珠玉の音楽に囲まれて

オーディオのこと、音楽のこと、思いついたまま記していきます。
by 横浜のVienna Acousticsファン

初期のSCORPIONS

2012-12-16 14:39:40 | ハードロック/メタル
The BeatlesやLED ZEPPELINのLP購入もあって英国ロックを聴く頻度が上がっていますが、今回は懐かしいジャーマンロックの話題です。中学後半からDeep PurpleやZEPを聴くようなりましたが、既にPurpleからはRitchie Blackmoreが抜けていましたし、ZEPのドラマーJohn Bonhamが亡くなったのも私が中学3年当時です。どうしても旬なバンドに目が移り、行き着いたのがJudas PriestとScorpionsでした。1982年の厚生年金会館(今はもう無くなりました)のScorpionsのライブにも行きました。初めて聴いたアルバムは代表作の『Blackout』でしたが、それ以前のアルバムを遡って聴いていました。

学生時代の私にとって、Scorpionsは実は『Blackout』までで、次のアルバム『LOVE AT FIRST STING』を聴いたのはオーディオ熱が上がった最近のことです。従ってアメリカナイズされる前のドヨーンとした重いサウンド=Scorpionsの図式が形成されています。ロックはイギリスもしくはアメリカのものという意識があった私にとって、ドイツのロックを聴くことの不思議さを感じていましたが、徐々にScorpionsの世界にのめり込んでいきました。当時聴いた初期のアルバム3枚を紹介します。

初期の代表作と言えば『Vergin Killer』が挙げられるでしょうか。Scorpionsのジャケットは何かと問題があって欧米では差し替えが当たり前?になっていたようですが、ガードが緩い日本ではそのまま採用されていました。記憶がおぼろげになっているのですが、レンタルレコードで恥ずかしい思いをしながら借りたのでしょう。本作はA面に比べてB面が今一つの感じが拭えませんし、表題作も影が薄いです。それでも冒頭の「Pictured Life」「Catch your train」の疾走感、「In your park」「Yellow Raven」のしっとり感は私の好きなScorpionsの側面です。さすがに現在は日本でもこの冴えないジャケットになっています。


セカンドアルバム『In Trans』のジャケットも向こうでは差し替えになったようですが、日本は今でもオリジナルのままで購入できます。このアルバムで印象が強いのが、表題作「In Trans」や「Living and Dying」「Evening Wind」「Night Lights」といったは哀愁に満ちたナンバーです。「Night Lights」はインストですが、これだけ聴くと日本のフュージョンバンドPRISMを連想してしまいます。そう言えばScorpionsはライブで荒城の月を取り上げていました。こと哀愁に関しては日独、共通の感覚があるのでしょう。考えてみるとゲルマン魂、大和魂といった言葉がありますし、昔からドイツは同じ工業国としてウマが合いますね。


初期の作品の中で最も気に入っているのがこの『Taken by force』です。個人的にはいわゆる捨て曲無しで、iPodに全曲入れているのはこのアルバムだけです。敢えて1曲挙げると、激しさ路線と哀愁路線の同居した「We'll Burn The Sky」となります。Scorpionsはこの後ドヨーンとした雰囲気が薄れて楽曲が洗練されていきます。丁度転換点に位置づけられる作品でした。この音楽性の変化によりギタリスト2人のうちUli Jon Rothが脱退します。後のアメリカでの成功の代償となる脱退でした。なお上の2作品とは別の意味合いですが、やはりジャケット差し替えになっています。


今年も残り2週間となりました。忘年会、仕事の追い込みに年賀状の準備と最も忙しい時期です。それでも、その先には音楽とオーディオに浸れる冬休みが待っていると思うと頑張れますね。
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