思いますが、よくぞ怪我しなかったもんだと感心しました。(^^m
 
> 私は靱帯を損傷しているので、スキーをするときにはあんなサポーターを装着していました。
 
プロのスキーヤーがあんなサポーター着けて試合に出てくることなどありえないでしょう?(笑)
あれは素人が使う補助器具です。(;・`Д・)ノ
 
> 私も賭けボウルのボスのおっさんは好きだったなぁ。男前だし(笑)。
> 非情に見えて、どこか温かさのようなものも感じてしまった。
 
そうそう!『オレはワルだから取引には応じない。けど取引以外の部分でどうしようとお前の勝手だ!』てなカンジで残された道が
結果的にどちらにもプラスになるというおっさんの配慮が感じ取れましたね。おっさん、やるやんけ!
そしてそれをしっかり演じきったおっさんにも拍手喝采です。
 
> 彼が「ファイテン!」とハイタッチのしぐさをしていた理由がわかるシーンは泣きました。
> あ、DVD買っちゃった。昨日来ました。
 
ジーンときたのは確かですが残念ながら涙までは出ませんでした。(^^m
 
私が好きなシーンは、
焼き肉屋で3人で食っていたときに『肉食え肉!』『それより金が欲しい』
『へ?』のところですかね。
昨日一晩ここだけで4、5回は繰り返して見ました。(^^;ォィ
 
あとはそうですね、
最後の一騎打ちでチョンジョン(名前あってるのか?(^^m)がギプスを外したとき、
おおお!(実は足は不自由ではなく、ここぞというときのために不自由なフリをしていただけ)と思って期待したのですが
そういうわけでもない、となったところでちょっとスベリました。(^^m
 
メカテクターの件では散々苦言を呈しましたが、それ以外、
登場するボウラーは障害者の子を除いてみんな超絶上手かったし、楽しかったです。
 
久々にまたキングピン観てみようかな。。。
でもキングピン、ハッピーエンドじゃないしなぁ。。。(^^m

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