ジェーンズ邸の全景
斜め前から見ると奥行きを感じる
二階のベランダ
品よくカットされたサンバイザー
ヴィーナスを思わせる柱頭と梁の装飾
ジェーンズ邸の室内
二階から見たラセン階段
ジェーンズ邸の入り口に立つ 「 洋学校教師館 」 の碑
竣工 / 1871年 ( 明治4年 )
■ 熊本県指定重要文化財
ジェーンズ邸は、熊本洋学校に外国人教師ジェーンズを迎えるために、
古城(現在の第一高等学校)に明治4年の初めから着工して、9月に落成したものである。
建物の瓦は土山瓦で、壁は三和土で塗り、石材は島崎石を使用していることから、
医学校の教師館と同様に建築材料の大半は熊本で調達されたものと思われる。
ジェーンズは、明治4年8月15日に熊本に着いて、ほとんど完成間近の教師館に入居した。
この館は建坪70坪、正面10間、奥行き7間の総二階で、
正面と両翼の中途までベランダをめぐらし、窓には全て鎧戸が付き、
二階ベランダの出入り口には色ガラスが付いた熊本では初の西洋建築であった。
ジェーンズが熊本を去ったのは、明治9年10月7日であった。
わずか1年ばかりの居住であったが、同月24日には神風連の乱が起きており、
滞在が延びていれば恐らく被害を受けていたであろうと思われる。
ジェーンズ邸へのアクセス
ジェーンズ邸は、水前寺公園の裏手に隣接する場所に位置しているため、
水前寺公園を目指して行けばいい。
駐車は、ジェーンズ邸の中に10台ほど駐車スペースがあるので、そこに駐車できる。
ちなみに水前寺公園近くの有料駐車場を利用した場合は600円が必要である。