夜な夜なシネマ

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『オクス駅お化け』

2023年10月18日 | 映画(あ行)
『オクス駅お化け』(英題:The Ghost Station)
監督:チョン・ヨンギ
出演:キム・ボラ,キム・ジェヒョン,シン・ソユル,オ・ジンソク,キム・スジン他
 
まったく、どうしてこんなにホラー映画を観に行ってしまうのか。
最近公開されたホラー映画だと、邦画の2本はスルーしましたが、
これは怖いだろうと思いながら好奇心を抑えきれず。
有休を取っていた日、なんばパークスシネマにて昼間の回を鑑賞しました。
 
原作は韓国の短編ホラーウェブ漫画。脚本を担当したのは『リング』(1998)の高橋洋。
また、脚本協力(って具体的に何をするのか知らないけれど)が白石晃士
日韓合作のホラー作品で、韓国ではスマッシュヒットを飛ばしたそうです。
 
ゴシップ記事をメインとするウェブニュース配信会社に勤める新人記者ナヨン(♀)。
鉄道の保安係の職に就く親友ウウォンとスンジュン(共に♂)に面白ネタの提供を求めている。
 
2人から聞いたセクシーな女性に撮影許可を得て写真を配信したところ、
実はその人は女性ではなく男性。
酔っぱらっていたらしく、撮影許可など出していないから示談金を払えと言われる。
女社長のモは激怒し、稼げるネタを書けないのなら示談金はナヨン自身が払えと言う。
そんなものを自分で払えるわけがない。
なんとか世間の話題をさらうネタが落ちていないものかとウウォンらにすがりつくナヨン。
 
すると、ウウォンが渋々始めた話は、廃駅となっている地下鉄オクス駅のこと。
最近そこに入り込んだ人が列車にはねられる事故が起きた。
その折、亡くなった人とは別に、線路脇に子どもがいるのを見たと言うのだ。
 
オクス駅ではこの事故のみならず、自殺者や変死を遂げる者が続出している。
自殺した男性の妹だというテヒに取材したナヨンが記事を書くと、凄い閲覧数に。
亡くなった人の手の甲残っていた爪痕を掲載したところ、
その傷を面白がって真似る若者が頻出。そして彼らもまた変死して……。
 
以下、ネタバレです。
 
オクス駅のあったところにはもともと児童養護施設と井戸があり、
地下鉄を開通させるにあたり、施設は閉鎖されました。
子どもたちは臓器売買のための手術を受けていたことから、それを隠そうと井戸に投げ込まれて生き埋めに。
井戸から出してもらうのを待っていた子どもたちの怨念が募っていたのですよね。
 
怖かったけど、いつものごとく、怖そうなシーンの前には目を瞑っていたので大丈夫(笑)。
ストーリーも面白いとは思いましたが、如何せんバッドエンド。呪いは人に移すことできるのです。
ナヨンがドヤ顔で助かったのはよかったし、移されたのは人でなしだからいいけれど、嫌な感じ。
これで切なさがあればよかったのですけれど。
 
たぶん、ホラーはもう苦手じゃない。好きと言ってもいいかも。

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