ふぶきの部屋

皇室問題を中心に、政治から宝塚まで。
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靖国論

2005-08-10 15:57:48 | つれづれ日記

小泉首相が8月15日に靖国神社に参拝するかどうか・・・・今はそれどころじゃないとは思いますけどね。

でもたかが「靖国」されど「靖国」と思ったので・・・

新ゴーマニズム宣言「靖国論」(小林よしのり)

ちょと恐い本だと思ってました

非常に過激だと思ってました

私には理解出来ないとも思ってました

でも読んでみたら・・・あら不思議。

これまた「嫌韓流」と同じで書いてる事は至極真っ当だったというお話。

本書は靖国神社の成り立ちから「分祀」「無宗教の国立慰霊場」についてや

日本人の宗教観についてまでこまごまと書かれています。

その前提には「東京裁判は間違いなので戦犯そのものが存在しない」というのがあり、さらに今まで私達がそうだと信じていた事が実は全部嘘だったというお話ね。

私達って一体何を教わってきたのかしら?

(いえ、全然何も教わらなかったことが問題だったの。だから中国や韓国の言うことが全部正しいと思って戦争否定=戦場で散った人全部を否定してきたのよね。戦争を語りたくてもこれじゃ誰も語れなかった筈ですわ)

 

でも・・この本はいわゆる「右翼」と呼ばれているの?

靖国神社に参拝に行き、亡くなった方に「ありがとう」と言いました=右

私は日本を愛しているし、日本を守りたい=右

過去の歴史認識は間違っていると思う=右

日の丸が好き=右

って事になるんでしょうか・・・

えーーーっそ・・そんなっ

特にびっくりしたのはいわゆる「BC級戦犯」の扱いのひどさ。

戦後も戦争は続いていたというけれど本当だったのねー(もう本当に涙なくしては読めない部分です。これを読むだけでやっぱり戦勝国が全部正しいなんてありえないと思ってしまうけど・・・そうすると右翼?)

ただ黙って耐えるしかなかった国家だったのか・・

そこまでされてもまだ「悪者」扱いされる日本って何?

そして「悪者」と言えば「正しい」とするへんてこな価値観って何?

それこそ遥洋子氏の「声高な愛国心が戦争を呼び込んだ」という解釈が正しいの?

ただ一つ言える事は、若い時には何もわからず、戦争の世代を全否定してきた人でも歳を取ると何となく「幾万の兵士が戦ってくれたから今の自分がいるのかも」と思えるようになるという事。

確かに靖国神社に遺骨はないかもしれないけど、遺族の思いと亡くなる前に「靖国で会おう」と書いた人たちが多かった事で、確かにそこに「霊」は存在するのかな・・・と思えること。

「霊」=「思い」なんだよね。

それを60年たって「中国や韓国がうるさいから国立墓地に移動します」とはやっぱり言えないって・・・彼らは「靖国で会う」って言ったんだもの。

(彼らは東條英機が戦後戦犯になるとは知らずに死んで行ったんだろうから、恨みも何もないよねーーお前のせいで戦争に行かされた・・なんて恨み言いう日本人は当時はいなかったと思うしね・・・さらにBC級戦犯の裁判がインチキならやっぱりA級戦犯の裁判もおかしいんじゃないかと・・と考えること自体が右なの?)

まあ、一度読んでみて下さい。お勉強にはなる筈ですよ

コメント (13)
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