夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

近ごろ、物忘れが多くなってきたなと思ったら、「学習療法」のすすめ、私は学び始めて…。

2016-07-03 10:42:19 | ささやかな古稀からの思い
私は東京の調布市の片隅みに住む年金生活の71歳の身であるが、
私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、我が家は家内とたった2人だけの家庭であり、
雑木の多い小庭の中で、築後38年を過ぎた古ぼけた一軒屋に住み、自動車もない稀(まれ)な家となっている。

我が家は平素の日々の買物は、私が定年後に年金生活を始めて以来、
私は自主的に買物専任者として宣言し、家内から依頼された品を求めて、
独りで殆ど毎日、スーパー、専門店など歩いて行き、買物メール老ボーイとなっている。

この後、やはり独りで自宅から3キロ以内の遊歩道、小公園などをひたすら歩き廻ったりして、
季節の移ろいを享受している。
            
こうしたの私の容姿は、この時節は制服のような定番の服装として、
夏用のストレッチパンズの長ズボン、スポーツシャツの半そで、ウォーキング・シューズとなり、
夏用の帽子を深めにかぶり、紳士用の小物入れのショルダー式バックを斜め掛けをしている。

こうした中で、殆どコンバクト・デジカメをネクタイのように首回りから下げて、颯爽と歩き、
そして歩いている中で瞬時に魅了された情景を、一期一会ねぇ、と思いながら撮ったりしている。

こうした中で、ひたすら歩く根底のひとつには、何よりも認知症になることが恐れているひとりである。
            

そして私は、年金生活の中で70歳を過ぎた頃から、物忘れが多くなった、と改めて気付き、
独り微苦笑したりする時もある・・。

たとえば、家内とテレビの旅番組を共に視聴したりしている時など、
あそこも行ったよねぇ、と私は家内に言ったりした時、その地の情景などは鮮やかに重ねることができても、
肝心の地域名が言葉に出来ないことが、もどかしさを感じることがある。
       
或いは一昨日より、小庭に咲き始めた『木槿(むくげ)』を見たりすると、
今年も咲いてくれたねぇ、と微笑んでも、肝要な『木槿(むくげ)』という名前が瞬時に出てこなく、
やがて『木槿(むくげ)』だった、独り微苦笑したりした。
                         
このような心情を秘めている私は、昨夜、ネットで愛読している『ダイヤモンド・オンライン』を見ていた時、
【 近ごろ、物忘れが多くなってきたなと思ったら…。「学習療法」のすすめ 】と見出しを見て、
どのようなことですか、と思いながらクリックした。

この記事は、『ダイヤモンド・オンライン』に於いて、
『 もし親に何かあったらあなたの生活はどうなるか? 』連載記事に於いて、
第8回(最終回)として 2011年6月1日に配信され、
村田アソシエイツ株式会社代表取締役/東北大学特任教授・村田裕之さんの寄稿文である。

前半は『認知症の予防』、後半は『重い認知症の人の脳機能がよみがえる』であり、
無断ながら、記事の殆どを転載させて頂く。
            

《・・(略)介護が必要になるのは「認知症の発症」と「身体の衰え」が主な原因です。
したがって、「親の生前に起こるトラブル」を予防する根本的な対策は、
「認知症の発症」と「身体の衰え」を予防することです。

今回は、認知症の予防策について、お話しします。


☆全国1600ヵ所で、1万7000人以上が取り組んでいる「学習療法」

認知症の予防には、
(1)脳を活性化させる活動をする
(2)生活習慣病を避ける
(3)適度な運動をする
のがよいとされています。

脳を活性化させる活動のなかでも、音読・手書き・簡単な計算とスタッフとのコミュニケーションによる「学習療法」は、
全国1600以上の介護施設や自治体の健康教室に導入され、
認知症の改善や脳機能の維持・向上に大きな効果を上げています。
            

学習療法は、私が所属している東北大学加齢医学研究所の川島隆太教授、
(株)公文教育研究会、および高齢者施設を運営する社会福祉法人・道海永寿会により開発されたもので、
最近は海外からも高い関心が寄せられています。

運営主体の(株)くもん学習療法センターによれば、
認知症の人の脳機能改善を目的としたプログラムを狭義の「学習療法」と呼び、
健康な人の脳機能維持・認知症予防を目的としたプログラムを「脳の健康教室」と呼びます。

狭義の「学習療法」は、これまでに全国1200以上の介護施設に導入され、
約1万2000人の認知症の人の症状改善に、大きな効果を上げています。

また、「脳の健康教室」は、全国の自治体の約400の会場で、5000人以上の人が取り組み、
脳機能の維持・認知症予防に役立っています。

結論から言うと、あなたの親がまだ認知症にはなっていないものの、
物忘れが多くなってきたと思われたら、ぜひ、最寄りの脳の健康教室に通うことをお勧めします。
            

☆科学的根拠が明らかな「非薬物療法」

学習療法は、薬物を使わずに、症状の改善が図れる「非薬物療法」の一つです。
実はこれまで介護施設において、多くの非薬物療法が取り組まれています。

しかし、従来の非薬物療法の最大の問題点は、
その療法が認知機能の改善に本当に有効であることの証拠となるデータが、ほとんど提出されていないことです。

これに対し、学習療法は、音読・手書き・簡単な計算が、
脳の多くの部位を活性化するという科学的事実に基づいて開発され、
症状改善に有効であることのデータが、研究論文として提出されています。

ちなみにこの論文は、2005年の米国老年学会誌(Journal of Gerontology)に掲載されています。
通常、この雑誌に掲載されるまで、投稿後2年はかかると言われていますが、
この論文の場合、投稿後1か月で掲載通知が届いたとのことです。

学習療法が、いかに世界から注目されているかを示すものと言えましょう。
            

☆老人性認知症の問題は、コミュニケーションと身辺自立の障害

加齢に伴い、脳の働きが衰え、それが重くなった状態が、一般的に「老人性認知症」です
(一方、18歳から64歳で発症する認知症を『若年性認知症』と呼びます)。

老人性認知症には、その発症原因によって、さまざまなタイプがあります。

介護施設で見られるのは、主に「アルツハイマー型認知症」、「脳血管型認知症」の二つのタイプです。
脳血管型認知症の予防は、高血圧や糖尿病などの生活習慣病の予防が中心になっていますが、
アルツハイマー型認知症の予防法は、いまだに明らかにはなっていません。

老人性認知症の方と接するときの第一の問題は、コミュニケーションがうまくできないことです。

言葉を介したコミュニケーション、そして表情などの言葉を介さないコミュニケーションの双方がうまくいかず、
他者との意思の疎通が困難になります。
感情のコントロールが利かず、突然怒り出して周囲の人を困らせることも問題です。

そして、第二の問題は、身辺の自立ができないことです。
食事や衣服の着替えなど、他人の手助けが必要となります。

これらのコミュニケーション、感情、身辺の自立などは、
すべて大脳にある「前頭前野」と呼ばれる領域がコントロールしています。

つまり、老人性認知症が発症する原因はさまざまですが、
日々の生活で問題となる症状のほとんどは、前頭前野の機能に関係するものなのです。
            

☆音読・手書き・簡単な計算などの作業が脳を活性化する

川島教授が、脳がどのように働いているかを、
画像によってとらえるfMRI(機能的核磁気共鳴画像法)という装置で調べた結果、
一桁の足し算などの簡単な計算問題を解いているとき、
本を音読しているとき、手で文字を書いているときに、
左右の前頭前野を含めた脳全体が、活性化していることがわかりました。

一方、一生懸命に何かを考えているときや、テレビゲームをしているときには、
一般的に想像されるほど、前頭前野は活性化していませんでした。

さらに、その後の研究で、スラスラと速く計算したり、速く音読したりするほど、
脳がより活性化することもわかりました。

川島教授は、これらの研究によって
「簡単な計算や音読を毎日行なうことで、左右脳の前頭前野が活性化し、
それが効果的な刺激となって、低下しつつある脳機能を向上させることができる」という結論を得ました。

学習療法では、この考え方を根幹に、前頭前野機能の維持・改善を図るプログラムを行なっています。
            

☆学習療法で、重い認知症の人の脳機能がよみがえる

学習療法は、次の二つの基本的な考え方をもとに、行なう学習プログラムです。

(1)「音読・手書き・簡単な計算」を中心とする、教材を用いた学習であること
(2)学習者(認知症高齢者)とスタッフ(学習療法スタッフ)が、コミュニケーションを取りながら行なう学習であること

この学習プログラムの研究が、福岡県大川市にある社会福祉法人・道海永寿会(永寿の郷)と共同で、
2001年9月から始まりました。
参加した高齢者の方は、70歳から98歳までの47人で、研究開始時点での平均年齢は82歳でした。

研究の結果、学習療法をした人が、学習療法をしなかった人に比べ、
明らかに「前頭葉検査」(脳機能を評価する検査)の数値が向上し、脳機能が改善されるという結果が得られました。

また、その結果は、高齢者の前頭葉検査の数値が、向上したことにとどまりませんでした。

まったく無表情だった人が、学習が進むにつれて笑顔が戻るようになったり、
さらに、おむつに頼っていた人が、尿意や便意を伝えることができるようになったり、
ついには自分でトイレに行けるようになったりと、日常生活に大きな変化が表れたのです。
            

☆一人ではなく、相手がいるので楽しく続けられる

学習療法は、原則二人の「学習者」と、一人の「支援者」との組み合わせで実施します。
その理由は、教材の学習だけでも、脳機能改善効果があるのですが、
支援者が学習者と上手にコミュニケーションを取ることで、さらに改善効果が得られるからです。

現状、日本や海外で多くのいわゆる「脳トレ」プログラムが存在します。

その多くは、プログラムを実施するために、パソコンの利用が必要な形態となっています。
ところが、この形態だとパソコンを操作できない高齢者には敷居が高いだけでなく、
画面を相手に一人で作業をしなければなりません。
これでは、ソフトに余程興味をひかせる工夫がないと、継続は難しいのです。

これに対して学習療法では、学習者は支援者との顔を合わせたコミュニケーションを通じて、
楽しく実践することができるため、継続意欲が起きやすいのです。

実際「あの人に会って、一緒に学習するのが楽しみで、学習を続けているのです」と言う人も、
学習者のなかには結構います。
この点が、一人で行なう他の「脳トレ」プログラムと比較した学習療法の大きな優位点です。
            

☆人は誉められれば、うれしくて続けたくなる

また、学習療法におけるコミュニケーションには、多くの工夫が施されています。
認知症になると、叱られたり、落ち度をなじられたりする機会が、どうしても増えがちなのですが、
これが一番逆効果なのです。

これに対して、学習療法では、たとえば、学習が終わった時点で、
すぐその場で、成果を認め、誉めるようにしています。

このために、その学習者が必ず「満点」を取れるよう、
その人のレベルに適した教材を選択し、学習における「達成感」を味わってもらうようにしているのです。

「やってみせ、言って聞かせて、させてみて、 誉めてやらねば人は動かじ」
これは、かつて連合艦隊司令長官山本五十六が言った有名な言葉ですが、
認知症の人に限らず、人は誰でも「誉められること」が、最もうれしく、やる気が出るものなのです。

年を取っていくと、他人に叱られたり、怒られたりする機会は増えても、
誉められる機会は、減っていくものです。

まして認知症になると、これまで当たり前にできたことが、できなくなることで、
周りの人から叱られたり、文句を言われたりすることが増えます。
こうした背景もあって学習療法を行なうと、多くの方が心地よくなり、症状が改善していくのです。
            

☆認知症の予防を目的とした「脳の健康教室」

これまで説明した学習療法を応用して、認知症の予防を目的とした「脳の健康室」が実施されています。
脳の健康教室は、「健康な人」、または認知症に片足を踏み入れている「軽度認知障害の人」を対象にしています。

全国の自治体の協力により400を超える会場で、のべ5000人以上の人が取り組み、
脳機能の改善に大きな効果を上げています。

あなたの親が、まだ認知症にはなっていないものの、
物忘れが多くなってきなたと思われたら、ぜひ、最寄りの脳の健康教室(運営主体:(株)くもん学習療法セター)で
脳のトレーニングを行なうように、勧めてみたらいかがでしょうか。

なお、学習療法は、認知症の原因がアルツハイマー病であっても、脳血管性障害であっても、
認知症になった人の脳機能を改善することが可能です。

しかし、学習療法は、認知症の「原因自体」を防ぐためのものではないことをご理解ください。・・》

注)記事の原文にあえて改行を多くした。
            

私は高齢者入門の65歳を過ぎてから、心身ともに自立し健康的に生活できる期間の健康寿命は、
男性の平均としては71歳であり、平均寿命は男性の場合は80歳と知った時、
恥ずかしながらうろたえたりした・・。

そして70代となれば、多くの人は体力の衰えを実感して、75歳まではこれまでどおりの自立した生活ができるが、
80歳が見えてくる頃には介護を必要とするようになり、
やがて80代後半では何らかの介護付き施設に入居する可能性が高くなる、と専門家の人から数多く発言されている。
            
こうして私は年金生活を11年半を過ごしてきた中で、
私は亡き母の遺伝を純粋に受け継いだ為か、恥ずかしながら男の癖に、おしゃべりが好きで、
何かと家内と談笑したり、ご近所の奥様、ご主人など明るく微笑みながら談笑したりしている。

或いは、好奇心をなくしたらこの世は終わりだ、と信条している私は、
体力の衰えを感じている私でも、その時に応じて溌剌とふるまったりしている。
    
もとより健康でなければ、自身の日頃のささやかな願いも叶わないので、
私はひたすら歩くこと、睡眠、程ほどの食事がセカンドライフ健康体の三種の神器として思い、過ごしている。
            

しかし無念ながら、70歳を過ぎた頃から、物忘れが多くなった、と改めて気付き、
今回の記事で、前半部の認知症の予防の中で《・・脳を活性化させる活動のなかでも、音読・手書き・簡単な計算・・》を、
特に学んだりした・・。

日頃、私は新聞、本を読んだりすることが多く、こうした時は少し声を出して、読もうかなぁ、
と思ったりしている。

手書きは、メモ書き程度はしている程度であり、簡単な計算は電卓に頼り切っているので、
今としては、具体的な対処策が浮かばない。

やむえず西暦2016年は、和暦の平成だったら・・28年・・
そして西暦2004年は、平成だったら・・16年・・
こうした初級編をときおり計算するのも、良いかしら、と微笑んだりしている。

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コメント (2)
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