夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『PATHAAN/パターン』

2023年10月09日 | 映画(は行)
『PATHAAN/パターン』(原題:Pathaan)
監督:シッダールト・アーナンド
出演:シャー・ルク・カーン,ディーピカー・パードゥコーン,ジョン・アブラハム,
   ディンプル・カパディア,サルマーン・カーン,アシュトシュ・ラーナー他
 
なんばパークスシネマにて、前述の『ルー、パリで生まれた猫』とハシゴ。
 
最近のボリウッドといえば、私の頭の中には『RRR』しかないわけですが、
シャー・ルク・カーンは世界的に人気のあるヒンディー映画界のスーパースターらしい。
個人的には彼やヤシュよりもラーム・チャランのほうが断然タイプだなぁ。
監督は『バンバン!』(2014)や『WAR ウォー!!』(2019)のシッダールト・アーナンド。
 
インド政府は憲法第370条(ジャンムー・カシミール州に特別な地位を与えるという法律)を取り消す。
パキスタン軍の将軍カディルはそのニュースを聞いて激怒。
癌に罹って余命わずかとの告知を受けたこともあり、命ある間にインドに復讐しようと決意。
ジムという人物が率いる民間テロ組織“X”と契約を結ぶ。
 
RAW(インドの諜報機関)のエージェント・パターンは、任務のせいで瀕死になりながらも復活。
精神的肉体的に傷を持つ兵士であっても祖国に尽くしたいと思っている者は多いはずだと、
熱意を持ち続けている兵士を募る。こうして設立された部隊が“ジョーカー”ことJ.O.C.R.。
 
ジムが科学者を拉致してよからぬことを考えていると知ったパターンのチームは金の流れを洗い、
パキスタン人の美人医師ルバイが絡んでいることを突き止め、彼女を追ってスペインへ。
ジムは各国の凄腕エージェントを集めてXを結成しており、そのうちのひとりがルバイだった。
ルバイはジムと結託しているはずだったのに、ルバイはパターンに協力を持ちかけて……。
 
書いているうちに時系列がわからなくなってきました(笑)。例に漏れず長尺ですもん。
消されたはずのパターンが蘇り、ルバイに騙されて拘留され、また出てきて。
どれが先でどれが後だかわからなくなってきたよん。
 
面白いです、とても。ただ、お国柄の違いを多分に感じます。
私もそれなりには愛国心がありますよ。でも、ジムみたいな目に遭わされたら国を恨むでしょう。
というのも、ジムも元はRAWのものすごく有能なエージェント。しかも人徳もある。
彼が復讐心に燃えているのは、潜入捜査がバレて拷問を受け、目の前で妊婦だった妻を殺されたからです。
そのとき、インド当局はまったく助けてくれなかった。
なのにパターンをはじめとするインドの面々は祖国のためにと連呼する。
 
どんな目に遭わされても国のために我慢することなんてできますか。
仕返ししたくても普通はできないけれど、ジムほど有能な人物なら何でも可能。
終始インド万歳!的なところは私にはちょっと理解できません。
もう少し、パターンがジムの心情に寄せるところを見せてくれたらよかったかな。
 
こちらもスーパースターのサルマーン・カーンが友情出演的な出演の仕方。
彼演じるタイガーとパターンが列車内で乱闘を繰り広げ、
その列車が落っこちるシーンはそのまんま『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』で笑った。
別にパクったわけじゃなし、どちらが先だったかもわかりませんけど、ここまで似る!?
つまり、こういうシーンを撮ればどれも同じになるってことでしょうね(笑)。
 
これも続編ありそうです。
最近どれもこれも続編がありそうで、私はすべてを観るまで生きていられるのか不安になってきました。
それにしても綺麗だなぁ、インド人女優。見惚れます。

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