ひとり紫苑・プチプラ快適な日々を工夫

書籍「年金五万円が教えてくれたお金の向き合い方」「あるもので工夫する楽しい節約生活」は9万部。工夫の毎日は続く。

悪女たちの老後~

2017-09-11 22:00:59 | シニア

 

同じブログ村の「永遠のJガール」さんが

紹介されていた「夜の谷を行く」

(桐生夏生著・文藝春秋)が

気になっていて、読みました。

勝手ながらリンクさせていただきます。

60代独女のリアル」

 


Jガールさんは、まだ50代。

この本のテーマである「あさま山荘事件」や

「連合赤軍」などの事件には遠い世代、

だと思うけど。

 

私は、この事件をよ~~く覚えていて、

強く印象に残っています。

本は、連合赤軍に参加した女性の60代に

なった時を描いています。


服役後、塾の教師をしていたので、

年金がもらえる。貯金もあるということで、

平日はスポーツジム、土日は読書三昧という、

ある意味、「優雅な生活」に見えないこともない。

住まいは、狭いアパートだけど。

この辺り、もっと詳細に描いてほしかった。

 

そこに過去の知人から連絡がきて、

一気に過去が押し寄せる~~。

 

私が前に住んでいた高層マンションに、実は

このかつて連合赤軍に参加した方が住んでいた!!

やはりご自分で塾をやっていて、生徒をつぎつぎと

有名校に入れると有名だった。

もちろん過去は隠していて、

私はあることから偶然知ったんですね。

学生運動に参加した人は、高学歴の人が多く、

逮捕歴ある人は塾などやって生活している。

いい学校から有名企業にというコースに疑問を

もって参加したはずなのに、皮肉ですね。


怖いのは、「犯罪マニア」なる人々。

これは一度犯罪を起こした人を、

「何をしているのか」など

ずっと追っていくんだって。

それを今ならSNSで公開するとか。

「許せない」のか、単なる好奇心か。

こういう心の在り方も怖いよね。

 

もう一冊は、

「黒革の手帖」や「紙の月」の

モデルになっているという

滋賀銀行9億円横領事件を描いた

「裁かれた銀行」(角川文庫・和久俊三著)


この事件、なんと競艇狂いの男に

「言われるままに」、

横領した金のほとんどをつぎ込んだ。

男は、豪邸は建てるは、車は買うわ、

競艇に使い果たすわで、彼女自身は

ほとんど使っていない~~。

逆にいうと、だからできたのかも~~??

彼女は、温情判決で5年の服役。

その後、獄中に手紙のやり取りをしていた男性と

結婚したとのうわさも。

奥村彰子の現在」

 

 どちらも服役後

「とにかく目立たないで生きる」

奥村は整形までしたそうです。

もともときれいな人で。


 

こちらはむしろ三和の伊藤素子がモデル。

彼女は、マニラで捕まったけど、二年後に仮釈放。

その後やはり一般男性と結婚したそうです。

 

普通の、むしろまじめな人たちが

犯罪を犯すのって、一概には言えないけど、

「普通の生活」のなかに

面白さを見いだせないことも

大きいような気がする。

日常に笑いがない~~。

矮小化」するなと「総括」か?

 

若い頃は、私自身、

「同じような毎日」にイライラして

いた時期もある。

子どもたちだって、

アブナイ時期はあった。

いや、今からだって~~。

 

若い頃はエネルギー満ち溢れていて、

それが辛いこともある。

恋愛や革命!!という非日常が絡むと

どんどんそっちに行ってしまう~。

 人との比較、常に自分の立ち位置の確認。

 プライドと劣等感~~。

 お金やランク付け~~など

 わかりやすい場所で「戦う」?

あさま」の事件など、まさに

立ち位置の戦いだものね。

それがリンチという悲惨な事件にまで発展した。


 いや、これは年齢関係ないかも~?


年取ると、このエネルギー減っていくけど、

むしろ幸いなことかも。


夜の谷~~」の主人公は、現在69歳。

奥村は87歳。

 伊藤素子は69歳

彼女たちは、老後の、自分の生きてきた道を

 考えるとき、自分のやったことを

 どう思ったんだろう。

 こうしか生きられなかったと思うのか。

 思い切って命を燃やしたと思うのか。

 人生ドブに捨てたと思うのか。

 

ただ、何も起きず、毎日ご飯を食べて、

些細なことが嬉しい。

そんな生活が有難いと感じているのでは

ないでしょうか。

それはわたしのことです。


 二冊の本読んで、私自身の過ぎし日々も、

よみがえってしまった~~。

いや、犯罪は犯してませんけど。


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コメント (2)
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