最近テレビで流れている「地球温暖化防止キャンペーン」のCM・・あまりすきじゃないです。
ほら、あの野球の練習を終えた男の子達が水飲み場で無邪気に遊んでいる所にレポーターみたいな女性が現れて水の節約を訴えるCMです。
いくら「運動の後は適度な水分をとらないと熱中症になる」って
小さな文字がだだだーと流れても、あのCMはやっぱり水を飲む野球少年に
罪悪感を産みつけるようにしか見えないんですよねーー
一言でいうと(渇水などでないかぎり)夏なんだし、部活の後に水飲み場で水を飲みつつがががーっとかけてもいいじゃないかーーって思うわけです
(っていうか、あのレポーターさんがどうにも嫌味ったらしい)
それからシャープのCM。
美しい吉永小百合さんが素晴らしく広そうな日本家屋でうちわをぱたぱたやりながら
「テレビを見ない時は電源から切る・・エアコンは控えめに・・」っていうあれ
あれもねーー貧乏で狭いマンションにひしめき合って住んでいる私としては
「そんな事言ったってさーー」と思うわけです
テレビの電源を切るってったって・・一応録画予約もあるんだし、エアコン控えめにっていうけど、人口密度が高く体温も高い赤子がいる家庭ではそれは酷すぎーー
と思うわけです
要するに「地球温暖化現象」を防止できるのも、気にしないでがんがん電気や水を使えるのも「お金持ち」だけ・・という事になりますよね
ひがみで言うわけではないですが、あんなに広い土地をもっていて、
風通しのよい日本家屋に住んでいたら、確かにエアコンはいらないだろうなと
思いますし(現に今日行った梨園はそこに木があるだけで涼しかったもの)
さらにもっと広い土地で自分の家だけで使える井戸なんか持っていたり、
菜園があったりしたらそれだけで十分自給自足できるかも
(という事は「北の国から」のお父さんが一番ブルジョアなのかしら?)
「小さな節約で地球の温暖化を防ごう」というのは決して間違った思想では
ありません。
けれど、所得の低い層程、昼間は40度にもなるようなアパートや
密集している長屋に住んでいるのは事実だし、
(冬場はそれこそ寒すぎる生活ね)
水だって買って飲むんじゃなくてカルキたっぷりの水道水を飲んでます
そういう層が決して少数派ではない事は国だってわかる筈
庭に木がある一軒家とか、断熱材たっぷりの高級な家などに住んでいる層にだけ
向けて言っているならいいんですけど・・・
日本ってすぐに「その気」になっちゃうし、ステレオタイプに受け止める人が
多い国だから、一々夏にエアコンを使ったり、水を余計に使ってしまうと罪悪感にさいなまれてしまうんですよねーー
中には節約好きな(必要にかられて?)人もいて、
一日中ブレーカーを落として夜はティッシュにサラダ油をたらしてろうそく代わりにしている人とか、水の節約の為に牛乳パックを拾い集めてきてそれを切って皿を作り、使い捨てにしている人もいますけど・・・・でもなー・・・
育児や介護にしても紙オムツは環境破壊って言われるでしょう?(罪悪感だらけ)
こういう「地球温暖化防止」などは一人一人がやるよりも、
まず国や企業が「利潤」よりも「環境」を重視して、「儲けにならない」覚悟で
やらないとダメなんじゃない?
例えばテレビ局は深夜放送しない・・・コンビニは24時間営業を止める・・
観光地はライトアップを止める・・
建築業者は高層ビルやマンションを建築しない・・
公共施設はお金を使わなくても涼めるような場所を作る・・
アスファルトを止めて石畳にする・・
街路樹を沢山植える・・などなど・・
さらにノーネクタイなんて国会議員にしか通用しない「クールビズ」は止めて、
抜本的な服装改革が必要なのでは?
(東南アジアでは結構半袖の軍服を着てますよね。軍服っていうのはちょっと難ですが、1枚でフォーマルもプライベートも・・っていうのはいいかも)
「貧乏人のひがみ」かもしれないけど・・・・どうにも納得できないのです
個人レベルの「節約」・・・