ままちゃんのアメリカ

結婚42年目のAZ生まれと東京生まれの空の巣夫婦の思い出/アメリカ事情と家族や社会について。

ボスの日

2017-10-20 | アメリカ事情

今週の月曜日は合衆国では、ナショナルボスデイ(National Boss Day)だった。私のオフィスでは、支度は先週の金曜日の午後、ボスで、ディーン(学部長)であるM博士(以下Dr. M)が、その夜に行われる大学の催し参加のため支度・準備のため早々に帰宅した時からだった。それまで同僚ひとりづつが、こっそりとDiet Mountain Dewのソーダ12缶のカートンを2箱づつオフィスに持参し、それを使って、まず博士のオフィスを飾ることにした。Diet Monutain Dewのソーダは、Dr. Dの大好きな飲み物である。(好きと言うより、中毒に近い。)


Diet Mountain Dewソーダの空き箱を手足に見立て、ペイパープレイトで頭を作り、それをデスクの椅子に座らせた。

企みを実行した同僚達のうちの四人

 

 全てのソーダ缶を本のように、本棚に並べた。

 

 

そして月曜日。ボスの日をすっかり忘れていたボスは自分のオフィスに入るや否や”誰か”が座っているのに、気がついて、ぎょっとしたが、誰の仕業かすぐわかったので、笑った。そして偽者のボスを横に置いて席に座ると、すぐ目の前の書棚に目が行き、大笑い。そういえば、去年のボスの日にも私たちはたくさんのダイエットマウンテンデュウをオフィスの冷蔵庫に所狭しと入れておいたのだった。


例年ならスタッフの皆でボスの日はボスと一緒に外へランチをしに行く。だが今年は、ポットラックをすることにして、会議室で盛り上がった。おいしいタコランチ。出勤時から食欲をそそる香りにオフィスは包まれていた。和やかに食事をしたが、実はこの日から勤務査定が始まっているのだ。


私は今朝一番に査定のインタビューを受け、例年そう思うが、Dr. Mがまるで私を買いかぶっているかのような良い御点なので、ますます恐縮してしまう。この職場が楽しくやりがいのあるところで、同僚達は、人格者で、私の馬鹿な失敗も、一種のご愛嬌と取ってくれるのか、本当にありがたい。だから働く気が大いに湧き、頑張れる。いつか去らなければならないが、それまで精一杯やっていきたいと思わさせてくれる。大学院事務所といえども、このオフィスは、スタッフどころか、ボスも、決してすまして堅苦しく象牙の塔にこもっているのではない。


Calvin: I think we've got enought information now. Don't you?      

Hobbs: All we need is one "fact" you made up.          

Calvin: That's plenty by the time we add an introduction, a few illustrations, and a conclusion,  It will look like a Graduate Thesis.

 

 

例えば、こんなCalvin and Hobbsの新聞漫画を切り取ってオフィスの入り口に貼っている同僚は、非常に優秀な人で、修士卒業論文と博士号卒業論文を監修し、指導する卒業論文コンサルタントである。大した肩書きをよそに、彼は、非常に気さくで、各スタッフの誕生日には、必ず自作のハッピーバースデイソングを披露してくれる。


ここは、州の大学だが、このオフィスには、お役所メンタリティはなく、毎日迅速に少しでも多くの学生を助けることを、誰もが心がけている。こんな楽しい同僚が集っているオフィスに所属できるのは、つくづく幸せなことである。

 

 

 

 

コメント
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