電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

果樹園のネズミ穴の見分け方〜地区で一斉に駆除の時期に

2022年03月25日 06時00分39秒 | 週末農業・定年農業
雪が融けると、果樹園の地面が見えてきます。とにかくぼこぼこ穴だらけです。モグラ穴もありますが、野ネズミの穴もあります。野郎どもを放置するとサクランボや桃、リンゴ等の根や根回りの樹皮をかじるので、立ち枯れや倒壊など大きな被害を生じます。そのため、雪が融けたばかりの時期を見計らって、地区一斉に野ネズミ駆除の期間となります。当方も、野ネズミ穴に殺鼠剤を投入して駆除をはかりますが、実はモグラ穴とは違って、野ネズミの穴は特徴があります。モグラの穴は、いわば空気穴ですので、形は不定形、いびつなものがほとんどです。ところが野ネズミの穴は、実際に出入りするわけですので、真ん丸なものがほとんどです。





また、周囲に草が生えていたりすると、穴の周囲の草をかじって出入りの邪魔にならないようにしていますので、これはネズミ穴だとはっきりわかります。

今回、使った殺鼠剤はラットシードというもので、農協によれば「ヒマワリの種に弱めの殺鼠剤をまぶしてある」ため、単純な殺鼠剤よりも食いつきが良いのだそうな。少しお高いのが玉に瑕ですが、我が家のアホ猫が旅立って以来、昨年は野ネズミ被害が顕著でしたので、今回は「ユルサナイ!」徹底的にネズミ穴に殺鼠剤を投入しました。

で、結果は?




サクランボ果樹園の剪定枝の陰に、小さなネズミの死骸を見つけました。ふむふむ、しっぽの長さや大きさから見て、これはハタネズミ(*1)でしょうか。モグラ穴とは別に、自分でも網目状に穴を掘る習性がある野ネズミのようです。子ネズミではありません。隣接する放置果樹園で増えた「野のギャング」が、我が家の果樹園でねずみ算式に増え過ぎないうちに、なんとか増加圧を低下させたいところです。



そういえば、我が家のアホ猫母娘がのんびりとハンティングをしていた姿がこの季節の風物詩となっていましたが、猫たちの生前の貢献は大きかったのだなあ。古代エジプトが戦略的に他国に猫を持ち出すことを禁じていたという説がありましたが、実際、2匹の猫がサクランボ果樹園の野ネズミ被害を食い止めていたのだと思うと、理解できる話です。

(*1): ハタネズミ〜Wikipediaの解説より

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