「 九州 ・ 沖縄 ぐるっと探訪 」

九州・沖縄・山口を中心としたグスク(城)、灯台、石橋、文化財および近代土木遺産をめぐる。

福岡県上陽町の石橋 5 「 鮎帰橋 」

2013-10-15 05:05:55 | 福岡の石橋










拡幅された壁石の部分はコンクリートで覆われている







美しい弧を描くアーチ






下から見ると拡幅されたコンクリートの部分と輪石とがハッキリと解かる






橋の袂にある「鮎帰橋」の由来が書かれた説明版






現在も現役の市道として活躍している






橋の下には沢山の鮎が泳いでいた










所在地 /  福岡県八女市上陽町轟 : 下横山川
架橋  /  明治38年
石工  /  萩本卯作
長さ   /   12.8m  幅   /  2.6m
拱矢  /   3.1m   径間  / 7.8m
環厚  /   45㎝   
単一アーチ


鮎帰橋 ( あゆかえりばし ) は、明治38年 ( 1905年 ) に架橋された橋で、
下横山川に架かっている。
上陽町の中心部に近く、耳納大橋に向かう県道798号線の大瀬橋を渡り、
150mほど行った左手になる。
石橋の大きさは中型だが、上流と下流側の壁石がコンクリートで巻かれ、
さらに輪石部分も両方からコンクリートでサンドイッチされている。
通路部を見ると一見石橋とは分からないが、
側面から見る輪石が見え、石橋特有の雰囲気を醸し出している。

その名の由来になった鮎が橋の下に泳いでいた。


❮ 鮎帰橋の由来 ❯  説明版より

「 鮎帰橋は県道北川内草野線より分岐して、上陽町大字下横山轟区字鮎帰と、
黒岩区字黒岩を通る町道黒岩線が、下横山川を横断する地点に架設された
一連式アーチ型の石橋(単拱橋)である。
而して此の地点は町役場より、大瀬を経由して、約750mに当たる地点である。
架設に当たっての石工棟梁は、本町に於ける名橋洗玉橋架設の大任を果された
萩本宇作、橋本八十松の両氏が任用され、現在(1990)より
約85年前の明治38年8月22日に欄干無しの木橋に代わって、
本町に於ける石橋群中、第三番目の石橋として竣工した。
当時の村長は横山村第四代目村長立石貞幹氏(仏尾出身)である。
架設された単拱橋は長さ12.8m、幅員2.6m、径間7.9m、拱矢3.1m、拱矢比2.5m、
拱厚0.45mである。
今回(1989)発見された当橋の架設当時に於ける写真によれば、
当橋の全姿が分かり、欄干は親柱だけで切り石を連ねて造られ、
字黒岩側の親柱の一つには、上記竣工年月日が辛うじて判読可能であるが、
他の親柱の文面はわからない。
壁石は「平行積」のようである。架設に使用されている石材は凝灰岩で、
轟石(生駒野石)と言われ、セメントは使用されていない。
斯くして架設された鮎帰橋と洗玉橋は姉妹橋である。
当橋架設以来約49年後の昭和29年に黒岩橋(宇重ノ尾の現在地)が架設されるまでは、
この付近には、飛石だけで橋は全く無かったと、地元の人は言われている。
従って上記の木橋と鮎帰橋が、当時の人々の生活の便を支えて行く上に、
如何に重要な橋であったかが理解される。
然るに時が経つにつれて、世は益々進歩発展して、車の流行する時代となり、
此れに対応する為に橋の上、下流両側に橋のアーチに合わせて、
拡幅工事が行われ、昭和47年3月に竣工し、橋の長さは13.2m、幅員4.15mとなったが、
旧橋の姿は不明となり、川に下りてアーチの部分が、辛うじて見えるだけになった。
拡幅当時の町長は、上陽町長第四代目の小川秀木氏である。
斯くして鮎帰橋は車社会の時代にも、一応対応が可能な橋となり、
県下に於ける度重なる水害、特に大正10年、昭和28年の大洪水にもよく耐えて、
架設以来現在まで約85年間充分に其の使命を果たしている。
本町の重要な石材文化財である。」

上陽町教育委員会



県展 ・ 彫刻部門入選作 『 雷 雲 』

2013-10-15 05:04:38 | 絵画と個展



手前が割れて3分の1の大きさになった岩





今から20年ほど前、絵を描くことに熱中していた時に、
創作意欲は絵だけにとどまらず、抽象彫刻へと発展して行った。
一時は活字中毒で?読書ばかりしていた時期があったが、
その次は、モノづくりというか、
小さなスケッチブックに下描きのデッサンばかりしていたような気がする。

上の作品は、切り捨てられた鉄板を観て、瞬時に思いついてガスで切断し、
電気で溶接したものであるが、
この作品は搬入時に両方に付けていた雲をイメージした白い岩の大きい方が割れて、
「 もう、搬入するのは辞めよう 」 と諦めたが、
「 小さい岩でもいいか 」 と、思い直し、
割れた岩をハンマーで叩いて形を整え、それにドリルで穴を開け、
再びアンカーボルトを差し込んで固定したものである。

そんなこんなで、搬入のその日になってバタバタしたが、
イメージよりも小さくなった岩を見ながら、
「 どぎゃんかなっど! 」 で、美術館へと急いだ。
搬入時間ギリギリに着いて無事搬入を終え、ホッとして美術館から帰ったのを憶えている。

搬入からひと月ほどして競輪から帰ると入選証が届いていた。
最初に描いていた作品とは違うイメージになったので諦めていたから、
初めて出展した作品が入選したことをうれしく思ったものである。




カモの番い

2013-10-15 05:03:04 | 花・鳥・虫・魚・猫



色がキレイな右側がオス











池のそばでバサバサと音がするので
ヒョイと覗いて見ると、そこには番いのカモがいた。
羽やカラダについた虫を取っているのか?
忙しく口ばしや足を動かしていた。
その行動は犬や猫と同じような動きをしていた。
それが面白くてしばらく見ていた。