クーたんとココ君のお家

燕尾服を着た女の子クーたんと神戸から来たやんちゃ坊主ココ君の小さなドラマ。

浦島太郎に

2009-09-09 05:59:03 | ネコ
日本スピッツのポッ子が我家に来たのは、1956年(昭和31年)の春である。その頃の日本では、信じがたい話だが、お寿司と言えば大ご馳走で、滅多に食べられぬ物であった。遠足や運動会でも、母手作りの稲荷や巻き寿司もご馳走であった。そんな世の中故、愛犬・愛猫の食事も、人の食べ残しの魚の骨や、ご飯に味噌汁をかけた物が与えられていた。今の若い方なら「信じられない」と言う言葉が出るだろうが、それが現実であった。そんな食事でもポッ子は18歳迄長生きした。小型犬の18歳と言えば、人では百歳を越えるだろうか。今ポッ子がクーやココの食事を見れば、何と言うだろうか。
昨日家内のお供で、大型スーパーマーケットに出掛けた。何気なくペットフードの棚を見て僕は声を上げそうになった。ワン・ニャン用取り混ぜてであるが、優に百いや2百を越える種類のドライ・ウエットフードが展示されていたのだ。本当に裕福になったものである。今、ポッ子に与えたような食事を、ワン・ニャンに食べさせている家庭は皆無だろう。勿論、食事を手作りしている家庭はあるだろうが。
クーもココも毎日・毎食カリカリを美味しそうに食べているが。昨日のスーパーマーケットの情景は、僕を浦島太郎にさせたのだ。