夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

殆ど日本人は知らない本当の日本財政の実情、改めて高齢者の私でも学び、やがて微苦笑して・・。

2016-07-15 13:46:39 | ささやかな古稀からの思い
私は東京の調布市に住む年金生活の老ボーイの71歳の身であるが、
私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、我が家は家内とたった2人だけの家庭である。
そして雑木の多い小庭に古ぼけた一軒屋に住み、お互いの趣味を互いに尊重して、日常を過ごしている。

家内は私より5歳若く、お互いに厚生年金、そしてわずかながらの企業年金を頂だいた上、
程ほどの貯金を取り崩して、ささやかな年金生活を過ごしている。

ここ5年、少子高齢化が加速する中、年金、医療、介護などの社会保障費は毎年一兆円が増加し、
昨今は日本の借金は1100兆円を超えている、と新聞、テレビのニュースなどで報じられ、
無力な年金生活の私は、憂いたりしている。

こうした心情を秘めている私は、愛読している【Business Journal】を読んでいる中で、
【 「消費増税しないと財政危機」のまやかし…日本人だけが知らない本当の日本財政の実情 】と見出しを見て、
どのようなことですか、と思いながら精読してしまった・・。
            

この記事は、ファイナンシャルリサーチ代表、ファイナンシャルプランナーの深野康彦さんが、
「あなたと家族と日本のための、お金の話」の連載している記事のひとつで、
本日の7月15日配信され、無断ながら転載させて頂く。

《・・前回、日本の財政は言われているほど、悪くないと述べたので、その根拠を述べることにしましょう。

日本の借金(負債)は、1100兆円を超えている、破綻したギリシャよりも悪い、GDPの2.5倍ある等々、
日本の財政が悪いという話は、尽きません。

しかも大学教授、エコノミストなど名だたる人たちが、財政悪について述べることから、
大多数の人が「日本は大丈夫なのか?」「消費税引き上げを行わなくて大丈夫か?」となるわけです。

実は筆者も、数年前まで日本は「大丈夫か?」派だったのですが、
調べてみると、日本はそんなに悪くないということがわかるのです。
            

日本の財政悪を述べる人の大多数は、貸借対照表(バランスシート)の向かって右側、
「負債の部」の数字だけを述べていることがわかります。

貸借対照表は、負債の部と共に資産の部を見て、通算した結果を見ることが大切であることは、いうまでもありません。

負債の部しか見ないことは、偏りがあるので、資産の部も見てみましょう。

それとも日本は、資産を持っていないのでしょうか。
いえいえ、財務省は毎年きちんと「国の財務書類」というかたちで貸借対照表を作成しているのですが、
残念ながら国の貸借対照表が、詳しく報じられたことはありません。
            

☆なぜもっと円も国債も、売られていないのか?

下図は2014年度の「国の財務書類」の概要、「国の貸借対照表」です。
http://biz-journal.jp/2016/07/post_15892.html

資産の部の1番下、資産合計を見ると、国は679.8兆円もの資産を保有していることがわかります。

一方、負債の部の負債合計を見ると1171.8兆円の負債があります。
この負債合計を取り出して、財政悪が声高に報じられているのですが、
財政を見るときの基本は、資産合計から負債合計を差し引いた「純資産額」または「純負債額」を計算して判断するのです。

日本の財政状況は、「資産・負債差額の部」の「資産・負債差額」の数字である-492兆円になります。
負債が資産を上回る「純負債」という状況ですから、とても偉そうなことはいえませんが、
それでも純負債額は492兆円と、GDPの額とほぼイコール(1倍)の額にすぎないのです。
            

もちろん、国が保有する資産をすべて売却できるのか? と問われれば、
皇居や国会議事堂などを売ることは、できないでしょう。
あくまでも貸借対照表上の判断による見方だと考えてください。

日本の財政状況が本当に悪いのであれば、円が売られ、国債も売られるはずですが、
売られないのは、貸借対照表の内容を海外投資家などが、理解しているからといわれているのです。

1100兆円を超える負債額が、いまだ増えているため、楽観的になることはできませんが、
信号にたとえれば、少なくとも赤信号とはいえず、黄色信号が点滅している程度にすぎないと思われてなりません。・・》

注)原文にあえて改行を多くした。
            

私は大手メディアの新聞、テレビなどは日本の借金は1100兆円を超えている、と報じられているのは、
財務省が国の財政が悪化し、これからも支出の多くを占める社会保障費に危惧して、
資産合計を抜きにして、負債合計だけの1171.8兆円を声高に公表されている、と感じたりした。

そして悪しき表現で明記すれば、財務省は社会保障費は殆ど使用する高齢者を人質に、
消費税など増税しないと財政危機になりますょ、そして年金は激少したり、医療、介護も低下しますょ、
と私は思い馳せて、苦笑させられた。

私は苦笑した根拠には、昨年の2015年の12月下旬に、1980年、大蔵省(現財務省)入省、理財局資金企画室長、内閣参事官など歴任され、
小泉内閣、安倍内閣では 「改革の司令塔」として活躍され、2007年には財務省が隠す「埋蔵金」を公表し、
政策シンクタンク「政策工房」会長、嘉悦大学教授の高橋洋一さんのひとつの寄稿文を学んだりしたからであった。

この氏の寄稿文は、【「日本の借金1000兆円」はやっぱりウソでした
       ~それどころか…なんと2016年、財政再建は実質完了してしまう! この国のバランスシートを徹底分析 】で、
私が愛読している講談社の基幹サイトのひとつの【現代ビジネス 】で、多々教示されたからである。

そして「日本の借金1000兆円」以上と思っている方に、読んで頂きたく、無断ながら記事を転載させて頂く。
            
《・・
☆鳥越俊太郎氏もダマされていた

先週26日(土曜日)、大阪朝日放送の番組「正義のミカタ」に出た。
大阪のニュース情報番組だが、東京とは違って、自由な面白さがある。
そこで、「日本経済の諸悪の根源はZ」というコーナーをやった。Zとは財務省である。

その中で筆者が強調したのは「借金1000兆円のウソ」である。
借金が1000兆円もあるので、増税しないと、財政破綻になるという、
ほとんどのマスコミが信じている財務省の言い分が、正しくないと指摘したのだ。

借金1000兆円、国民一人当たりに直すと800万円になる。
みなさん、こんな借金を自分の子や孫に背負わせていいのか。
借金を返すためには増税が必要だ。

こんなセリフは、誰でも聞いたことがあるだろう。
財務省が1980年代の頃から、繰り返してきたものだ。

テレビ番組は時間も少ないので、簡単に話した。
「借金1000兆円というが、政府内にある資産を考慮すれば500兆円。
政府の関係会社も考慮して連結してみると200兆円になる。
これは先進国と比較してもたいした数字ではない」

これに対して、番組内で、ゲストの鳥越俊太郎さんから、
「資産といっても、処分できないものばかりでしょう」と反論があった。
それに対して、多くの資産は金融資産なので換金できる、といった。
            

筆者がこう言うのを財務省も知っているので、財務省は多くのテレビ関係者に対して、
「資産は売れないものばかり」というレクをしている。
鳥越さんも直接レクされたかが、どうかは定かでないが、財務省の反論を言ってきたのには、笑ってしまった。

番組が昼にかかり15分くらいの休憩があった。
そのとき、鳥越さんから、「金融資産とは何ですか」と筆者に聞いてきた。

「政策投資銀行(旧日本開発銀行)やUR都市機構(旧住都公団)などの特殊法人、
独立行政法人に対する貸付金、出資金です」と答えた。

それに対して「それらを回収したらどうなるの」とさらに聞かれたので、
「民営化か廃止すれば、回収ということになるが、それらへの天下りができなくなる」と答えた。

このやりとりを聞いていた他の出演者は、CM中のほうが、ためになる話が多いといっていた。
実際に、番組中で言うつもりだったが、時間の都合でカットせざるを得なくなった部分だ。

借金1000兆円。これは二つの観点から間違っている。
                            

☆巨額な政府資産に驚くなかれ

バランスシートの左側を見てみれば・・・
第一に、バランスシートの右側の負債しか、言っていない。

今から20年近く前に、財政投融資のALM(資産負債管理)を行うために、国のバランスシートを作る必要があった。
当時、主計局から余計なことをするなと言われながらも、私は財政投融資が抱えていた巨額の金利リスクを解消するために、
国のバランスシートを初めて作った。

財政が危ういという、当時の大蔵省の主張は、ウソだったことはすぐにわかった。
ただし、現役の大蔵官僚であったので、対外的に言うことはなかった。

筆者の作った国のバランスシートは、大蔵省だからか「お蔵入り」になったが、
世界の趨勢から、その5年くらい後から試案として、10年くらい後から正式版として、財務省も公表せざるを得なくなった。
今年3月に、2013年度版国の財務書類が公表されている。

その2013年度末の国のバランスシートを見ると、資産は総計653兆円。
そのうち、現預金19兆円、有価証券129兆円、貸付金138兆円、出資66兆円、
計352兆円が比較的換金可能な金融資産である。
そのほかに、有形固定資産178兆円、運用寄託金105兆円、その他18兆円。
            

負債は1143兆円。
その内訳は、公債856兆円、政府短期証券102兆円、借入金28兆円、これらがいわゆる国の借金で計976兆円。
運用寄託金の見合い負債である公的年金預り金112兆円、その他45兆円。

ネット国債(負債の総額から資産を引いた額。つまり、1143兆円-653兆円)は490兆円を占める。

先進国と比較して、日本政府のバランスシートの特徴を言えば、政府資産が巨額なことだ。
政府資産額としては、世界一である。
政府資産の中身についても、比較的換金可能な金融資産の割合が、きわめて大きいのが特徴的だ。

なお、貸付金や出資金の明細は、国の財務書類に詳しく記されているが、そこが各省の天下り先になっている。
実は、財務省所管の貸付先は、他省庁に比べて突出して多い。

このため、財務省は各省庁の所管法人にも天下れるので、天下りの範囲は他省庁より広い。
要するに、「カネを付けるから、天下りもよろしく」ということだ。
                            

☆財政再建は、実は完了している?

第二の問題点は、政府内の子会社を連結していないことだ。
筆者がバランスシートを作成した当時から、単体ベースと連結ベースのものを作っていた。
現在も、2013年度版連結財務書類として公表されている。

それを見ると、ネット国債は451兆円となっている。
単体ベースの490兆円よりは少なくなっている。

ただし、この連結ベースには、大きな欠陥がある。
日銀が含まれていないのだ。
日銀への出資比率は5割を超え、様々な監督権限もあるので、まぎれもなく、日銀は政府の子会社である。

経済学でも、日銀と政府は「広い意味の政府」とまとめて、一体のものとして分析している。
これを統合政府というが、会計的な観点から言えば、日銀を連結対象としない理由はない。

筆者は、日銀を連結対象から除いた理由は知らないが、連結対象として含めた場合のバランスシート作ることはできる。
            

2013年度末の日銀のバランスシートを見ると、資産は総計241兆円、そのうち国債が198兆円である。
負債も241兆円で、そのうち発行銀行券87兆円、当座預金129兆円である。

そこで、日銀も含めた連結ベースでは、ネット国債は253兆円である(2014.3.31末)。

直近ではどうなるだろうか。
直近の日銀の営業毎旬報告を見ると、資産として国債328兆円、負債として日銀券96兆円、当座預金248兆円となっている。

直近の政府のバランスシートがわからないので、正確にはいえないが、
あえて概数でいえば、日銀も含めた連結ベースのネット国債は、150~200兆円程度であろう。
そのまま行くと、近い将来には、ネット国債はゼロに近くなるだろう。

それに加えて、市中の国債は少なく、
資産の裏付けのあるものばかりになるので、ある意味で財政再建が完了したともいえるのだ。

ここで、「日銀券や当座預金も債務だ」という反論が出てくる。
これはもちろん債務であるが、国債と違って無利子である。
しかも償還期限もない。

この点は国債と違って、広い意味の政府の負担を考える際に重要である。
                            

☆滑稽すぎる 「日本の財政は破綻する」論

このようにバランスシートで見ると、日銀の量的緩和の意味が、はっきりする。

政府と日銀の連結バランスシートを見ると、資産側は変化なし、負債側は国債減、日銀券(政府当座預金を含む)増となる。
つまり、量的緩和は、政府と日銀を統合政府で見たとき、負債構成の変化であり、
有利子の国債から、無利子の日銀券への転換ということだ。

このため、毎年転換分の利子相当の差益が発生する(これをシニョレッジ〔通貨発行益〕という。
毎年の差益を現在価値で合算すると、量的緩和額になる)。

また、政府からの日銀への利払いは、ただちに納付金となるので、
政府にとって日銀保有分の国債は、債務でないのも同然になる。
これで、連結ベースの国債額は、減少するわけだ。

量的緩和が、政府と日銀の連結バランスシートにおける負債構成の変化で、
シニョレッジ〔通貨発行益〕を稼げるメリットがある。

と同時にデメリットもある。
それはシニョレッジ〔通貨発行益〕を大きくすればするほど、インフレになるということだ。
だから、デフレの時にはシニョレッジ〔通貨発行益〕を増やせるが、インフレの時には限界がある。

その限界を決めるのが、インフレ目標である。
インフレ目標の範囲内であればデメリットはないが、超えるとデメリットになる。

幸いなことに、今のところ、デメリットはなく、実質的な国債が減少している状態だ。
                            

こう考えてみると、財務省が借金1000兆円と言い、「だから消費増税が必要」と国民に迫るのは、
前提が間違っているので、暴力的な脅しでしかない。
実質的に借金は150~200兆円程度、GDP比で30~40%程度だろう。

ちなみに、アメリカ、イギリスで、中央銀行と連結したネット国債をGDP比でみよう。
アメリカで80%、65%、イギリスは80%、60%程度である。
これを見ると、日本の財政問題が大変で、すぐにでも破綻するという意見の滑稽さがわかるだろう。

以上は、バランスシートというストックから見た財政状況であるが、
フローから見ても、日本の財政状況はそれほど心配することはない、というデータもある。
            

本コラムの読者であれば、筆者が名目経済成長で、プライマリー収支を改善でき、
名目経済成長を高めるのは、それほど難しくない、
財政再建には、増税ではなく経済成長が必要、と書いてきたことを覚えているだろう。

その実践として、小泉・第一安倍政権で、増税はしなかったが、プライマリー収支が、ほぼゼロとなって財政再建できた。
これは、増税を主張する財務省にとって触れられたくない事実である。
実際、マスコミは財務省の言いなりなので、この事実を指摘する人はまずいない。

さらに、来2016年度の国債発行計画を見ると、新規に市中に出回る国債は、ほぼなくなることがわかる。
これは、財政再建ができた状況と、ほぼ同じ状況だ。

こうした状態で、少しでも国債が市中に出たらどうなるのか。
金融機関も一定量の国債投資が必要なので、出回った国債は、瞬間蒸発する。
つまり、とても国債暴落という状況にならないということだ。

何しろ市中に出回る国債がほとんどないので、
「日本の財政が大変なので財政破綻、国債暴落」と言い続けてきた、
デタラメな元ディーラー評論家には、厳しい年になるだろう。
                            

☆今の国債市場は「品不足」状態

2016年度の国債発行計画を見ると、総発行額162.2兆円、
その内訳は市中消化分152.2兆円、個人向け販売分2兆円、日銀乗換8兆円である。

余談だが、最後の日銀乗換は、多くの識者が禁じ手としている「日銀引受」である。
筆者が役人時代、この国債発行計画を担当していたときにもあったし、今でもある。

これは、日銀の保有国債の償還分40兆円程度まで引受可能であるが、市中枠が減少するため、
民間金融機関が国債を欲しいとして、日銀乗換分を少なめにしているはずだ。

要するに、今の国債市場は、国債の品不足なのだ。
カレンダーベース市中発行額は147兆円であるが、短国25兆円を除くと、122兆円しかない。

ここで、日銀の買いオペは新規80兆円、償還分40兆円なので、合計で120兆円。
となると、市中消化分は、最終的には、ほぼ日銀が買い尽くすことになる。

民間金融機関は、国債投資から、貸付に向かわざるを得ない。
これは日本経済にとっては望ましいことだ。
と同時に、市中には実質的に国債が出回らないので、これは財政再建ができたのと同じ効果になる。

日銀が国債を保有した場合、その利払いは直ちに政府の納付金となって財政負担なしになる。
償還も乗換をすればいいので、償還負担もない。
それが、政府と日銀を連結してみれば、国債はないに等しいというわけだ。
            

こういう状態で、国債金利はどうなるだろうか。
市中に出回れば瞬間蒸発状態で、国債暴落なんてあり得ない。なにしろ必ず、日銀が買うのだから。

こうした見方から見れば、2016年度予算の国債費23.6兆円の計上には、笑えてしまう。
23.6兆円は、債務償還費13.7兆円、利払費9.9兆円に分けられる。

諸外国では、減債基金は存在しない。
借金するのに、その償還のために、基金を設けて、さらに借金するのは不合理だからだ。

なので、先進国では債務償還費は計上しない。
この分は、国債発行額を膨らせるだけで無意味となり、償還分は借換債を発行すればいいからだ。

利払費9.9兆円で、その積算金利は1.6%という。
市中分がほぼなく国債は品不足なのに、そんなに高い金利になるはずない。

実は、この高い積算金利は、予算の空積(架空計上)であり、
年度の後半になると、そんなに金利が高くならないので、不用が出る。
それを補正予算の財源にするのだ。・・》

注)原文にあえて改行を多くした。
                            

この寄稿文を読み終わった後、「日本の借金1000兆円」は誤りで、
《・・実質的に借金は150~200兆円程度、GDP比で30~40%程度だろう。
ちなみに、アメリカ、イギリスで、中央銀行と連結したネット国債をGDP比でみよう。
アメリカで80%、65%、イギリスは80%、60%程度である。・・》
と学び、私は安堵したりした。

そして財務省は省内の権益の拡大、天下り先の確保なども含めて、どうして無知な国民を翻弄させるのょ、
と小心者の私は微苦笑したりした。
            

このような高橋洋一さんのひとつの寄稿文を学んだりし、今回のファイナンシャルプランナーの深野康彦さんの寄稿文を読み重ね、
大手メディアの新聞、テレビなどは、財務省に恐れ、日本の借金は昨今は1100兆円を超えている、と報じられいる、
と無力な私でも、微苦笑を重ねたりしている。

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コメント
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都知事選、都知事の責務は重責であり、都民の無力な私は、真摯な願いを託して・・。【下】

2016-07-14 06:32:26 | ささやかな古稀からの思い
私は昨年の2015年(平成27年)5月初旬、
松谷明彦・著作の『東京劣化 ~地方以上に劇的な首都の人口問題~』(PHP新書)を購読し、
震撼させられたひとりであった。
               

新書のカバーにある解説として、
《・・地方の集落の消滅を危惧する声が高まっているが、
これまでの政策の方向性を変えれば、日本の農業や集落を維持する術(すべ)はある。

むしろ、地方よりも東京のほうが、より急激な変化に見舞われると考えられる。
東京の高齢化は、すさまじい。
2040年には、2010年に比べて高齢者が143.8万人増加する。
1.5万人減少する秋田県とは対照的だ。

その結果東京の貯蓄率は低下し、インフラが維持できず、都市がスラム化するおそれがある。
年金の給付水準は大幅に引き下げられ、その結果多くの高齢者が家を失い、
老人ホームが新たに100万床以上必要になると考えられる。

ならばどうするか。
人口減少問題の第一人者が、欧州の事例も参考にしながら、現実的な処方箋を提案する。・・》

そして帯カバーの裏面には、
■地方は「消滅」しない
■貧しくなる東京
■オリンピックの狂騒の後に残るもの
■日本経済を支えたビジネスモデルの終焉
■1950年代の産児制限が急速な高齢化の原因
■公共賃貸住宅を大量につくれ―――財政への影響は問題なし  ・・など9つ命題が明記されていた。

こうしたことを立ち読みした私は、やがて到来する東京劣化を学びたく、買い求め、精読した。
                                   

私は東京の世田谷区と狛江市に隣接した調布市の片隅に住み、生家も近く、
この地域に結婚前後の5年を除き、66年ばかり住んでいる。

このような関係で地元はもとより、都心には幼年期の頃から行ったりし、
そして学生時代、やがて社会人になってサラリーマンで精勤すると、都心にある本社で奮戦したり、
定年後の年金生活の中でも、ときおり都心に行ったりしている。

そして私は、《・・貧しくなる東京・・》は都民のひとりとして、
無力ながら悲嘆し、ため息を重ねて、著作者の松谷明彦さんから多々教示された・・・。


やがて今年の3月下旬、ネットでニュースなどを見たりした中で、
ビジネス総合情報誌として名高い『プレジデント』の配信して下さった記事のひとつとして、
『 東京の高齢化にどう備えればいいか 』と題された見出しを見た。

そして過日の『プレジデント』2015年6月1日号に掲載され、
『東京劣化 ~地方以上に劇的な首都の人口問題~』を上梓された松谷明彦さんの寄稿文と解り、
この配信して下さった記事を、たまたま私は改めて精読を深めたりした。

精読後、基本的な要旨は、『東京劣化 ~地方以上に劇的な首都の人口問題~』と同一であるが、
今後の都心、そして首都圏(東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県)に多大な影響、
やがて日本各地に影響が波及するので、共有致したく、無断であるが転載させて頂く。
                         
《・・
★東京は30年後には「超高齢化」する

こうした人口の変化で深刻な影響を受けるのは地方ではなく大都市である。
地方の高齢化は既にピークを過ぎており、今後、人口変動は落ち着く。
一部で議論されている「地方の消滅」は杞憂に過ぎない。

これから東京などの大都市では、「人口がたいして減らない」
「これまで大量に流入した若者が歳を取り、高齢者が急増する」
「全国的な少子化で流入する若者が激減する」という三重苦が始まる。

人口が減らないため、行政サービスや公共インフラへの需要は減らない。
そこで高齢者が急増すれば、医療や介護への負担で財政支出が急激に膨張する。
さらに流入する若者の激減で納税者は減り、税収は低迷する。大都市は未曾有の財政難に陥る。

特に東京の高齢化の規模はあまりにも巨大だ。
社人研によると、2010年時点で、東京都の65歳以上の高齢者は約268万人。
これが2040年には約144万人増え、約412万人となる。

増加率は53.7%に達する。
この結果、これから首都東京の「劣化」が起きると予想される。
                         

★「高齢者難民」が発生。東京はスラム化する

劣化の第一は、東京の「スラム化」である。
人口減少高齢社会では、経済成長率が低下する。
さらに働いて貯蓄できる人の比率も下がるため、貯蓄率も大幅に低下する。

このような局面では、道路や上下水道といった公共インフラを計画的に整理縮小する必要がある。

ところが東京では人口の減少が小幅にとどまるため、大胆な整理縮小ができない。
それどころか2020年の東京オリンピックに関連して、インフラの新規投資が膨張している。
今後は既存インフラの維持や更新すら困難になるのに、貯蓄を使い果たそうとしている。

大量の「高齢者難民」が発生する可能性も高い。
東京の高齢者の約4割は借家住まいだ。
近い将来、年金制度が事実上破綻し、給付水準が引き下げられれば、家賃が払えなくなった高齢者が街にあふれ出す。

経済成長が衰えれば、民間によるインフラ整備も期待できなくなる。
再開発は行われなくなり、老朽化した商業ビルは、取り壊されず廃墟になる。
また鉄道の沿線人口が減れば、路線は廃止・短縮される。

鉄道が来なくなれば郊外の住宅地は価値を失い、ゴーストタウンになるだろう。
               

経済成長を上向かせるには、東京の経済を国際化・高度化する必要があるが、
それでも大量の失業が発生するだろう。1950年代後半から1970年代初頭に東京へ流入した第一波は、
製造業に組み込まれ、熟練労働者に成長した。

しかし1980年代や2000年以降に流入した第二波、第三波は、
流通業などに就いた人が多く、高度なスキルを持つ人は少ない。
これは政府と企業、そして労働者自身が、職業教育を軽視し、安価な労働力を追い求めたツケでもある。
                          
        
ではどうすればいいのか。
ひとつの提案は、「高齢者難民」を防ぐために、耐用年数が200年程度の公共賃貸住宅を大量に建設することだ。

民間の賃貸住宅は20~30年程度で建築費を回収する必要があるため家賃が高い。
だが国や地方自治体であれば超長期の借金ができる。
耐用年数が200年程度で、維持補修費が他の集合住宅とさほど変わらないものを建てる技術はすでにある。

土地は区役所の上や公共遊休地などを活用する。
建築費の回収期間を200年に設定すれば、家賃は月額2万~3万円程度に抑えられるはずだ。

人口減少高齢社会は資源減少社会だ。
限られた資源で社会を維持していくためには、世代を超えて資源を管理する必要がある。
年金は現役世代の稼ぎ、つまり「フロー」に頼る仕組みだが、公共賃貸住宅は世代を超えた「ストック」の資源になる。

民間の商業ビルにも「ストック」の管理という視点が有効だろう。
個々の対応ではスラム化は防げない。

東京にある商業ビルの台帳をつくり、新規建設の調整や建て替えの指導を行う。
資源を適正に管理できれば、企業活動の持続性も高まる。

東京の劣化を防ぐうえで、これから必要になるのは変化を恐れないことだ。
今後の人口減少高齢社会では、働く人の比率が低下するため、
1人当たりの財政支出は増えるが、税収は増えない。
                          
         
このため財政再建を達成するには、人口の減少に比例して財政規模を縮小させるしかない。
言い換えれば、年金や社会福祉、公共サービスなど、
これまでと同じ社会構造では成り立たないということだ。

経済にも同じことがいえる。
米国では、各業界の概ね3分の2、欧州では半分程度が、外国企業だ。
だが日本では、いずれの業界も国内企業がほとんどだ。

東京の国際競争力を高めるには、日本企業に外国人を呼ぶのではなく、
東京に多数の外国企業を呼び込むような「開国」が必要だろう。
そのためには日本経済全体の構造改革も求められる。

東京の劣化は、2020年の東京オリンピックの数年後には兆しが見えてくるだろう。
対策を急ぐ必要がある。
祭りの後で悔やんでも、最早手遅れなのだ。・・》

注)記事の原文にあえて改行を多くした。
                         

私はこの寄稿文を読み終わった後、やがて到来する都心の情景は、
1970年代のニューヨーク市の街中の荒廃した状景に思いを重ねてしまった。

戦後、1950年代まで政治、外交、軍事、経済、文化など世界を牽引してきたアメリカが、
1960年代の中頃より、ベトナム戦争の泥沼化の中、やがて推進派と反対派で昏迷し、
そして経済は低迷し、何よりもアメリカ人の心まで疲弊させた。

こうした深刻な経済状況の中、ニューヨーク市も財政悪化となり、
建物、道路、橋、地下鉄、水道、ガス、電気などの社会基盤の補修もままならず、荒廃していった。

こうした中で、裕福な人たちは市の財政が破綻し大増税が始まることを恐れて、
市の住民の13%に相当する約100万人が、市から流出した実態を思い馳せたりした。

この当時のニューヨークの荒廃した情景を的確に表現した映画があり、
マーティン・スコセッシ・監督の『タクシードライバー』(1976年)である。
                         

やがて到来する都心は、都民の裕福な人たちは。都政の高負担・低福祉に険悪して、
香港、シンガポール、カナダなどに移住してしまうと、私は妄想を重ねたりした。

そして残された都民の大半は、益々財政悪化の中、高負担・低福祉に従属した生活を
余儀なくされて過ごされる・・。

こうした中で、《・・財政再建を達成するには、人口の減少に比例して財政規模を縮小させるしかない。
言い換えれば、年金や社会福祉、公共サービスなど・・》削減、低下は、
過ぎし年のニューヨークは大胆な政策もとで、称賛されるほどに甦(よみが)ったが、
果たして都民、周辺の人々は、特に享受してきた高齢者は、耐えられるかしら、と危惧したりした。

このように何かとプラス思考の私でも、このような悲嘆な到来を思案したりしてきた。
               

今回、都知事選に立候補の有力者として、自民党衆院議員の小池百合子元防衛相(63歳)、
自民、公明などが推薦する前岩手県知事の増田寛也元総務相(64歳)、
野党統一候補として擁立されたジャーナリストの鳥越俊太郎氏(76歳)、
各氏には、今後予測される東京の難題を、どのような都政で対処するか、明示してほしい。

本来ならば、テレビ討論として、御三方が徹底公論をするのが、望ぞましい・・。

しかしながら公示後には、公職選挙法第151条の5で「選挙運動放送の制限」であり、
「何人も、この法律に規定する場合を除く外、放送設備
(広告放送設備、共同聴取用放送設備その他の有線電気通信設備を含む)を使用して、
選挙運動のために放送をし又は放送をさせることができない」と制約がある、と学んだりした。

やむなく読売、朝日、毎日新聞などで、紙上討論として掲載した後、ネットで公開すれば、
と漠然と思ったりしている。
               

いずれにしても、今後も東京は難題が山積しているので、新たに都知事となられる方は、
国と連携しながら、難題を対処する意欲のある御方が、私は秘かに期待しているひとりである。

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都知事選、都知事の責務は重責であり、都民の無力な私は、真摯な願いを託して・・。【上】

2016-07-14 06:19:40 | ささやかな古稀からの思い
私は東京の世田谷区と狛江市に隣接した調布市の片隅に住む年金生活の71歳の身であるが、
結婚前後5年を除き、都民のひとりとして、この地に66年ばかり過ごしている。

私は政治にも疎(うと)く、近現代史など歴史に興味あるひとりであり、
政治家は権力と重責が収集するので、一般社会人より遥かに言動が注視され、功罪も追及される人であり、
在任中に功績が7割、罪悪が3割で有ったら、十二分に責務を果たした、と私は評価している。

代表的な御方は、あえて表示すれば、元首相の田中角栄さんである。
            

私は舛添さんの都知事を辞任されるまで過程で、最初に知ったのは、やはり5月11日発売の『週刊文春』で、
問題視されて、この後、毎週のように神奈川・湯河原町の別荘への公用車通っていたを新聞で知り、
私は動顛させられたりした。

もとより都知事は聳え立つ都庁で、約13,574千人の都民をあずかる東京都の執行最高責任者として、
そして都の約16万5千人の職員の最高責任者として、都民の安全も責務とされる。

こうした中で、『別荘にいる時に首都直下地震が起きたらどうするんだ』という記者からの質問に対して、
『全く問題ありません。奥多摩よりも、おそらく早く帰ってこられる。
少なくとも時間・距離的に言うと、早いです。湯河原の方が・・』と舛添さんは答弁された、と私は新聞で読んだりした。

舛添さんは、世田谷区にご自宅があると知り、少なくとも都知事の在任中は、湯河原の別荘には自制するのが、
本来の職責であると私は思い、これ以来、無力ながら都民のひとりとして、一寸の虫にも五分の魂、という思いで、
このサイトに幾たびか、舛添さんは都知事を辞任してほしい目的で、投稿してきた。

舛添さんは確かに学力、力量も優れた御方であるが、殆どの都民の心情も解らない御方であった、
と私は苦笑したりしている。
            

今回、新たな都知事を選出される『都知事選』は、投票日7月31日に、
これに先立つ立候補の告示日は7月14日となっている。

こうした中で、立候補の有力者として、自民党衆院議員の小池百合子元防衛相(63歳)、
自民、公明などが推薦する前岩手県知事の増田寛也元総務相(64歳)、
野党統一候補として擁立されたジャーナリストの鳥越俊太郎氏(76歳)、となっている。

私は恥ずかしながら都政にも無知であったので、ここ2週間に於いて、
少し都政に関係した著名人の寄稿文を10数通読んできたが、この中で私が最も解りやすかったのは、
慶應義塾大学 経済学部教授の土居丈朗(どい・たけろう)さんが、『東洋経済オンライン 』に於いて、
【 東京都知事を取り巻く「超複雑」な政治力学 】(7月11日・配信)と題された寄稿文であった。
            

そして読み終わった後、土居丈朗さんの寄稿文は、私は初めて読む御方であったので、
略歴を読み、この寄稿文を更に深めたりした。

《・・ 1970年生。大阪大学卒業、東京大学大学院博士課程修了。博士(経済学)。
東京大学社会科学研究所助手、慶應義塾大学助教授等を経て、2009年4月から現職。

行政改革推進会議議員、税制調査会委員、財政制度等審議会委員、社会保障審議会臨時委員、東京都税制調査会委員等を務める。
主著に『地方債改革の経済学』(日本経済新聞出版社、日経・経済図書文化賞、サントリー学芸賞受賞)、
『日本の財政をどう立て直すか』(編著・日本経済新聞出版社)、『日本の税をどう見直すか』(編著・日本経済新聞出版社)、
『入門公共経済学』(日本評論社)、『地方財政の政治経済学』(東洋経済新報社)等。・・》

そして私が最も解りやすかった氏の【 東京都知事を取り巻く「超複雑」な政治力学 】、
大半を無断ながら転載させて頂く。
            

《・・参院選公示直前に舛添前都知事が辞任したことから、
参院選中に主要政党による都知事候補の絞り込みは、進まなかったのだ。
気がついたら公示日3日前になっていた。

結局、都知事候補は「熟考を重ねて公約を掲げる」ほどの暇もなく選挙戦に突入する。
これでは、候補者同士の深い政策論議は、期待できない。

前の都知事、前の前の都知事のことを思えば、
単なる人気投票で、次の都知事は選びたくないという有権者の思いは、すでに裏切られそうである。
            

☆都議会との良好な関係を築けるか

ともあれ、候補者のうち必ず誰かが当選して、次の都知事になる。

次の都知事は、複雑な政治力学の中での船出となる。
都議会、特別区(注・23区)、多摩地域の市町、他の道府県、中央省庁と、時として利害が一致しつつも、
往々にして利害が対立する。

その利害対立を克服して、東京都民の生活環境をどう改善してゆくかが、
東京都知事が果たす役割である。


まず、都議会議員との関係である。

舛添前都知事も、都議会での審議で、辞任に追い込まれた。
わが国の地方政治は、首長と議会の二元代表制(いわゆる大統領制)で、
それぞれが直接選挙で、有権者から選ばれる存在として、制度的には緊張関係がある。

都知事の権限は強く、都知事が決断すれば、多くのことが実現できる。
ただ、実態は、持ちつ持たれつの関係の場合が多い。

つまり、予算を企画立案し、執行するのは知事であり、予算案を議決するのが議会である。
都議会議員は自らの要望を、都知事に受け入れてもらい、予算に反映してもらい、
都知事は自らの方針をも盛り込んだ予算案を、都議会議員に議会で通してもらう。

都知事に対して、野党的な立場をとる会派に属する都議会議員は、
都知事の失政を批判し追及するが、与党的な立場をとる会派に属する都議会議員は(見返りも意識しつつ)都知事をかばってくれる。
            

しかし、都議会で都知事をかばう与党的な会派の議員が、過半数に満たないと、
予算案も都知事肝いりの条例も通らない。
予算案も条例も通らないと、都政は停滞する。

さりとて、都知事と都議会が親密すぎて、馴れ合っているように都民からみられれば、
「談合政治」とかと批判されかねない。

議院内閣制をとる国政とは異なり、
都知事が議会の多数派によって、常に支持されるという保証はない。

新都知事が都議会との良好な関係を築けるか否かに、都政の推進か停滞かが決まる。

東京都は、他の道府県と異なり、都区制度が存在する。

23の特別区のことだ。
特別区は、市町村とほぼ同格の基礎自治体だが、税制上は市町村が課す税(市町村税)の一部、
つまり固定資産税と法人住民税(区民税)、特別土地保有税の3税は、直接課さないこととなっている。

これらの税収は、いったん東京都が課税し、55%を財政需要に応じて、各特別区に配分し、
45%を都が区部の広域行政(注・交通、環境、防災・安全、インフラ整備など)のために、直接支出することとしている。

この財源配分は、都と特別区のどちらが、どれだけ財源を獲得するかをめぐり、長年にわたり利害対立があった。
都にせよ特別区にせよ、できればより多くの財源が欲しいと思っているが、ゼロサムゲームである。
            

☆保育と国保は、火種になる可能性も

そもそも、日本の地方自治は、住民に身近な行政サービスである市町村事務と、
広域的に便益が及ぶ行政サービスである府県事務から成る。

都区制度がある東京都(都庁)は、
多摩地域においては府県事務を担う(多摩地域の市町が市町村事務を担う)が、
特別区部では府県事務だけでなく、一部の市町村事務も都庁が担っている。

財源配分は、基本的に担う事務の経費に比して、財源が配分される。
近年では、都と特別区の間の事務や財源の配分をめぐる議論は、
顕著な対立点はなく平穏だったが、今後対立が再燃するかもしれない火種がある。

1つは保育、もう1つは国民健康保険の都道府県単位化である。

目下、待機児童が深刻な問題となっている保育は、基本的には区市町村が主体であって、
今般の都知事選で争点にしても新都知事にできることは限られる。

しかし、東京都は、独自の認証保育所制度を持っており、
都と特別区は、保育に関わる事務権限と財源をどちらが、どれだけ持つかを再検討することもあり得よう。

待機児童問題に対してうまく対応できないと、
都と特別区とで責任の押し付け合いになるかもしれない。
            

医療に関する国民健康保険(国保)は、これまで区市町村が、保険運営の主体(保険者)だったが、
2018年度から区市町村は引き続き、保険料徴収と給付を行うものの、
国保の財政運営の責任は、都道府県に移されることになっている。

この事務と財源をめぐり都と特別区の間で、どうするかが問われる。

特別区長も、都知事に自らの要望を聞いてもらいたいという思いがある。
しかし、都知事が特別区の要望を聞きすぎると、
都の自由度が減って自分の首を絞めることにもなりかねない。

新都知事は、特別区とどう良好な関係を築けるか。

東京都は、特別区部だけではない。
多摩地区の市町からみると、特別区は優遇されているという思いがある。

確かに、特別区部は、東京都の人口の過半を占める人口を有しており、
税収がより多く上がる地域である。

しかし、多摩地域の市町を冷遇すれば、多摩地域選出の都議会議員や首長が、そっぽを向くことになりかねない。

これからますます高齢化が進む東京で、医療や介護でも市町村の協力は欠かせない。
協力関係を維持向上させるために、新都知事は多摩地域を見捨てるわけにはいかない。
            

☆どうする、地方法人税へのスタンス

東京都以外の国民からすれば、ここまでの話をご覧になって、
税収が多く入る東京都内のぜいたくな争いで、東京以外の日本のことが蚊帳の外になっている、
と思われるかもしれない。

現に、その嫉視の思いが、政治の場で発露している。
「東京富裕論」である。
東京都だけが税収が多く増えて「豊か」になっている、という見方である。
そして、その都度、東京都(都庁)は、「東京富裕論」に反論を出してきた。

消費税率を10%に引き上げる過程で、東京都をはじめとする大都市部の自治体は、さらに税収増となる一方、
農村部の自治体は税収があまり増えず、ますます税収格差が拡大するのではないか、との懸念が出された。

これに対応して、東京都をはじめとする大都市部で集められた税収(法人住民税)の一部を、
国が召し上げて、農村部の自治体に分配するという仕組みが導入されている。
この仕組み(地方法人税)に、東京都は強く反対している。
            

新都知事はこれに関して、すでに決まったことで、東京ばかりが潤ってもよくないから、
是認する姿勢を取るのか。

東京都民が納めて、東京都や都下の自治体に入った税収を国が召し上げるという仕組みは撤回せよという、
従来からの立場を堅持するのか。

どちらを取るかを問われる。
ちなみに、この仕組みで東京都が失っている税収は、
公用車やファーストクラス運賃やスイートルームに費やした金額より、はるかに多く桁違いの金額である。
(注・増田さんが総務相時代、東京都の法人事業税と法人住民税を毎年数千億円規模で、地方へ配布していた)


東京都と他の道府県との関係は、この一事だけではない。
「東京富裕論」が高まると、東京都の要望を通しにくくなるから、
これを和らげるには(東京都が不利になり)他の道府県に有利になることにも、同意しないといけない。

かといって、東京都民が払った税金を、どしどし他の道府県に渡してしまっては、
都知事は都民のために働いていないと批判される。
新都知事が臨む姿勢は、他の道府県の住民にも影響を与える。

他の道府県との関係は、国政に影響する。
国政は、国の予算を司る。

国の予算からは、東京都も1つの自治体として、補助金などが分配されている。
国が国税として集めた税金を、どの地域に分配するかは、国の予算で決まる。
            

☆利害が一致することはありえない

ただ、中央省庁は、東京都の財政は、国に比べて、ずいぶんと健全な状態で、財源が潤沢だとみている。
だから、国は巨額の財政赤字を出しているのに、
なぜ東京都におカネを出さなければならないのかという思いが強くある。

前述した仕組み(地方法人税)も、これが背景の1つとなっている。

また、2020年の東京オリンピック・パラリンピックの実施にあたり、
施設などの建設費を東京都に、もっと分担してもらえないかという発想も、ここに根源がある。

しかし、東京都民も国民であり、東京都の人口は、日本の人口の約10分の1にも達する。
新都知事は、中央省庁との利害対立を乗り越えるために、手腕をどう発揮するか。

このように、新都知事は、都議会、特別区、多摩地域の市町、他の道府県、中央省庁との間の利害対立を、
どう克服するかが問われる。

しかし、これらの関係者とすべてにおいて、皆利害が一致することはありえない。
こっちを立てれば、あっちが立たず。

こうした政治力学の中で、新都知事はうまく工夫して「合従連衡」して、
都民のために貢献できるか。

そして、今般の都知事選で、その能力のある候補者を有権者が選べるかが、まさに問われている。・・》

注)記事の原文にあえて改行を多くした。
文中に『注・』は、私が補記。

長文に伴い、分割掲載をする。
               《つづく》

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今年の猛暑、絶大な経済効果?家計消費が1兆円近く増も、高齢者の私は学び、苦笑して・・。

2016-07-13 16:26:57 | ささやかな古稀からの思い
私は東京の世田谷区と狛江市に隣接した調布市の片隅みに住む年金生活の71歳の身であるが、
梅雨明けは平年ならば、学童が夏休みに入る7月20日前後となっている。

ここ数週間、幾たびか梅雨の間の快晴に恵まれているが、
陽射しが燦々と照らす真夏日30度を超す暑さとなったり、ときには36度もある猛暑日となり、
何かと暑さに苦手な私は、これから本格的な夏になったら・・と思いながら、天上の気候の神々の采配に戸惑ったりした。

こうした心情を秘めた私は、先ほどネットでニュースを見たりしている中で、
【 今年の猛暑、絶大な経済効果?家計消費が1兆円近く増も 】と見出しを見て、
どういうことなのょ、と思いながら、好奇心に負けて読んだりした。

この記事は、私が愛読しているネットの『Business Journal』に於いて、
第一生命経済研究所経済調査部首席エコノミストの永濱利廣さんの寄稿文であり、
7月13日に配信されていて、無断ながら転載させて頂く。
            

《・・世界的に異常気象を招く恐れのあるラニーニャ現象が発生している。

気象庁が6月24日に発表した7-9月の3カ月予報によると、
ペルー沖の海面水温が低くなるラニーニャ現象の影響等で、猛暑となる見込みとされており、
内閣府が公表する景気ウォッチャー調査でも、効果を期待するコメントが出ている。

ラニーニャ現象とは、南米沖から日付変更線付近にかけての太平洋赤道海域で、
海面水温が平年より1~5度低くなる状況が1年から1年半続く現象である。
ラニーニャ現象が発生すると、地球全体の大気の流れが変わり、世界的に異常気象になる傾向がある。

最近では2014年夏から冬にかけて発生し、スリランカで大雨となった。
日本では西日本~北日本の日本海側で、10月を中心に暖秋となり、12月から翌年の2月上旬までを中心に、
寒波と長期的な降雪となった。

最も影響が拡大したのは1994年と2010年の夏である。

1994年は日本で過去最高・観測史上1位の猛暑・暖秋となり、
2010年は21世紀日本で、観測史上1位の猛暑となった。

気象庁の過去の事例からの分析では、ラニーニャ現象の日本への影響として、
梅雨入りと梅雨明けが早まることで、夏の気温は、平年並みから高めとなり、
冬の気温は、平年並みから低めとなる傾向がある、ということ等が指摘されている。
            

☆マイナスに作用する業界も

実際、2010年のラニーニャ発生局面では、記録的な猛暑に見舞われた。

気象庁の発表によると、6~8月の全国の平均気温は、平年より1.64度高くなり、
1898年の統計開始以来最高の暑さとなった。

この猛暑効果で7月のビール系飲料の課税数量は、前年比2カ月連続プラスとなった。
コンビニ売上高も、麺類や飲料など夏の主力商品が好調に推移したことから、
既存店前年比で7月以降2カ月連続プラスとなった。

また、小売業界全体をみても、猛暑効果は明確に現れた。
7月の小売業界の既存店売上高伸び率は、猛暑の影響で季節商材の動きが活発化し、
百貨店・スーパーとも盛夏商材が伸長したことで、回復が進んだ。

家電量販店の販売動向もエアコンが牽引し、全体として好調に推移した。

小売業界以外でも、猛暑の恩恵が及んだ。
外食産業市場全店売上高は、7月以降の前年比で2カ月連続のプラスとなり、
飲料向けを中心に、ダンボールの販売数量も大幅に増加した。

また、ドリンク剤やスキンケアの売上好調により、製薬関連でも猛暑が追い風となった。

さらに、乳製品やアイスクリームが好調に推移した乳業関連も、
円高進行による輸入原材料の調達コスト減も相まって、好調に推移した。

化粧品関連でも、ボディペーパーなど好調な季節商材が目立った。
            

一方、ガス関連は猛暑で需要が減り、医療用医薬品はお年寄りの通院が遠のいたこと等により、
猛暑がマイナスに作用したようだ。

事実、過去の経験によれば、猛暑で業績が左右される代表的な業界としては、エアコン関連や飲料関連がある。
また、目薬や日焼け止め関連のほか、旅行や水不足関連も、過去の猛暑では業績が大きく左右された。
そのほか、冷菓関連や日傘・虫除け関連といった業界も、猛暑の年には業績が好調になりがちとなる。

さらに、飲料の販売比率の高いコンビニや猛暑による消費拡大効果で、広告代理店の受注も増加しやすい。
缶・ペットボトルやそれらに貼るラベルを製造するメーカーや原材料となるアルミニウム圧延メーカー、
それを包装するダンボールメーカーなどへの影響も目立つ。

このほかには、ファミレスなどの外食、消費拡大効果で荷動きが活発になる運輸、
猛暑で外出しにくくなることにより販売が増える宅配関連なども、猛暑で業績が上がったことがある。

一方、食料品関連やガス関連、テーマパーク関連、衣類関連などの業績には、
過去に猛暑がマイナスに作用した経験が観測される。
            

☆GDPを押し上げ

そこで、過去の気象の変化が、家計消費全体にどのような影響を及ぼしたのかを見るべく、
国民経済計算のデータを用いて、気象要因も含んだ7-9月期の家計消費関数を推計すると、
7-9月期の気温や日照時間が同時期の実質家計消費に、統計的に有意な影響を及ぼす関係が認められる。

そして、過去の関係からすれば、7-9月期の日照時間が10%増加すると、
同時期の家計消費支出が、0.45%程度押し上げられることになる。

これを気温に換算すれば、7-9月期の平均気温が1℃上昇すると、
同時期の家計消費支出を約5,100億円(0.8%)押し上げることになる。

従って、この関係を用いて今年7-9月期の日照時間が、
1994年および2010年と同程度となった場合の影響を試算すれば、
日照時間が前年比でそれぞれ33.5%、25.0%増加することにより、
今年7-9月期の家計消費は、それぞれ前年に比べて9,400億円(1.5%)、7,000億円(1.1%)程度押し上げられることになる。
            

ただし、家計消費が増加すれば、同時に輸入の増加等ももたらす。

このため、こうした影響も考慮し、最終的に猛暑が実質GDPに及ぼす影響を試算すれば、
1994年並みとなった場合は7,200億円(0.6%)、
2010年並みとなった場合は5,300億円(0.4%)ほど実質GDPを押し上げることになる。

このように、猛暑の影響は、経済全体で見ても無視できないものといえる。・・》

注)記事の原文にあえて改行を多くした。

            
私は新聞、月刊総合雑誌などを読んだりしていると、
2014年4月以降、実質消費が大幅に落ち込み、そして最新の家計調査(7月1日公表)でも、
2人以上世帯の実質消費は、3カ月連続の前年比マイナスであり、昨年も一昨年も、2%を超える前年比マイナスである、
と学び、高齢者の無力な年金生活の私でも、憂いたりしている。

そして実質GDP(2016年1-3月期)は、530.2兆円で、
この中で個人消費は306.9兆円、設備投資は72.4兆円、と公表されいる。

こうした中で、個人消費が延びない限りは、民間会社は剰余金が豊富でも、設備投資には積極的になれず、
結果として働いて下さる方の給与は、物価を上回る実質賃金の増加は困難となり、益々消費低迷となる。

そして私は、何かと働いて下さる現役の諸兄諸姉に注視するのは、
もとより日本の社会保障制度の年金、医療、介護の基盤は、
高齢者が使う費用は、その時の現役世代が保険料や税で負担する財政方式(賦課方式)を取っているので、
働いて下さる現役世代の諸兄諸姉が、その時の高齢者を支えている現実からでもある。

こうしたことを無力ながら私は、思案してきた。

今回、猛暑になれば、家計消費が1兆円近く増加もあり、絶大な経済効果、と学び、
やむなく暑さに苦手な私でも、絶大な経済効果は水戸黄門さまのワッベン(紋章)と同様に、
今年の夏は猛暑でも、熱中症に対処しながら迎えよう、と苦笑したりしている。
            

私は家内から依頼された品を求めて、スーパー、専門店に行き、買物メール老ボーイの責務を果たした後、
自宅の周辺の遊歩道、小公園を歩くが、定年後の年金生活の午前中となっている。

熱い時節になると、私の容姿として制服のようになった半袖のスポーツシャツ、
長ズボン、そして夏の帽子を深くかぶり、ウォーキング・シューズで足元を固め、
そして紳士バックを園児のように斜め掛けにして、颯爽と歩いたりしてきた。
         
しかしながら燦々と陽射しが照らす青空の中、歩いたりすると汗ばみ、
ハンドタオルで顔をふいたりし、ときおり扇子を取りだして扇(あお)いだりしているが、
汗がひたたり落ちる・・。
          
やむなくハンドタオルで顔などを拭いながら、できる限り樹の下にある歩道を歩いているが、
炎天下の道もあるので、高齢者の私でも、人生は気合いだ、と自身を叱咤激励をしたり、
或いは冬の寒さを思い浮かべて、 足早に歩いているのが実情である。

こうした時、ときおり ♪しあわせは 歩いてこない  だから歩いて ゆくんだね・・
【『三百六十五歩のマーチ』 作詞・星野哲郎、作曲・米山正夫、唄・水前寺清子 】
と何かと単細胞の私は、1968年(昭和43年)の頃に流行(はや)った歌を心の中で唄い、歩く時もある。
            

しかしながら私は昨年の夏、33度以上の日は、駅前に買物に行く時は、
徒歩片道20分ばかり歩くことは断念して、利便性のある路線バスに乗り、車内の冷気に甘えて往復したりしてきた。

こうした根底には、やはり熱中症で倒れて、救急車で運ばれて、
目覚めたら病院のベットの上だった事態は、何かと単細胞の私でも困苦するので、
炎天下の中、歩くことを避けたりしてきた。

果たして今年の夏は・・と思いながら苦笑を重ねたりした。         

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夏の水分補給で浪費しないための4つのコツ+1、老ボーイの私は学び、やがて微苦笑して・・。

2016-07-12 17:26:44 | ささやかな古稀からの思い
私は東京の調布市の片隅みに住む年金生活の71歳であるが、
本日もいつもように家内から依頼された品を求めて、スーパーで買物をする買物メール老ボーイの身である。

やがてレジ袋を両手に提げて、帰宅した後、
この後、いつもように独りで自宅から3キロ以内の遊歩道、小公園などを目指して歩いたりするが、
本日も燦々と陽射しが照らし青空の中、熱中症が怖くて、近廻りして帰宅した。
           
やがて昼下がり、居間のクーラーの冷気に身をゆだねたりした後、
ネットでニュースを見ている中、【 夏の水分補給で浪費しないための4つのコツ+1 】と見出しを見て、
どういうことなの、と思いながら精読してしまった・・。

この記事は初めて見る【Life hacker】という公式サイトで、何かしら日常生活で節約する記事が多く、
今回の記事は、Jason Fitzpatrickが記載され、日本訳は松岡由希子さんが担当された記事であり、
無断ながら転載させて頂く。
            

《・・暑い季節は、水分補給が欠かせませんね。
しかし、朝、コンビニで、ペットボトルのお茶を買い、外出ついでにコーヒーショップのアイスラテで休憩、
帰宅途中のな自販機で、コーラをポチっと、なんていう日々を送っていると、
夏が終わる頃には、お財布が涼しいどころか、お寒い状態になっているかも・・。

そこで、浪費せずに、バッチリ水分補給するちょっとしたコツを、ご紹介しましょう。
マネー系ブログメディア「Saving Money」では、夏の水分補給対策をお得にやるコツとして、以下の4点を挙げています。

1: カフェインやアルコールの摂取を控える

カフェインやアルコールは、体から水分を出そうとする作用がある。
ノンカフェインのコーヒーやお茶、ソーダを選ぶようにするか、
飲み物は水、もしくはフルーツジュースのみに制限するほうがよい。

同様にアルコールも、摂取した水分以上に体外に排出されてしまうので、控えるほうが望ましい。
            

2: まとめ買いして自分で冷やす

冷えた缶ソーダなどを都度買うのは割高。
スーパーなどでまとめ買いし、必要な分だけ自宅の冷蔵庫で冷やすほうが、ずっとお得。

自動車で出かけるときは、車内にクーラーボックスを備え、
その中に飲み物を入れておけば、冷たい状態で保存できる。


3: アイスティーやアイスコーヒーは自宅で作る

アイスティーやアイスコーヒーが好きな人は、まとめて作って、冷蔵庫で冷やしておこう。
外出時には、マイ水筒に移せば、持ち歩くこともできる。
            

4: キャンディを持ち歩く

口の中が乾いたときの緊急避難用に、キャンディをいくつか持ち歩こう。


おまけ: 水道水を飲む

最も原始的な節約術としては「水道水を飲む」という方法もアリ。
『BRITA』や『クリンスイ』など、ポット型浄水器をつかえば、
ミネラルウォーターよりも経済的に、美味しい水が飲めますよ。・・》

注)記事の原文にあえて改行を多くした。
            

私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、我が家は家内とたった2人だけの家庭である。
そして雑木の多い小庭に古ぼけた一軒屋に住み、お互いの趣味を互いに尊重して、日常を過ごしている。

こうした中で、私は5月の終わる頃から初夏のような陽気になると、
暑さに苦手な私は、冷茶を飲むことが多い。

現役時代のサラリーマンの頃は、家内が煎茶を淹れた急須を冷蔵庫に入れてくれたのを、
私は帰宅するなり飲んだりしていた。

やがて定年退職後は年金生活をしていると、家に在ることが多くなり、
ポリ容器の1.5リットル前後に淹れている。

このポリ容器は、家内が探し求めた容器で、ポリ特有の匂いがなく、
私は水道水を入れた後、お好みの煎茶をふんだんに入れ、冷蔵庫に冷やして置くだけてある。
そして2時間程したら、茶碗に入れて頂く。

そして私はアイスコーヒーが好きで、インスタント・コーヒーにガムシロップとかミルクも入れず、
純粋なブラックのアイスコーヒーとしている。

平素、私は朝、目覚めた時、日中、そして夜のひととき頂いたりしているが、
こうした冷やした煎茶とアイスコーヒーのセットが、私の心身の波長の友となる。
            

家内はインスタント・コーヒーのゴールド・ブレンドを好み、砂糖なしで、
粉ミルクのブライトを、季節を問わず、ホットで一年中愛飲している。

或いは煎茶のペットボトルが、2リットル6本入りがスーパーで特売になった時、
私は買い求めて、家内が暑い時節に飲んだり、我が家の避難用として、程ほど保管している。

私は散策の時、コンビニなどでペットボトルの伊藤園の濃茶を買い求め、
不幸にしてなかったりすると、哀しくなる。

そしてやむなく、他の濃茶を選定するが、何かしら濃茶に限り、伊藤園が波長に合うのである。

ときおり家内と駅の前に買物に行ったりすると、
コーヒーショップの『ドトール』などで、私はアイスコーヒーに、
おまけとしてガムシロップを入れて、飲んだりしている。

そして私は5日ごとに、夕食の時にウィスキーの濃い水割り、ときにはビールを飲んだりしている。
            

このような私の暑い季節の飲物であり、何かとケチな私でも、
今回の記事で教示された内容と大幅に違うよなぁ、
と私は微苦笑したりしている。

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梅雨の間の熱い晴れ間となり、老ボーイの私は戸惑いながら、過ぎし年を思い馳せれば・・。

2016-07-11 15:30:05 | ささやかな古稀からの思い
私は東京の世田谷区と狛江市に隣接した調布市の片隅みに住む年金生活の71歳の身であるが、
私の住む地域は、本日も梅雨の間の快晴に恵まれて、陽射しが燦々と照らす30度近い暑さとなった。

そして何かと暑さに苦手な私は、梅雨明けも宣言されていない今から真夏日になって、
これからの夏は・・と思いながら、天上の気候の神々の采配に戸惑ったりした。

そして本日も、いつもように家内から依頼された品を求めて、最寄にあるスーパーに向かったが、
園児のように斜め掛けしている紳士バックから、扇子(せんす)を取り出して、 扇(あお)ぎながら歩いたりした。

やがてスーパーで買い物をした後、レジ袋を両手に提げて、帰宅した後、
この時節は汗まみれになった私は、洗面所で顔を洗ったり、着替えたりした。

この後、いつもように独りで自宅から3キロ以内の遊歩道、小公園などを目指して歩いたりした。
            
そして燦々と陽射しが照らし、青空の中、歩いたりすると汗ばみ、
ハンドタオルで顔をふいたりし、ときおり扇子を取りだして扇(あお)いだりしているが、
汗がひたたり落ちる・・。
          
やがて熱中症で倒れて、救急車で運ばれ、目覚めたら病院のベットの上だったことは勘弁してほしい、と思い、
近廻りして帰宅した。
              

やがて昼下がり、居間のクーラーの冷気に身をゆだねたりした後、
過ぎし一週間前の頃、遅ればせながら外出時に於いて、熱中症を予防4大対策を思い浮かべたりした。

※水分補給や休憩をしっかり取るようにする
※体を締め付けない涼しい服装をする
※帽子をかぶる
※直射日光を避け、日よけ対策をとる

そして私は、ぼんやりとテレビを視聴していた時、右側の画面に地元の情報がテロップで表示され、
本日の最高気温『35度の猛暑』 熱中症指数『危険』 今日は涼しい室内で・・、
このようなメッセージが明示され、微苦笑したりした。

まもなく私は、年金生活で何かと自由な時間を過ごしているが、
現役サラリーマン時代は、こうした熱い日々はどのように過ごしていたが、ぼんやりと思い馳せたりした。
              

私は50代の前半期までは、本社で情報、経理、そして営業などで管理畑で奮闘したりしていたが、
熱い日々が予感されている日は、夏のスーツのズボンで、ワイシャツにネクタイを締めて、
出勤する容姿が多かった。

そしてスーツの上衣はロッカーに収容して、必要時に応じて着たりしていた。

こうした中、我が家より45分ぐらいで本社に到着した後、
私は洗面所に行き、顔を洗い、少し身支度を整えた後、自席に座り、冷たい煎茶のベットボトルを飲みながら、
クーラーの冷気に身をゆだねたりした。
              

この後、定年退職の5年半前、数年前よりリストラ烈風の中、私も出向となり、
各レコード会社がCD、DVDなど音楽商品を委託している物流会社に勤めたりした。

こうした中で、新設された倉庫の一部のフロアーが、冷暖房装置が遅れて、
熱い季節になると、日に一時間程度であったが、汗まみれになったりし、困苦したりした。

しかしながら、外仕事をされている人たちの労苦を思い浮かべたり、
或いは冬の寒さを思い浮かべたりして、その年の熱い夏を乗り切ったりした。

このようなことをぼんやりと思い浮かべると、
まもなく年金生活を12年を迎える今、居間のクーラーの冷気に身をゆだねたりしていると、
安楽な楽園だなぁ、と微笑んだりしている。

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「睡眠ダイエット」毎晩ぐっすり眠るだけで300kcalを消費!、老ボーイの私は学び、微苦笑して・・。

2016-07-10 16:03:38 | ささやかな古稀からの思い
私は中小業の民間会社に35年近く勤め、2004年(平成16年)の秋に定年退職となり、
その後は多々の理由で年金生活を始めた身である。

そして定年後から自主的に平素の買物担当となった私は、
家内から依頼された品を求めて、自動車も所有できない我が家は、
私は独りで歩いて7分前後にある最寄のスーパー2店か、
或いは最寄駅まで15分前後歩いて、数多くスーパー、専門店で買い求めたりしている。

最寄駅までは、利便性ある路線バスは頻繁に走行しているが、季節のうつろう情景を眺めたり、
歩くことは健康の源(みなもと)と信愛している私は、原則として路線バスに頼らず、
ひたすら歩いて往還している買物メール老ボーイとなっている。

こうした後、独りで我が家から歩いて3キロ範囲にある遊歩道、小公園をひたすら歩いたりし、
私の容姿は、上半身は夏帽子を被り、半袖のスポーツシャツが多く、下半身はアウトドアの丈夫な長ズボン、
ウオーキング・シューズとなっている。

そして紳士バックを園児に真似て、斜め掛けして、颯爽と歩いたりしていることが多いが、
大半はデジカメをネクタイのように首から掛けて、歩いている中で瞬時に魅了された状景を、
一期一会ねぇ、と思いながら撮ったりしている。
            

こうした中で、睡眠時間に関しては、ここ数週間は布団にもぐるのは、真夜中の12時前後であり、
目覚めるのは朝の7時頃が多くなっている。

そして現役サラリーマン時代は、何かと悪戦苦闘が多かった時と違い、
定年後の年金生活は、悩みは激少している為か、たとえ震度3ぐらいの地震でも、
目覚めることなく熟睡していて、やがて朝食の時に家内から教えられ、微苦笑することが多くなっている。
            
しかしながら定年後の直後は、身長170センチ、体重は70キロだった私は、
年金生活まもなく12年生になる私は、恥ずかしながら体重は76キロ前後となってしまい、
日々ひたすら歩くのは、体重は74キロ前後にすること、そして認知症になることが恐れている理由であった。
                         
こうした心情を秘めていた私は、先ほどネットに於いて、
【 毎晩ぐっすり眠るだけで300kcalを消費! 「睡眠ダイエット」が効果があるワケ 】と見出し記事を見て、
どのようなことなのょ、と思いながら記事を精読してしまった。

この記事は【ダ・ヴィンチ・ニュース】に於いて、2016年7月4日に配信され、
左藤桂子さんが『肥満外来の女医が教える 熟睡して痩せる「3・3・7」睡眠ダイエット』(SB新書)上梓され、
この書物を高橋輝実さんが紹介記事として綴られた文であり、無断ながら転載させて頂く。
            

《・・夏がくる。毎年「今年こそ!」と誓ってダイエットに手をつけるが、成功したためしがない。
食事と運動が、ダイエットの王道とわかっていても、それはなかなか厳しい。
「○○だけ」などのお手軽簡単ダイエットすら○○をルーティン化するのが、難しく挫折する。

本書『肥満外来の女医が教える熟睡して痩せる「3・3・7」睡眠ダイエット(SB新書)』(左藤桂子/SBクリエイティブ)は、
そんな「○○だけ」すら必要としない。

毎日の睡眠を見直すだけだというのに、
本書の冒頭には、“「眠るだけで痩せられる」というのは、決して夢の話ではありません”とあるではないか。

著者は肥満外来の女医。30年間にわたりのべ約3万人の患者を指導してきた。
左藤氏は「肥満に悩んでいる人は、正しい睡眠を取れていない」と指摘する。

実は睡眠は肥満に深く関係し、「私たちの身体は毎晩ぐっすり眠るだけで300キロカロリーを消費できる」のであり、
「約1カ月きちんと眠れば、マイナス1kgのダウンになる」という。
            

睡眠がカロリーを消費するから、痩せるのではない。
キーとなっているのが「成長ホルモン」。

成長ホルモンには、大きく分けてふたつの働きあり、
ひとつが“疲れた身体をリセットする「疲労の回復」”、
もうひとつが“体内に蓄積された「脂肪の分解」”。
正しく睡眠をとることで成長ホルモンがしっかりと分泌され、脂肪の分解につながるのである。

一方、睡眠時間が短かったり、眠りが浅かったりすると、
成長ホルモンの分泌は、約70%も減少することがわかっている。

そこで、成長ホルモンの働きを高める正しい睡眠を習慣づけるために、
佐藤氏が考案したのが、本書が唱える『「3・3・7」睡眠ダイエット』だ。


※「3」・・・寝はじめの「3時間」は、中断せずまとめて寝ること
※「3」・・・夜中の「3時」には、寝ていること
※「7」・・・1日のトータルの睡眠時間は「7時間」を目指すこと

たったこれだけである。
            

☆寝はじめの「3時間」は、中断せずまとめて寝ること

大人の睡眠は、レム睡眠とノンレム睡眠を交互に繰り返すが、その1セットが1時間半といわれ、
とくに最初の2セットが、もっとも深い眠りになることがわかっている。
成長ホルモンは深く眠るときに、まとめて分泌される特徴があるので、最初の3時間が大事なのだ。


☆夜中の「3時」には、寝ていること

成長ホルモンは、夜10時から夜中の2時までに、集中して分泌されるが、
現代の生活では、生活は不規則になりがちだ。
だから夜中の3時をギリギリセーフラインとし、成長ホルモンが分泌しやすい3時までには寝ていることをルールとする。


☆1日のトータルの睡眠時間は、「7時間」を目指すこと

睡眠時間が4時間になると、肥満率は73% にまで上昇することが報告されている。
睡眠時間が短いために、太っていることもあるのだ。
通勤時間や昼休みなどの仮眠を含めた「1日トータルで7時間の睡眠」を目標とする。

正しく眠って1カ月でマイナス1kg、「今年こそ!」を達成したい。・・》

注)記事の原文にあえて改行を多くした。
            

私は35年近くサラリーマンをした中で奮戦してきたが、
この間に幾たびのリストラの中、何とか障害レースを乗り越えて、
2004年〈平成16年〉の秋に定年退職なり、敗残者のような七転八起のサラリーマン航路を過ごした。

そして定年後は、せめてセカンドライフは安楽な日々を過ごそうと年金生活を始め、
気楽な年金生活を享受してきたが、恥ずかしながら肥満体のひとりとなってしまった。

今回の《・・「睡眠ダイエット」・・》を私は学び、本当かしら、と思いながら、
実施してみなければ、難題は解決しない、と思い微苦笑をしたりしている。

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老ボーイの私は、齢を重ねるたびに、なぜかしら家内に従順となり・・。

2016-07-09 14:46:21 | ささやかな古稀からの思い
私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、我が家は家内とたった2人だけの家庭である。
そして雑木の多い小庭に古ぼけた一軒屋に住み、お互いの趣味を互いに尊重して、日常を過ごしている。

日常は定年後から自主的に平素の買物担当となり、
毎日のように独りでスーパー、専門店に行ったりし、ときおり本屋に寄ったりしている。

その後は、自宅の周辺にある遊歩道、小公園などを散策して、季節のうつろいを享受している。

定年前の私は、現役時代のサラリーマンの時は、数多くの人たちと同様に多忙で、
家内は専守防衛長官の専業主婦であり、日常の洗濯、買い物、料理、掃除などで、
家内なりの日常ペースがあり、この合間にささやかな趣味などの時間で過ごしてきたので、
定年後、多々の理由で年金生活を始めた私としては、このペースを崩したくなくなったのである。

私はときおり、庭の手入れをしたり、友人と居酒屋など逢ったり、
家内との共通趣味の国内旅行をしたりしている。

日常の大半は、随筆、ノンフィクション、現代史、総合月刊雑誌などの読書が多く、
或いは居間にある映画棚から、20世紀の私の愛してやまい映画を自宅で鑑賞したり、
ときには音楽棚から、聴きたい曲を取りだして聴くこともある。

このような年金生活を過ごしているが、何かと身過ぎ世過ぎの日常であるので、
日々に感じたこと、思考したことなどあふれる思いを
心の発露の表現手段として、ブログの投稿文を綴ったりしている。

こうした中、家内は私がパソコンに向っていることは解っているが、内容に興味はなく、
飽(あ)きずにしているわ、と苦笑したりしている。
                       

そして年金生活を始めた私としては、家内は相変わらず洗濯、掃除、そして料理などをしているので、
もとより家内の方が負担が多いので、私は茶坊主に徹している。

そして私は家内に、日に少なくとも6回ぐらいは、
さりげなくコーヒー、煎茶を淹れたりしているので、茶坊主にふさわしい、と思ったりしている。。

家内は血液型がA型のなせる技(わざ)か、
私から見れば、掃除、洗濯、料理などを完璧にするタイプである。

私はB型の血液らしく、何事もアバウトであるが、
好きな事に関しては1食抜いても、大差がないと思っているタイプである。

私たち夫婦は、お互いの趣味の世界には、介入せず尊重している。
私たちは、いつの日にか、どちらかが独り身となった時、
趣味の世界があれば、それなりに生きがいを失うことなく過ごせると思っている。
            

共通の趣味は国内旅行であるが、こうした時は共有する時間が多いが、
多少の差異があったりする。

家内は、和菓子屋で煎茶か抹茶を頂きながら、
その地の銘菓を味わうのが趣味のひとつであるが、
私は家内に準拠して、その地の文化のひとつを享受したりしている。

旅先から帰宅後、買い求めた地酒を呑みながら、家内が選定してきたその地の食べ物を頂だき、
旅先の風土に思い馳(はせ)せながら、まぎれない文化のひとつである、
と家内に話しかけたりしている。

『XXちゃんさぁ・・先ほどの食べ物・・イマイチであるが、これは絶品だょ・・奥が深いょ・・』
と私は家内に言ったりしている。

家内は、私の独断と偏見の悪い癖が始まったわ、と苦笑している。
                       

私は日中のひととき、買物に行ったり、散策をする以外は、
居間にいることが多く、ときには本棚をぼんやりと見る時もある・・。

私のパソコンを置いてある机の後方には、少し大きめの本棚が2本ある。
この本棚の最上段には最も敬意している本を置いている。

『世阿弥芸術論集』(新潮日本古典集成)、
栗山理一・編の『日本文学における美の構造』、
北 一明・著の『ある伝統美への反逆』、
上田三四二・著の『この世 この生~西行・良寛・明恵・道元~』、
安田章生・著の『西行』、
中野孝次・著の『西行の花』などの単行本が並んでいるが、
先ほどの背後の本を眺めていたら、配置の順番が変わっていなく、永久欠番のようだ、と微苦笑することもある。

私は高校に入学して、突然に読書の底知れぬ魔力に魅了されて、
映画・文学青年の真似事をした時期もあったりした。

この間に友人に上げたり、月刊の雑誌などは捨てるようにしてきたが、
結果として高校時代より買い求めた5000冊前後の本となり、
書庫の本棚や押入れに入れたりしている。

やがて2011年(平成23年)3月11日の東大日本震災後、本格的に本の整理をし、
やむなく2000冊を処分したが、3000冊は残している。
この中には、私の青年期に定職に就かず、食事を抜いて買い求めた本もある。
            

こうした中で、居間の本棚は本を並列に置いてある前の15センチぐらいのスペースに、
家内がディズニーランド、シーなどで買い求めたキャラクター・グッズが、ここ15年置いてある。
もとより家内が置いたのであるが、ミッキー・マウスなどが、ちょこんと居座っている。

ときおり私は苦笑しながら、私の苦手のディズニーのキャラクター品を見詰めたりすることもある。

そして私は、人生を過ごし生活を共にするには、ときには妥協も必要、
と心の中で呟(つぶや)く時もある・・。
                      

遥か遠い昔、1975年(昭和50年)、私は家内と交際して婚約する前の頃、
家内は茶事を中学生から習い続けていたことに好感し、
私は無知な和事を少し学べるかしら、と秘かに微笑んだりしていた・・。

そして翌年の春に結婚日が近づくと、
新居の賃貸マンションの一室に、私たちはお互いに荷物を運び入れたりしていた。

この時に、家内の荷物の中から、数多くの茶道具は予期し、
私は家内と共に、梱包された箱から取りだしたりしていた・・。
この後、もとより衣服などの箱もあり、そうした箱の横に、ひとつの箱があった。

そして家内は嬉しげに、この箱を開けたら、
何故かしら10センチぐらいの背丈のミッキー・マウスを見た時は、
私は驚きながら、
『俺・・知らなかったよ・・聞いてもいなかったし・・』
と私は小声で家内に呟(つぶ)やき、そして溜息をしたりした。
            

私は家内と結婚して、苦楽を共にして丸40年が過ぎているが、
私たち夫婦の結婚生活で、何より最大の誤算は、子どもに恵まれなかったことである。

その次には、私としては家内がディズニーのキャラクター品が好きである、という現実である。
そして東京ディズニーランドには、私たち夫婦は結婚して7年頃に訪れ、
ディズニーに18年前の頃、付近のリゾートホテルに宿泊して、訪れたりしてきた。

こうした中、私はネズミを変貌させたミッキーなどが、どうして可愛らしいか、未(いま)だに解らない。

もっとも私は、幼年期から犬とか猫も苦手な身であり、樹木、花をこよなく愛し、
植物園だったならば、たとえ今でも日参しても苦にならない。

しかし家内は動物大好きで、遠い北海道の旭山動物園に、
私たちは北海道を旅路した際に、3度も遠征し、私はボディガード兼お供で付き合わされた。

このように私たち夫婦は、風変わりなカップルであるが、
離婚騒動もなく、一年に一度ぐらいは、夏季のクーラーの冷気で険悪となった時ぐらいである。

家内は冷気が苦手で、私は何よりも熱さが苦手で、クーラー大好きなタイプなので、
私の現役時代には、毎年の夏の初めの頃に、冷たい戦争があったりしたが、
ここ10数年、熱い時節は、我が家の居間は27度に設定し、軽井沢のようだねぇ、と私は家内に言ったりしている。
                      

しかしながら定年後の年金生活の中、私は現役サラリーマン時代の緊張感もなくなり、
65歳を過ぎた頃から体力も衰えを実感し、なぜかしら家内に従順となり、
『ハイ! XXちゃんのおしゃる通りです!』
と私は自衛隊の若き諸兄に負けないように明るい声で、家内に応(こた)えている。

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セカンドライフは『3W1H』が肝要、年金生活の私は遅ればせながら学び、微苦笑を重ねて・・。

2016-07-08 15:58:18 | ささやかな古稀からの思い
私は東京の調布市の片隅みに住む年金生活の71歳の身であるが、
いつもように本日も、家内から依頼された品を求めて、
独りで最寄のスーパー歩いて行き、買物メール老ボーイでもある。

そしてスーパーに買物する前に、郵便局に寄ったが、
たまたま人出が多く、私は待合所で近くにある小冊子を取り、読んだりした。

私が手に取ったのは、ゆうちょ銀行が発刊した『 知ってトクする年金・相続BOOK! 』と表題されて、
《 セカンドライフを楽しむためのお役立つ情報満載! 》と表示されていた。

そして『あなたの年金』基礎知識から老後資金と関係まで!、
或いは『あなたの資金運用』老後資金のシミュレーションからNISAまで!、
『あなたの相続』相続の心構えから生前贈与のメリット!、と課題が明示されていた。

私は中小業の民間会社に35年近く奮戦し、2004年(平成16年)の秋に定年退職した後、
多々の理由で年金生活を始め、秋になれば丸12年となるが、恥ずかしながら何かと無知なことが多く、
待機している間、学ぼうと小冊子をパラパラと読んだりした・・。
            
      
こうした中、《セカンドライフは、まさに十人と十色。(略)
「いつから」「誰と」「どこで」「どんなふうに」に暮らしますか・・
この「3W1H」の発想で、自分なりのライフプランを立てたうえで、
安心・確実な老後資金づくりを検討しましょう》と明記されていた。

When「いつから」 完全にリタイアする年齢は何歳?
          ==>無収入の時には金融資産を取り崩して生活することに

Who「誰と」 何人で暮らすか? 夫婦だけ? 親と同居? 子ども夫婦と同居?
          ==>食費や水道光熱費などの負担が人数によって変わる

Where「どこで」 終(つい)のすみかをどこにするか?
          ==>どこに暮らすかによって、生活水準(物価水準)は異なる

How「どんなふうに」 どんなふうに過ごすか?
          ==>どのような生活をするかによって、お金の使い方が変わる


こうした内容を読み終えた後、私はセカンドライフに関して、
このような整然とした明確なことは、思案していなかったよなぁ、と私は微苦笑を重ねたりした。
            

私たち夫婦は子供に恵まれず、たったふたりだけの家庭であるが、
セカンドライフの生活の改めて話し合ったのは、 1999年(平成11年)の新春の当時で、私が54歳あった。

私は1970年(昭和45年)の春、この当時としては大手の音響・映像のメーカーに何とか中途入社でき、
そして音楽事業本部のある部署に配属された。

まもなく音楽事業本部のあるひとつの大きなレーベルが、外資の要請でレコード専門会社として独立し、
私はこのレコード専門会社に転籍させられ、やがてこのレコード会社で、制作に直接かかわらない情報畑、
経理畑、営業畑などで奮戦した。
                                   
こうした中で、1998年(平成10年)に中小業の多い音楽業界全体の売上げピークとなり、
この少し前の年からリストラ烈風となり、やがて私も出向となり、
各レコード会社が委託している音楽商品のCD、DVDなどを扱う物流会社に勤め始めた時であった・・。

こうした時に、私が定年退職を出来た後、どのような生活をしたいか、そして生活資金などを話し合った。
具体的には、私たち夫婦の第二の人生は、どのように過ごしたいのか、主題であった。
                     
やがて結論としては、定年退職後の60歳以降は、
私は働くことを卒業し、お互いのささやかな趣味を互いに干渉することなく、
共通の趣味のひとつの国内旅行を四季折々できればよいなぁ、と漠然に念願したりした。
                         

こうしたことを実現するためには、現在の我が家の貯金の確認、定年退職までの年収、退職金など、
そして年金の推定額も算出し、収支概算表を年別に作表し、平均寿命までの年を総括表にしたりした。

そして、毎年の月別は、家計簿の応用で収入の項目、支出の保険、税金等を含め、
予定表も作成したりした。

この時の私は、幸いに住宅ローンを終えていたが、
私は1944年(昭和19年)9月生まれであるので、
年金の満額の支給は62歳であり、それまでの2年間は、満額のほぼ半分となるので、このことも配慮した。

そして年金が満額となった62歳からの生活の収支は、
私たち夫婦の共通趣味である国内旅行費、そして冠婚葬祭など諸経費は例外として、
原則として生活費は年金を頂く範囲として、収支の概要を作成したりした。

こうした結果、私の年齢、家内の年齢を主軸に、1998年(平成10年)から私が80歳を迎えるまで、
年次別の収支と残額を作成し、パソコンに入れて、計画、実績、差額を毎月入れたりしていた。
                                                        
こうした中、不慣れな遠い勤務先の出向会社に私が奮戦している時、
出向先の物流会社も大幅なリストラが実施されたり、私が30年近く勤めてきた出向元の会社でも、リストラ烈風となる中、
私の同僚、後輩の一部が定年前の退社の連絡、或いは葉書で挨拶状を頂いたりし、
私は出向先で2004年〈平成16年〉の秋に定年退職を迎えたりした。

そして、私は出向身分であったので、何とか烈風から免れたのも事実であり、
定年前の退社された同僚、後輩に少し後ろめたく、退職後の年金生活に入った理由のひとつとなった。

この間、経済にも疎(うと)い私が、信愛している経済ジャーナリストの荻原博子さんなどの数多く著名人の寄稿文を読み、
デフレ経済の蔓延している中、公的年金を受け取りながら堅実に年金生活をし、
預貯金が3000万円あれば、少しづつ取り崩して生活すれば、少しはゆとりのある年金生活ができるかしら、と学んだりした。
              
私は35年近くサラリーマンをしたが、この間に幾たびのリストラの中、何とか障害レースを乗り越えて、
定年を迎えることができたので、敗残者のような七転八起のサラリーマン航路を過ごした。
                       

我が家の年金生活の基本は、厚生年金、わずかな企業年金を頂き、通常の生活費するのが原則としている。
しかし共通の趣味のひとつである国内旅行、或いは冠婚葬祭などの思いがけない出費などに関し、
程々の貯金を取り崩して生活している。

そして、毎年年始が過ぎた頃に、新年度の月別の概算表を作る際、
家内の要望などを織り込んで作成し、予算としている。
従って、年金生活の身であるから、今年も赤字が120万円前後かしら、とお互いに確認し合っている。

こうした中で私たち夫婦は、月初めには家計簿をお互いに確認しながら実施している。

もとより社会の少子高齢化の中で、公的年金は目減りは減少してきたので、
私たち夫婦はお互い趣味の費用を捻出する為に、収支の実態をお互いに確認し、
ささやかに生活を過ごしたく、家計簿の月次決算をしている。
           
私たち夫婦は年金生活をして12年目となるが、我が家の銀行、郵便局、信託銀行などの貯蓄は、
安全利回りが原則で、周知の通り金利はわずかである。

そして年金生活を始めて数年は、200万円前後の赤字となったりしたが、
その後は毎年は120万円前後の赤字の実態なので、予定通り貯蓄の残額は減るばかりとなっている。

こうして私たち夫婦は、経済的に贅沢な生活は出来ないが、
働らなくても何とか生活ができるので助かるわ、
と家内がときおり、 呟(つぶや)くように私に言ったりするので、私は苦笑したりしている。
            

今回、セカンドライフを過ごすに伴い、『3W1H』が肝要、と私は遅ればせながら学んだりした。
私たち夫婦は、雑木が多い小庭の中で、古惚けた築後38年の家に住んでいるが、
家を建て直すと、少なくとも数千万円を要し、老後資金が大幅な減少するので、断念している。

そして私たち夫婦は、少しペンキが剥がれかかった窓枠などを見たりして、
たとえ家屋が新しく良くなっても、老後資金が乏しくなり、訪れたい国内の各地にも旅行費の捻出に、
困苦すると思われるので、やむなく私は微苦笑したりしている。

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がんになりたくないなら、塩分・熱いものはNG、やせすぎもリスク大、と高齢者の私は学び・・。

2016-07-07 16:46:55 | ささやかな古稀からの思い
私は東京の調布市の片隅みに住む年金生活の71歳の身であるが、
私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、我が家は家内とたった2人だけの家庭であり、
雑木の多い小庭の中で、築後38年を過ぎた古ぼけた一軒屋に住んでいる。

我が家は平素の日々の買物は、私が定年後に年金生活を始めて以来、
私は自主的に買物専任者として宣言し、家内から依頼された品を求めて、
独りで殆ど毎日、スーパー、専門店など歩いて行き、買物メール老ボーイとなっている。

本日は梅雨の間の快晴に恵まれ過ぎて、陽射しが燦々と照らす35度の猛暑となる中、
たまたま最寄にあるスーパーに向かったが、園児のように斜め掛けしている紳士バックから、
扇子(せんす)を取り出して、 扇(あお)ぎながら歩いたりした。

やがてスーパーで買い物をした後、レジ袋を両手に提げて、帰宅した後、
この時節は汗まみれになった私は、洗面所で顔を洗ったり、着替えたりした。

この後、私は独りで近くに流れている野川の両岸にある遊歩道を歩いたりした。
そして休息の為に、大きな樹の下に近いベンチに腰かけて、汗をハンドタオルで顔を拭いたりした。

やがて川風を受けると、涼風に身をゆだねたりした・・。
            

私は2004年(平成16年)の秋に定年退職した後、
年金生活を始め、やがて62歳の時、現役時代の一時時期に交遊した友も、無念ながら病死したりした。
       
この少し前、私は中小業の民間会社に奮戦している50代の時、同僚が病死されたり、
そして知人は定年前の59歳で病死し、残されたご家族の心痛な思いが、痛いほど理解させられたりしてきた。
           
やがて知人のひとりの奥様が病死されて、
この知人は『おひとりさま』となり、私たちの多くは哀悼をしながらも、動顛してしまった。

こうした根底には、私たち世代の周囲の男性の多くは、60代で妻が夫より先に亡くなることは、
考えたこともなく、こうしたことがあるんだぁ、とこの人生の怜悧な遭遇に深く学んだりした。
        
ここ数年は会社時代の少し先輩、或いは後輩の68歳が、いずれも大病で入退院を繰り返した後、この世を去ったり、
ご近所の私と同世代の知人が、突然に脳梗塞で死去されて、数か月の先は誰しも解らない、冷厳なこの世の実態に、
私は震撼させられたりしてきた・・。
            

やがて帰宅後、昼食を家内と共に頂いた後、やがて愛読しているネットの朝日新聞社系の『dot.』を見ている中、
【 がんになりたくないなら、塩分・熱いものはNG、やせすぎもリスク大 】と見出しを見て、
私の友人、知人の病死の大半はガンであったので、私は真摯にどういうことですか、と思いながら精読してしまった・・。

この記事の原文は、『AERA』2016年7月11日号に掲載された記事のひとつであり、
『dot.』7月5日に配信されていたが、無断ながら転載させて頂く。

《・・国立がん研究センターが6月29日に発表したがん罹患率は、都道府県によって大きな差があった。
食生活や運動の仕方、ライフスタイルなどでリスクが違う。
がんにならないためには、どうすればいいのか。

がんは、予防できる。
国立がん研究センターによれば、男性のがんの53.3%、女性のがんの27.8%が、
努力次第でがんの予防が可能だという。

男女差がこれだけ大きいのは、喫煙や飲酒などがんのリスクとなる生活習慣が、男性のほうに多いからと思われる。
            

同センター「社会と健康研究センター」の津金昌一郎センター長はこう話す。
「がんは20~30年かけて発生し、最終的には、命を奪うこともあります。
若いうちから、がんに罹らない生活習慣を身につけることが大切です」

がんは遺伝が関係するものは、5%程度。
ほとんどが食生活や運動などの生活習慣が、大きくかかわる。

では、どのような生活習慣ががんを防ぐのか。身近な食生活から見ていきたい。
まずは、塩分。

「日本食は、魚介類や野菜を中心とするなど世界的に見ても素晴らしい食生活ですが、
唯一の欠点は、高塩分ということ」(津金氏)

塩分を摂りすぎると、胃酸から胃を保護する粘液を溶かし、胃粘膜が炎症を起こしたりするため、
胃がんが発生しやすくなる。
            

6月29日、国立がん研究センターは、全国47都道府県のがんの罹患状況を初めて公表した。
2012年のデータを解析し、25種類のがんの罹患率などを、男女別に算出した。

胃がんは秋田県が最多で、続いて石川県、山形県、富山県など日本海側の地域で高い値が出た。
これは日本海側に特徴的な、漬物や干物など塩分の多い食生活が深くかかわっていると考えられる。

秋田県の1日あたりの食塩摂取量は、11.1グラムと全国平均(10.4グラム)を0.7グラム上回り、全国トップクラス。
秋田県では食生活の減塩を奨励しているが、食生活習慣は簡単には改まらない。

そうした中、県を挙げて「減塩運動」に取り組んできたのが、今や「長寿日本一」で知られる長野県だ。
もともと長野は、雪国ゆえ塩分摂取量の多い土地柄で、1960年代には脳卒中の死亡率が全国上位だった。
そこで官民一体で、減塩運動に取り組んだ。

中心となったのが「食生活改善推進員」、通称「食改さん」だ。
松本市に住む三好美恵さん(66)もその一人。食改さん歴約20年。
月に1回ほどボランティアで料理教室を開き、塩分を控える食事などの指導をしている。

「理想の食塩摂取量は、何グラムと重さで言ってもわかりません。
食べて濃いと思ったら、薄味にしてくださいね」(三好さん)

こうして長野県の1日の食塩摂取量は、80年は15.9グラムだったのが、
13年には10.6グラムと3分の2に減った。

食改さんは長野県全体で約3500人。
時には家に上がり込んで、味噌汁の塩分濃度を測ることもあるそうだ。

「地道な活動が、がんの発生を抑えたりして、長寿の要因となっているのではないでしょうか」(松本市健康づくり課)
            

食塩を控える以外に、がん予防に効果がある食生活は何か。
同センターはどんな生活習慣ががんのリスクを上げ下げするのかを評価している。

「ほぼ確実」に肝がんのリスクを下げるのは、コーヒー。
ほとんど毎日飲むと、発生率が約50%、1日5杯以上で約70%リスクが減るというデータもある。

ただ、熱い飲食物は、食道の粘膜を傷つけるので、食道がんのリスクを「ほぼ確実」に上げる。
熱いお茶やコーヒーが好きな人は、なるべく冷まして飲んだほうが、がんリスクを下げることになる。
熱い茶粥を食べる習慣のある奈良県や和歌山県で、かつて食道がんの罹患率が高かったのは、このためと考えられている。

ほかにも野菜は、胃がんのリスクを下げる「可能性あり」、
果物は、胃がんと肺がんのリスクを下げる「可能性あり」と評価されている。
魚は、子宮頸がん、女性が緑茶を飲むと、胃がんのリスクを下げる可能性もある。

ただ、いくら魚はいいとはいっても、こげはよくない。
こげた部分には、ヘテロサイクリックアミンという発がん物質が含まれ、
これを化学的に合成して実験動物に与えたところ、発がん性が確認されている。

だが、この実験を人間に当てはめると、毎日茶碗1杯もの焼けこげを食べ続けるようなものなので、
極端に心配することはなさそうだ。


それよりも「バランスのいい食事が大事」と津金氏。
「塩分を控え、例えば、魚を食べた翌日は、鶏肉にして、その翌日は牛肉にする。
こうしてバランスのよい食生活を送ることが、結果的にがんの予防や健康長寿につながります」
            

☆1日1時間の歩行が理想、やせすぎもリスクは大

北海道帯広市で今、がん予防で注目されている体操がある。
その名は「オビロビ」。「おびひろエアロビクス」の略称で、市が独自に考案した。

基本は足踏みだが、片足立ちやスクワットなど、音楽に合わせ10分ほど体を動かしつづける。

「一度で50キロカロリー近くを消費できます」
と、オビロビを考案した、健康運動指導士で市健康推進課主査の長谷川昌二さん(45)。

がん死亡率の高い同市は13年から、健康増進計画の重点課題の一つに「がん対策」を掲げた。
適正体重を保つ手段として、健康運動指導士を配置し、オビロビでがん予防を目指している。

運動は、がん予防の決め手の一つだ。
大腸がんのリスクを「ほぼ確実」に下げ、乳がんリスクも下げる「可能性あり」だ。

津金氏によれば、体を動かすことで、腫瘍増殖を促進する作用があるインスリンの分泌が、
抑えられるためだという。

また、運動で便通を整え、発がん物質が腸管粘膜に触れる時間が、短くなる効果などもあると考えられている。
            

かと言って、激しい運動はNG。
体内に活性酸素などのフリーラジカルを発生させ、逆に細胞を傷つけてしまう可能性がある。

理想的な運動は、1日計1時間程度の歩行と、週1回の汗をかく程度の運動だ。

では、理想的な体形とは、どのようなものか。
「肥満は万病の元」などといわれるが、ならば、やせればいいかと思いきや、
「やせすぎている人こそ、注意が必要です」(津金氏)

栄養不足による基礎代謝や免疫機能の低下などが、がんの発生に関与してくるそうだ。
とくに男性は、BMI(肥満指数)21未満は、同23~24.9のグループに比べ、
がんの死亡リスクは17%高い。

女性も若い頃やせているとその後、乳がんの発生リスクが高くなるというデータが報告されている。
津金氏が推奨する体形は、中高年では、男性はBMI21~27、女性は同21~25の維持だ。

「普段から体をよく動かし、太りすぎず、やせすぎないことが、がんを防ぐために大切なのです」・・》

注)記事の原文にあえて改行を多くした。
            

私は父は肝臓を悪化させて、42歳の若さで、私が小学2年の時に病死し、
母は婦人系のガンで、77歳で亡くなり、家内の父も腎臓ガンで78歳で亡くなったりしてきた。

私はガンに対しては、遭遇される方は、漠然と心痛な思いで、お見舞いを重ねたりしてきた。

今回の記事で、真摯に多々教示されたりしたが、しかしながら余りにも神経質に日常生活を過ごさなくとも、
良いではないか、とも思ったりした。

そして余りにも食物、体調に制約すると、肝心な人生の晩秋期は楽しさが欠ける、とも思ったりした。
            

もとより健康でなければ、自身の日頃のささやかな願いも叶わないので、
私はひたすら歩くこと、睡眠、程ほどの食事がセカンドライフ健康体の三種の神器として思い、過ごしている。

私たち夫婦は、幸運にも大病に遭遇せず、今日を迎えているが、
果たして・・いつの日にか・・と思いながらも、ここ3年幾たびか私たち夫婦は、一日を大切に過ごそう、
とお互いに言い交したりしている。

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「スマホネイティブ」の時代の到来、時代遅れの老ボーイの私は、微苦笑を重ねて・・。

2016-07-06 17:07:09 | ささやかな古稀からの思い
私は東京の調布市に住む年金生活の老ボーイの身であるが、
私は恥ずかしながらガラケーと称される携帯電話、
そしスマホと省略されているスマートフォンも使えない拙(つたな)い身である。

その上にフェイスブック、ツイッター、そしてモバイルパソコンにも無縁であり、
やむなくインターネットは固定回線の光ファイバーの『フレッツ』を頼りに、
せめてと思いながら据え置き型のパソコンとノートパソコンを利用している。
          
このように無線のモバイル情報機器に遠い世界の出来事のような思いながら、
稀(まれ)な時代遅れの国民のひとりとなっている・・。

我が家は家内とたった2人だけの家庭であり、私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、もとより息子、娘もいなく、
モバイル情報機器に関しても疎(うと)く、昨年の春に遅ればせながら家内専用の携帯電話を買い求め、今日に至っている。

そして私はパソコンを日常の友のひとりとして、愛用している。
            
            ☆左側が現在愛用している『ウィンドウズ7(セブン)』、そして右側は予備機『ウィンドウズ 8.1』☆
          
こうした中で、過ぎし年の2004年(平成16年)の秋に定年後、多々の理由で年金生活を始め、
まもなくブログの世界を知り、国内旅行とかパソコンの故障がない限り、毎日に一通は投稿し、丸11年半が過ぎている。

私は年金生活を過ごしている中で、何かと身過ぎ世過ぎの日常であるので、
日々に感じたこと、思考したことなどあふれる思いを
心の発露の表現手段として、ブログの投稿文を綴ったりしている。
          
そして私は愛読しているブログの数多くの御方の投稿文を読ませて頂いたり、
コメントを頂戴したり、返信をしたりしている。
或いは数多くの御方の投稿文を読ませて頂く中で、ときおりコメントをしたりしている。

こうして私はブログに関しては、ほぼ毎日3時間前後は要して、過ごしている。
            

昨夜、ネットでニュースを彷徨(さまよ)っている中で、
【子どものネット課金 驚きの最高額◯◯万円!? 「スマホネイティブ」の実態】と見出しを見て、
どういうことなのょ、と思いながら、好奇心に負けて、精読してしまった。

この記事は、『ASAHIオンライン』3月29日に配信された記事であり、
横田泉さんが寄稿された文であり、無断ながら転載させて頂く。

《・・幼いこどもたちは、スマホで一体どんなことをしているのか?(MMD研究所調べ)

総務省の調査によると、2014年末時点の国内のスマートフォン(スマホ)普及率は、64.2%。
20代に至っては、94%がスマホを所持していることがわかった。

当然、子育て世代の多くも、スマホを所持しており、
そのため、彼らの子どもたちは、生まれた時からスマホに囲まれている「スマホネイティブ」ともいえる存在となっている。
            

そこで問題になるのが、スマホと子どもの関係性だ。
0~6歳までの未就学児ですら、スマホの操作ができてしまう現代、
時にはそれが困った事態へと発展することもある。

モバイル専門マーケティングリサーチ機関のMMD研究所は、
今年の3月時点で0歳~6歳の子どもがおり、スマホを所持している女性2190人を対象に
「乳幼児のスマートフォン利用実態に関する調査」を実施。

乳幼児がスマホに接触し始めた時期を聞いたところ、実に47%もの乳幼児が、
「0歳~2歳」の間に、スマホに接触していることが分かった。

幼い子どもたちは、スマホで一体どんなことをしているのか。
「子どもがスマホでできること」について聞いたところ、スマホネイティブの恐るべき実力が明らかになってきた。
            

「液晶画面を立ち上げる」(53.4%ができると回答)なんてことは、お手のもの。
「カメラで撮影」(53.4%)を楽しんだり、「You tubeなどの動画閲覧」(39.8%)をしたり、
時には「特定のアプリで遊ぶ」(53.5%)ことも。

なかには「パスコードを入力して、画面ロック解除」ができるというツワモノも18%おり、
例えロックをかけていたとしても、油断できない状況だ。

着々とスマホとの距離を縮めている子どもたち。
そのスマホ利用で、親がもっとも恐れているのは「意図せぬ課金」ではないだろうか。

同調査でも、「有料アプリをダウンロードしていた」という人が4.9%、
「意図しない課金、請求があった」という人が4.6%もいた。

少数ではあるが、実際に子どものスマホ操作による課金を経験した人がいるのだ。
さらに「最も大きかった金額」を聞いたところ、
平均は「1万2528円」、中央値は「1000円」だったが、最高額は「50万円」というから驚きだ。
            

一体子どもたちは、何で課金したのだろうか? 
自由に答えてもらったところ、「勝手に課金アプリで遊んでいた」「ヤフオクの落札」
「フリマアプリから商品を購入するボタンを押していて、購入するはめになった」といった回答が寄せられた。

一方、「子どもの声に反応して、スマートフォンが音声認識をして、国際電話をかけてしまった」という、
親の予想の斜め上を行くような事態も。

簡単にアプリやネットに繋がれる道具だけに、ちょっとした操作で思わぬ損失を生むことがあるようだ。

多くの乳幼児がスマホを操作している一方で、親のセキュリティ対策はどうなっているのか。
「アクセス制限や機能制限をかけている」(14.6%)、
「無料のセキュリティアプリを入れている」(13%)という人もいたが、
それを圧倒的に上回る65.7%もの人が、「何もしていない」と答えた。

しかし、子どもにスマホを使用させて「ウィルスに感染していた」「関係のないサイトにアクセスしていた」
「電話に出たり切ったりしていた」なんてことも実際に起きている。
なかには「110番に電話していた」といった、思わぬトラブルに発展しかねない事態もあった。

スマホネイティブ世代に合わせて、親もセキュリティへの意識を高めていく必要がありそうだ。・・》

注)記事の原文にあえて改行を多くした。
            

私は初めて「スマホネイティブ」を知り、そして「スマホネイティブ」を深く学ぼうとして、ネットで検索した・・。

こうした中で、【パソコンが使えない若者急増中。スマホネイティブとは?】と題された記事があり、
初めて知る公式サイトの『Webfor40』に掲載されていたので、
精読した後、動顛させられてしまった・・。無断ながら前半部を転載させて頂く。

《・・「スマホネイティブ」という言葉を聞いてことがありますか?
実は携帯電話が普及して、どんどん便利になっていく一方で、若者がパソコンを使うことができないという状況が生まれていて、
そうった若者達のことを「スマホネイティブ」と呼びます。

企業の人事部に所属している人なら聞いたことがあると思います。
このスマホネイティブが密かな社会問題になっているというのです。実情を調べてみました。

☆パソコンが使えないという定義は?

パソコンが使えないというより、「パソコンが使える」という定義は、
※オフィスソフト(ワード、エクセル、パワーポイント)が使える
※ブラインドタッチができる(メールが打てる)ではないかと思います。

アラフォーの世代のサラリーマンからすると、パソコンが使えるのは、当たり前な感覚なのですが、
学校で教えてもらうこともなく、家で教えてもらうこともない子供からしたら、できないのは当然です。
ガラケーやスマホで育ってきた子供達は、ブラインドタッチという言葉すら知らないと思います。
            

☆採用の現場では、何が起きている!?

新しい人材を採用する企業側からすると、配属先にもよると思いますが、パソコンが使えないのは、致命的です。
パソコンが使えなくてもいい職種は、製造現場、物流現場、お店などの営業現場など、ほぼ現場仕事のみです。
それでもマネージメントを行うレベルになれば、レポートを求められ、パソコンが使えないと言っている場合ではなくなります。

では今はどうなっているかというと、就職してから企業側でパソコンを与え、勉強してもらっているという状況ではないかと思います。
海外との比較では、13〜17歳のインターネット利用時のデバイス(端末)が、
パソコンである比率が、日本は極端に低いという現状です。

アメリカ:98%
イギリス:93%
日本:48%

では日本はどのデバイスが一番多いかというと、スマホが89%とダントツです。

スマホ・タブレットとパソコンは、ネットに接続して使うという部分は似ていると思いますが、違うデバイスです。

例えるなら、
パソコン=自動車
スマホ、タブレット=バイク
のようなイメージです。
            

自動車もバイクも、目的の場所に行けますが、雨風を避けて行くなら自動車の方が便利。それに何人も乗れる。
バイクは天候が悪い時は不利ですが、渋滞知らずでスイスイと進んでいける。

若くて独身の頃は、原チャリで移動すればよかったのですが、結婚して子供ができれば自動車が必要になってきます。
そのなったときに実は自動車は運転できない、という人達が増えてきているという状況に似ています。

ですから本来は、パソコンの方がデバイスとしてはスタンダードなはずで、
スマホはサポートするデバイスという位置関係の方が、社会的には理にかなっています。

自動車も18歳になるタイミングで、学校に通い免許を取りに行くと思います。
就職してから必要に迫られて免許を取りに行くというケースの方が珍しいのではないでしょうか。

パソコンの現状は、この「就職してから必要に迫られて」という状況が起きています。
なので、新入社員も入社後に苦労しています。・・》

注)記事の原文にあえて改行を多くした。
            

私が初めてコンピュータのキー・ボードに触り、ディスク・トップの画面を見たのは、1969年(昭和44年)の4月であった。

東京オリンピックが開催された1964年(昭和39年)の秋、私は大学を中退し、
映画・文学青年の真似事をしていたが、やがて敗退し、
やむなく何とかして民間会社に中途入社したい為に、
苦手な理数系のコンピュータの専門学校のソフト科に、1年間ばかり学び始めた時であった。

この当時は、もとよりパソコンはなく、ノート型の端末機もなく、
汎用の中型コンピュータに連動させたディスク・トップを端末機として使用していた。

私たち生徒は、概要の処理過程の流れ図(フロー・チャート)を作成した後、
詳細のプログラムを専用シートに書き、ディスク・トップに向かい、
不慣れな現在使用されているJIS規格のキー・ボートに打ち込んだりした・・。
                          
その後、1970年(昭和45年)4月に、この当時は大手の映像・音響メーカーの民間会社に何とか中途入社できた後、
まもなくこの会社の中で、音楽事業本部の中の一部の大きな有力レーベルが、外資の要請で、レコード会社として独立し、
私も新たなる外資系のレコード会社に転属させられた。

そして翌年の1971年(昭和46年)1月に、私は本社のコンピュータ専任者として配属され、
システムの開発、運営などは、元所属していた会社の音楽事業本部のシステムを活用させて頂きながら管理していた。

そして委託処理をしていたIBMの大きなデータセンターで、
月次作業の時に出向き、端末機のディスク・トップに向かい、修正データなどを打ち込んだりしていた。

この後、元所属していた大手の映像・音響メーカーの情報センターに、処理を委託したりした、

この間に、パソコンが世の中に出始めて、確か1982年(昭和57年)の頃であったと思われるが、
私もNECのPC8801を購入し、フロッピー・ディスク装置、プリンター、
そして漢字対応させる為に、漢字ロムを付加させたりした。

この当時の私の年収の15%ぐらいで、住宅ローンの返済もあったので、
私の収入からして高価なパソコン・セットであった。

そしてベーシック言語でプロクラムを書いたりして、新古今和歌集を入力したりしていた。
                       

この後、1983年(昭和58年)からは、すべて自社処理となり、
この当時に流行ったオフィス・コンピュータを導入して、
コンピュータ・ルームの端に端末機のディスク・トップ型、ノート型を配置し、
開発、部分改定のプログラムを思考しながら、私は入力したりしていた。
              
この間、世の中はワープロが普及していたので、
私も購入し、会社で文書を作成したり、自宅で年賀状などに利用したりした。

やがて20年ばかり情報畑から管理畑に異動させられた私は、
机上に配置されたノート型の端末機に、適時に入力したり、検索したりしていた。

或いは私が新たに買い求めたノート・パソコンを開き、表計算ソフトを活用して資料を作成したりしていた。

こうした中、過ぎし年の1998年〈平成10年〉の当時の私は、音楽業界のあるレコード会社の管理畑に勤めていたが、
この少し前の年の頃から、若手の20、30代の世代が携帯電話を使い始めていたが、
50代の私たちも、いずれは携帯電話を利用しなければ、と思っていた。

この数年前の頃から音楽業界はリストラの烈風となり、
私は1999年〈平成11年〉の初春に、各レコード会社が音楽商品の物流を委託している会社に出向となった。

勤務した職場は、音楽のCD、DVDなどの商品をソフトの販売店に出荷、返品など取り扱う商品センターで、
私を含めた管理の正社員の5名の基で、契約・パート社員の男女120名前後で対応した。

東京ドームより広い商品センターの中で、連絡事項などはマイクを通して拡声器、もしくは電話などで通達し、
携帯電話も要求されない現場で奮闘し、
この出向先で5年半ばかり勤め、2004年〈平成16年〉の秋に定年退職時を迎えた。
            
       
この間の世の中は、多くの方が携帯電話が愛用する時代となったが、
私は定年後の年金生活の中で、何かの機会で覚えればよい、と思ったりしていた・・。

しかしながら私は、携帯電話、やがてスマホにも興味がなく、今日まで至っている・・。
           
この間、1995年〈平成7年〉の頃から、世の中は携帯電話が普及し始めた中、
電子メールを打ち込んでいる若き男女を見かけたりしてきた。
私はあのような小さく、わずかなキーを変換させて、よく入力できるなぁ、と感心したりした。

その後に、多くの50、60代の女性も、たどたどしい指先で、この携帯電話に
メールを打ち込んでいる情況を私は見かけたりすると、微苦笑を重ねてきた・・。
                       

昨今は殆ど方は、携帯電話、或いはスマホを活用されている。

私たちは子供もいなく、まして孫もいないので、緊急に連絡するような状況もなく、
自宅にある固定電話で要件は済ませている。

そして昨年の春に遅ればせながら家内専用の携帯電話を買い求めたのは、
家内の母は後期高齢者なので、安否などで、万一緊急連絡を要する為であったりした。

或いは私たち夫婦は、ときおり国内旅行をしたりしているので、
万一、私たち一族の不幸で緊急連絡を要する為に、所有しているだけである。

こうした以外は、現世はあふれる情報の社会の中、働くことを卒業した私は、
自宅にパソコンがあれば充分と思い、ここ11年半ばかり年金生活を過ごしてきた。
            

ここ5年、若い方達の一部に於いて、スマホさえあれば、
新聞、テレビなど不要と私は知り、動顛させられた。

スマホはネットから派生した情報機器であり、ご自身の興味がある分野だけ検索して、知識などを習得されたり、
或いは知人、友人などで共有していると思われ、
広義の新聞を読んだり、或いはテレビで総合ニュースを視聴しないと、社会人として欠落していく、
と私は憂いたりしてきた。

そして今回、「スマホネイティブ」の時代の到来を学び、果たして・・と思いながら微苦笑を重ねたりしている。

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「笑う門には福来たる」は本当だった!と学び、老ボーイの私は瞬時に同意し、微笑返して・・。

2016-07-05 16:33:45 | ささやかな古稀からの思い
私は東京の調布市の片隅に住む年金生活の71歳の身であるが、
本日の朝の6時過ぎ、玄関の軒下に降り立つと、
涼しく感じ、過ぎし4日間は梅雨の間の快晴に恵まれて、陽射しが燦々と照らす30度を越す暑さが続いてきたが、
どうしてなの、と思いながら何かと暑さに苦手な私は、微笑んだりした。

やがて居間に戻り、天気情報をテレビで視聴すると、
朝の6時は23度、昼下がりは25度前後、夕方の6時は23度、
連日の熱さから一転して、涼しい一日になります、と報じられていた。

そして私は小庭の手入れをここ2週間ばかり、暑さ、小雨などでさぼっていたので、
涼しい中で庭の手入れをしょう、と思い立ち、やがて8時少し前に庭に下り立った・・。

曇り空の中、ときおり微風が吹き、少し汗ばんだ身体は心地よく、
樹木の枝葉を剪定した後、草むしりをしたりした。

こうした中で、樹の下の周囲にある雑草を取ろうと、地面に這いつくばりながら奮戦すると、
やはり泥まみれとなり、苦笑したりした。

そして体力の衰えた私は、ときおりテラスに於いてある簡易椅子に座り、
冷たい煎茶を飲みながら休憩したりした。

やがて午後2時過ぎまで奮闘し、その後、3時過ぎにネットでニュースを見たりした。
            

こうした中、愛読しているネットの『プレジデント・オンライン』を見たりしていると、
【「笑う門には福来たる」は本当だった!】と見出しを見て、
どういうことなのょ、と思いながら、好奇心に負けて、精読してしまった。

この記事の原文は、心理カウンセラーの鈴木雅幸さんが、『感情は「5秒」で整えられる』(プレジデント社)を上梓され、
編集部が抜粋して、紹介されて、7月5日に配信された記事であり、
無断ながら殆ど大半を転載させて頂く。

《・・(略)
☆笑えるような生き方をしているから、笑える

私たちは何かに悩み始めると、そのことだけに心をとらわれて、
本来見るべきものが見えなくなったり、感じ取れるものが、感じられなくなったりします。

そこで質問です。
悩んでいる人の生活から最も失われるものって、一体何だと思いますか。
ズバリ、それは「笑い」です。笑いのある生活です。

悩み始めると、笑いが日常の生活から、消えてしまうのです。
つまり、私たちは悩み始めると笑わなくなる・・そんなの当たり前じゃないか。そう思うかもしれません。
でも、厳密にいうと、悩むことと笑えなくなることは、全然関係がないのです。

うつ病などの心の病気でなければ、悩みながらでも、私たちは笑うことができます。
試しにやってみてください。
笑ってみてください。ほら、笑えるはずです。にっこりと・・。

だから、悩んでいるから笑えなくなったのでは、ないんです。
笑おうと思えば笑えるのです。笑おうと「思えば」・・。つまり、笑おうとしていないのです。
            

いつも笑顔が絶えない人がいます。
そういう人は、笑えることがまわりで起きるから、笑っているわけではありません。
笑えるような生き方をしているから、笑えるのです。

心が明るくなること、温かくなることをいつも考えているから、人は笑えるわけです。
つまり、「悩んでいるから笑えないのではない。その人が笑えるようなことを考えていない、
心が明るくなることを考えようとしていないから、笑えなくなっている」

ブスっとしているのは、ブスっとしたくなることを考えているから。
落ち込んでしまうのは、落ち込んでしまうようなことを考えているから。
人は何を思い考えているかで、人生が全然違ってくるのです。
            

☆笑いは、落ち込んだあなたを助けてくれる

実際、笑いにはいろいろな効用があるといわれています。

※笑いが多いと、心身ともに健康になります。
※笑いが多いと、脳が活性化して、肯定的な思考になってきます。
※笑いが多いと、アイデアが生まれやすくなります。
※笑いが多いと、性格も明るくなって、悩みにくくなります。
※笑いが多いと、楽しい仲間が集まってきます。
※笑いが多いと、人生が楽しくなります。
※笑いが多いと、自分が幸せだと思えるようになってきます。

笑いを多くするためには、笑えることや面白いことを、いつも考えるようにすればいいのです。
そのためのコツは「自分とまわりの人が笑える(楽しくなる)ことって、一体何だろう・・?」
というふうに、常に考えてみることです。
            

そんなことを考えていると、悩みたくても悩めなくなります。
なぜならば、私たちは一度に2つの違うことを考えられないからです。

遊び心を持って、人生を歩んでください。
まず、楽しいこと面白そうなことを考えるところから始めましょう。
それは「智恵を持って生きる」ことにほかなりません。

【考え方のヒント】
==>まわりの人が笑えること、楽しくなることを考えてみよう。笑いが落ち込んだあなたを助けてくれる。・・》

注)記事の原文にあえて改行を多くした。
            

私は年金生活を11年半を過ごしてきた中で、
私は亡き母の遺伝を純粋に受け継いだ為か、恥ずかしながら男の癖に、おしゃべりが好きで、
何かと家内と談笑したり、ご近所の奥様、ご主人など明るく微笑みながら談笑したりしている。

或いは、知人とか友人と時折お逢いする時は、しばらく、と私は笑いながら逢ったりして、
ビール、水割りのウィスキーを飲みながら、談笑をしたりしている。

こうした中で、好奇心をなくしたらこの世は終わりだ、と信条している私は、
体力の衰えを感じている私でも、その時に応じて溌剌とふるまったりしている。
    
こうした私は、今回の記事を読み終わった後、瞬時に笑いこそ大切ですよねぇ、瞬時に同意し、
微笑返しをしたりしている。

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都心の郊外でも、真夏日の時節となり、老ボーイの私は、熱中症予防を改めて学び・・。

2016-07-04 16:08:24 | ささやかな古稀からの思い
私は東京の世田谷区と狛江市に隣接した調布市の片隅みに住む年金生活の71歳の身であるが、
私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、我が家は家内とたった2人だけの家庭であり、
雑木の多い小庭の中で、築後38年を過ぎた古ぼけた一軒屋に住み、自動車もない稀(まれ)な家となっている。

日常の殆どは私が年金生活の当初から、平素の買物を自主的に専任者となり、
独りで殆ど毎日のように家内から依頼された品を求めて、買物メール老ボーイとなっている。

こうした中、最寄のスーパーに買物に行ったり、
或いは駅前までの片道徒歩20分ぐらいのスーパー、専門店に行ったりしているが、
根がケチなせいか利便性の良い路線バスに乗るのことなく、歩いて往還している。

その後、私が何よりも怖いのは認知症であり、
もとより健康でなければ、自身の日頃のささやかな願いも叶わないので、
独りで自宅から数キロ以内の遊歩道、小公園などをひたすら歩き廻ったりして、
季節の移ろいを享受している。
          
そして9月になれば72歳となる私は、心身共に自立し健康的に生活できる健康寿命を意識して、
確かな『生きがい』と『健康』、そして『気力』を持続できるように、
ときおり願いながら歩いたりしている。
              

私の住む地域は、ここ四日間は梅雨の間の快晴に恵まれて、陽射しが燦々と照らす30度を越す暑さが続き、
何かと暑さに苦手な私は、いまから真夏日になって、これからの夏はどのような熱さになるの、
と思いながら、天上の気候の神々の采配に戸惑ったりした。

たまたま最寄にあるスーパーに向かったが、園児のように斜め掛けしている紳士バックから、
扇子(せんす)を取り出して、 扇(あお)ぎながら歩いたりした。

やがてスーパーで買い物をした後、レジ袋を両手に提げて、帰宅した後、
この時節は汗まみれになった私は、洗面所で顔を洗ったり、着替えたりした。

この後、いつもように独りで自宅から3キロ以内の遊歩道、小公園などをひたすら歩いたりした。
            
そして燦々と陽射しが照らし、雲ひとつない青空の中、歩いたりすると汗ばみ、
ハンドタオルで顔をふいたりし、ときおり扇子を取りだして扇(あお)いだりしているが、
汗がひたたり落ちる・・。
          
やむなくハンドタオルで顔などを拭いながら、できる限り樹の下にある歩道を歩いているが、
炎天下の道もあるので、高齢者の私でも気合いを入れて、冬の寒さを思い浮かべて、
足早に歩いているのが実情である。

こうした時、暑さに負けそうになった時は、かぼそい声で、
♪しあわせは 歩いてこない  だから歩いて ゆくんだね・・
と何かと単細胞の私は、1968年(昭和43年)の頃に水前寺清子さんが唄った歌を唄い、
叱咤激励をしながら、歩いたりした。
              

先ほど、ネットでニュース記事を彷徨(さまよ)っている中、
【暑い!昨日も今日も明日も、猛暑…。 熱中症についておさらい!元気に夏休みを過ごそう!】
と題された見出し記事を見て、改めて認知症について学ぼうと思いながら精読した。

この記事は、話題の情報を発信するサイトの『OVO(オーヴォ)』であり、
昨年の2015年8月6日に配信され、無断ながら大半を転載させて頂く。

《・・「暑い・・」で済んでいるうちは、まだよいのだが、この時期、熱中症で緊急搬送される人が急増する。
せっかくの行楽シーズン、熱中症について確認しておいて、元気に楽しい夏を過ごせるようにしよう。


☆熱中症ってどんなもの?

熱中症とは、室温や気温が高い中、体内の水分や塩分(ナトリウム)などのバランスや体温の調節機能が崩れ、
さまざまな障害を起こす症状のことだ。
「体温上昇・めまい・体のだるさ」などの初期の症状から、ひどいときには「痙攣・意識障害」などを引き起こす。

毎年約4万人以上が緊急搬送され、夏期の6月~9月にかけて増加し、特に梅雨明け前後の暑さに、注意が必要となる。
          

☆まずは熱中症を予防する意識を! 室内の対策は?

家の中でじっとしていたとしても、室温や湿度が高いために、
体から熱が逃げにくく、熱中症になる場合がある。

以下の2点に注意するとよいだろう。

※室温をこまめにチェック。28度を超えないように、エアコンや扇風機を活用する
※のどが渇いていなくても、こまめに水分補給をする

また、高齢者は「のどの渇きを感じにくい」「暑さを感じにくい」「汗をかきにくい」という特徴があり、
自覚がないまま、熱中症になる危険がある。
調子が悪いと感じたら、家族や近くの人に、そばにいてもらうようにするといいだろう。
          

☆まずは熱中症を予防する意識を! 屋外の対策は?

外出時や、屋外での活動時には、以下の4点に特に注意してほしい。

※水分補給や休憩をしっかり取るようにする
※体を締め付けない涼しい服装をする
※帽子をかぶる
※直射日光を避け、日よけ対策をとる

さらに、子供は体温調節機能が未熟なため、熱中症にかかりやすい。
保護者が子供の様子を十分に観察しておくようにしよう。
          

☆熱中症かも!?症状の分類と対処方法

もともと体調が悪く、頭痛や倦怠感を感じていると、熱中症になっていても、気付かないことがあるので注意が必要だ。
以下のような症状が見られたら、重症度別に対処を行おう。

※軽度の症状:めまい・立ちくらみ・こむら返り・手足のしびれ
==>対処:涼しい場所へ移動する・安静にする・水分補給をする。

※中等度の症状:頭痛・吐き気・体がだるい・体に力が入らない・集中力や判断力の低下
==>対処:涼しい場所へ移動する・体を冷やす・安静にする・充分な「水分」と「塩分」の補給をする。
「症状が改善しない」場合や「口から水分を補給できない」場合は、医療機関を受診するようにしよう。

※重度の症状:意識障害(呼びかけに対して反応がおかしい、会話がおかしい)、痙攣、運動障害(普段通りに歩けないなど)
==>対処:涼しい場所へ移動する・安静にする・体が熱ければ、脇の下や太もものつけねなどを中心に保冷剤などで冷やす。

消防庁では、重度の症状が見られる場合は、ためらわずに救急車を要請しようと呼びかけている。
応急処置を施しながら到着を待つとよいだろう。

また、心臓や腎臓、その他持病を持っている人は、
かかりつけの医師とあらかじめ相談し、熱中症対策についてアドバイスをもらっておき、
上手にコントロールしようとのことだ。

油断せずにしっかり予防して、楽しい夏を過ごしたいものだ。・・》

注)記事の原文にあえて改行を多くした。
          

私は昨年の夏、33度以上の日は、路線バスに乗り、車内の冷気に甘えて往復したりしてきた。

やはり熱中症で倒れて、救急車で運ばれて、
目覚めたら病院のベットの上だった事態は、何かと単細胞の私でも困苦するので、
炎天下の中、歩くことを避けたりしてきた。
        
或いは33度以下の日は、幾分少ない近廻りコースを歩き、
そしてコンビニとか自動販売機を見かけると、煎茶の冷えたペットボトルを買い求めて、
水分補給をしたりしてきた・・。
          
今回、改めて熱中症予防を学び、高齢者の私は、働くことがないので、
熱中症は自己責任と思いながら、やはり熱中症で倒れて救急車で運ばれるは勘弁してほしい、
と微苦笑したりしている。

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近ごろ、物忘れが多くなってきたなと思ったら、「学習療法」のすすめ、私は学び始めて…。

2016-07-03 10:42:19 | ささやかな古稀からの思い
私は東京の調布市の片隅みに住む年金生活の71歳の身であるが、
私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、我が家は家内とたった2人だけの家庭であり、
雑木の多い小庭の中で、築後38年を過ぎた古ぼけた一軒屋に住み、自動車もない稀(まれ)な家となっている。

我が家は平素の日々の買物は、私が定年後に年金生活を始めて以来、
私は自主的に買物専任者として宣言し、家内から依頼された品を求めて、
独りで殆ど毎日、スーパー、専門店など歩いて行き、買物メール老ボーイとなっている。

この後、やはり独りで自宅から3キロ以内の遊歩道、小公園などをひたすら歩き廻ったりして、
季節の移ろいを享受している。
            
こうしたの私の容姿は、この時節は制服のような定番の服装として、
夏用のストレッチパンズの長ズボン、スポーツシャツの半そで、ウォーキング・シューズとなり、
夏用の帽子を深めにかぶり、紳士用の小物入れのショルダー式バックを斜め掛けをしている。

こうした中で、殆どコンバクト・デジカメをネクタイのように首回りから下げて、颯爽と歩き、
そして歩いている中で瞬時に魅了された情景を、一期一会ねぇ、と思いながら撮ったりしている。

こうした中で、ひたすら歩く根底のひとつには、何よりも認知症になることが恐れているひとりである。
            

そして私は、年金生活の中で70歳を過ぎた頃から、物忘れが多くなった、と改めて気付き、
独り微苦笑したりする時もある・・。

たとえば、家内とテレビの旅番組を共に視聴したりしている時など、
あそこも行ったよねぇ、と私は家内に言ったりした時、その地の情景などは鮮やかに重ねることができても、
肝心の地域名が言葉に出来ないことが、もどかしさを感じることがある。
       
或いは一昨日より、小庭に咲き始めた『木槿(むくげ)』を見たりすると、
今年も咲いてくれたねぇ、と微笑んでも、肝要な『木槿(むくげ)』という名前が瞬時に出てこなく、
やがて『木槿(むくげ)』だった、独り微苦笑したりした。
                         
このような心情を秘めている私は、昨夜、ネットで愛読している『ダイヤモンド・オンライン』を見ていた時、
【 近ごろ、物忘れが多くなってきたなと思ったら…。「学習療法」のすすめ 】と見出しを見て、
どのようなことですか、と思いながらクリックした。

この記事は、『ダイヤモンド・オンライン』に於いて、
『 もし親に何かあったらあなたの生活はどうなるか? 』連載記事に於いて、
第8回(最終回)として 2011年6月1日に配信され、
村田アソシエイツ株式会社代表取締役/東北大学特任教授・村田裕之さんの寄稿文である。

前半は『認知症の予防』、後半は『重い認知症の人の脳機能がよみがえる』であり、
無断ながら、記事の殆どを転載させて頂く。
            

《・・(略)介護が必要になるのは「認知症の発症」と「身体の衰え」が主な原因です。
したがって、「親の生前に起こるトラブル」を予防する根本的な対策は、
「認知症の発症」と「身体の衰え」を予防することです。

今回は、認知症の予防策について、お話しします。


☆全国1600ヵ所で、1万7000人以上が取り組んでいる「学習療法」

認知症の予防には、
(1)脳を活性化させる活動をする
(2)生活習慣病を避ける
(3)適度な運動をする
のがよいとされています。

脳を活性化させる活動のなかでも、音読・手書き・簡単な計算とスタッフとのコミュニケーションによる「学習療法」は、
全国1600以上の介護施設や自治体の健康教室に導入され、
認知症の改善や脳機能の維持・向上に大きな効果を上げています。
            

学習療法は、私が所属している東北大学加齢医学研究所の川島隆太教授、
(株)公文教育研究会、および高齢者施設を運営する社会福祉法人・道海永寿会により開発されたもので、
最近は海外からも高い関心が寄せられています。

運営主体の(株)くもん学習療法センターによれば、
認知症の人の脳機能改善を目的としたプログラムを狭義の「学習療法」と呼び、
健康な人の脳機能維持・認知症予防を目的としたプログラムを「脳の健康教室」と呼びます。

狭義の「学習療法」は、これまでに全国1200以上の介護施設に導入され、
約1万2000人の認知症の人の症状改善に、大きな効果を上げています。

また、「脳の健康教室」は、全国の自治体の約400の会場で、5000人以上の人が取り組み、
脳機能の維持・認知症予防に役立っています。

結論から言うと、あなたの親がまだ認知症にはなっていないものの、
物忘れが多くなってきたと思われたら、ぜひ、最寄りの脳の健康教室に通うことをお勧めします。
            

☆科学的根拠が明らかな「非薬物療法」

学習療法は、薬物を使わずに、症状の改善が図れる「非薬物療法」の一つです。
実はこれまで介護施設において、多くの非薬物療法が取り組まれています。

しかし、従来の非薬物療法の最大の問題点は、
その療法が認知機能の改善に本当に有効であることの証拠となるデータが、ほとんど提出されていないことです。

これに対し、学習療法は、音読・手書き・簡単な計算が、
脳の多くの部位を活性化するという科学的事実に基づいて開発され、
症状改善に有効であることのデータが、研究論文として提出されています。

ちなみにこの論文は、2005年の米国老年学会誌(Journal of Gerontology)に掲載されています。
通常、この雑誌に掲載されるまで、投稿後2年はかかると言われていますが、
この論文の場合、投稿後1か月で掲載通知が届いたとのことです。

学習療法が、いかに世界から注目されているかを示すものと言えましょう。
            

☆老人性認知症の問題は、コミュニケーションと身辺自立の障害

加齢に伴い、脳の働きが衰え、それが重くなった状態が、一般的に「老人性認知症」です
(一方、18歳から64歳で発症する認知症を『若年性認知症』と呼びます)。

老人性認知症には、その発症原因によって、さまざまなタイプがあります。

介護施設で見られるのは、主に「アルツハイマー型認知症」、「脳血管型認知症」の二つのタイプです。
脳血管型認知症の予防は、高血圧や糖尿病などの生活習慣病の予防が中心になっていますが、
アルツハイマー型認知症の予防法は、いまだに明らかにはなっていません。

老人性認知症の方と接するときの第一の問題は、コミュニケーションがうまくできないことです。

言葉を介したコミュニケーション、そして表情などの言葉を介さないコミュニケーションの双方がうまくいかず、
他者との意思の疎通が困難になります。
感情のコントロールが利かず、突然怒り出して周囲の人を困らせることも問題です。

そして、第二の問題は、身辺の自立ができないことです。
食事や衣服の着替えなど、他人の手助けが必要となります。

これらのコミュニケーション、感情、身辺の自立などは、
すべて大脳にある「前頭前野」と呼ばれる領域がコントロールしています。

つまり、老人性認知症が発症する原因はさまざまですが、
日々の生活で問題となる症状のほとんどは、前頭前野の機能に関係するものなのです。
            

☆音読・手書き・簡単な計算などの作業が脳を活性化する

川島教授が、脳がどのように働いているかを、
画像によってとらえるfMRI(機能的核磁気共鳴画像法)という装置で調べた結果、
一桁の足し算などの簡単な計算問題を解いているとき、
本を音読しているとき、手で文字を書いているときに、
左右の前頭前野を含めた脳全体が、活性化していることがわかりました。

一方、一生懸命に何かを考えているときや、テレビゲームをしているときには、
一般的に想像されるほど、前頭前野は活性化していませんでした。

さらに、その後の研究で、スラスラと速く計算したり、速く音読したりするほど、
脳がより活性化することもわかりました。

川島教授は、これらの研究によって
「簡単な計算や音読を毎日行なうことで、左右脳の前頭前野が活性化し、
それが効果的な刺激となって、低下しつつある脳機能を向上させることができる」という結論を得ました。

学習療法では、この考え方を根幹に、前頭前野機能の維持・改善を図るプログラムを行なっています。
            

☆学習療法で、重い認知症の人の脳機能がよみがえる

学習療法は、次の二つの基本的な考え方をもとに、行なう学習プログラムです。

(1)「音読・手書き・簡単な計算」を中心とする、教材を用いた学習であること
(2)学習者(認知症高齢者)とスタッフ(学習療法スタッフ)が、コミュニケーションを取りながら行なう学習であること

この学習プログラムの研究が、福岡県大川市にある社会福祉法人・道海永寿会(永寿の郷)と共同で、
2001年9月から始まりました。
参加した高齢者の方は、70歳から98歳までの47人で、研究開始時点での平均年齢は82歳でした。

研究の結果、学習療法をした人が、学習療法をしなかった人に比べ、
明らかに「前頭葉検査」(脳機能を評価する検査)の数値が向上し、脳機能が改善されるという結果が得られました。

また、その結果は、高齢者の前頭葉検査の数値が、向上したことにとどまりませんでした。

まったく無表情だった人が、学習が進むにつれて笑顔が戻るようになったり、
さらに、おむつに頼っていた人が、尿意や便意を伝えることができるようになったり、
ついには自分でトイレに行けるようになったりと、日常生活に大きな変化が表れたのです。
            

☆一人ではなく、相手がいるので楽しく続けられる

学習療法は、原則二人の「学習者」と、一人の「支援者」との組み合わせで実施します。
その理由は、教材の学習だけでも、脳機能改善効果があるのですが、
支援者が学習者と上手にコミュニケーションを取ることで、さらに改善効果が得られるからです。

現状、日本や海外で多くのいわゆる「脳トレ」プログラムが存在します。

その多くは、プログラムを実施するために、パソコンの利用が必要な形態となっています。
ところが、この形態だとパソコンを操作できない高齢者には敷居が高いだけでなく、
画面を相手に一人で作業をしなければなりません。
これでは、ソフトに余程興味をひかせる工夫がないと、継続は難しいのです。

これに対して学習療法では、学習者は支援者との顔を合わせたコミュニケーションを通じて、
楽しく実践することができるため、継続意欲が起きやすいのです。

実際「あの人に会って、一緒に学習するのが楽しみで、学習を続けているのです」と言う人も、
学習者のなかには結構います。
この点が、一人で行なう他の「脳トレ」プログラムと比較した学習療法の大きな優位点です。
            

☆人は誉められれば、うれしくて続けたくなる

また、学習療法におけるコミュニケーションには、多くの工夫が施されています。
認知症になると、叱られたり、落ち度をなじられたりする機会が、どうしても増えがちなのですが、
これが一番逆効果なのです。

これに対して、学習療法では、たとえば、学習が終わった時点で、
すぐその場で、成果を認め、誉めるようにしています。

このために、その学習者が必ず「満点」を取れるよう、
その人のレベルに適した教材を選択し、学習における「達成感」を味わってもらうようにしているのです。

「やってみせ、言って聞かせて、させてみて、 誉めてやらねば人は動かじ」
これは、かつて連合艦隊司令長官山本五十六が言った有名な言葉ですが、
認知症の人に限らず、人は誰でも「誉められること」が、最もうれしく、やる気が出るものなのです。

年を取っていくと、他人に叱られたり、怒られたりする機会は増えても、
誉められる機会は、減っていくものです。

まして認知症になると、これまで当たり前にできたことが、できなくなることで、
周りの人から叱られたり、文句を言われたりすることが増えます。
こうした背景もあって学習療法を行なうと、多くの方が心地よくなり、症状が改善していくのです。
            

☆認知症の予防を目的とした「脳の健康教室」

これまで説明した学習療法を応用して、認知症の予防を目的とした「脳の健康室」が実施されています。
脳の健康教室は、「健康な人」、または認知症に片足を踏み入れている「軽度認知障害の人」を対象にしています。

全国の自治体の協力により400を超える会場で、のべ5000人以上の人が取り組み、
脳機能の改善に大きな効果を上げています。

あなたの親が、まだ認知症にはなっていないものの、
物忘れが多くなってきなたと思われたら、ぜひ、最寄りの脳の健康教室(運営主体:(株)くもん学習療法セター)で
脳のトレーニングを行なうように、勧めてみたらいかがでしょうか。

なお、学習療法は、認知症の原因がアルツハイマー病であっても、脳血管性障害であっても、
認知症になった人の脳機能を改善することが可能です。

しかし、学習療法は、認知症の「原因自体」を防ぐためのものではないことをご理解ください。・・》

注)記事の原文にあえて改行を多くした。
            

私は高齢者入門の65歳を過ぎてから、心身ともに自立し健康的に生活できる期間の健康寿命は、
男性の平均としては71歳であり、平均寿命は男性の場合は80歳と知った時、
恥ずかしながらうろたえたりした・・。

そして70代となれば、多くの人は体力の衰えを実感して、75歳まではこれまでどおりの自立した生活ができるが、
80歳が見えてくる頃には介護を必要とするようになり、
やがて80代後半では何らかの介護付き施設に入居する可能性が高くなる、と専門家の人から数多く発言されている。
            
こうして私は年金生活を11年半を過ごしてきた中で、
私は亡き母の遺伝を純粋に受け継いだ為か、恥ずかしながら男の癖に、おしゃべりが好きで、
何かと家内と談笑したり、ご近所の奥様、ご主人など明るく微笑みながら談笑したりしている。

或いは、好奇心をなくしたらこの世は終わりだ、と信条している私は、
体力の衰えを感じている私でも、その時に応じて溌剌とふるまったりしている。
    
もとより健康でなければ、自身の日頃のささやかな願いも叶わないので、
私はひたすら歩くこと、睡眠、程ほどの食事がセカンドライフ健康体の三種の神器として思い、過ごしている。
            

しかし無念ながら、70歳を過ぎた頃から、物忘れが多くなった、と改めて気付き、
今回の記事で、前半部の認知症の予防の中で《・・脳を活性化させる活動のなかでも、音読・手書き・簡単な計算・・》を、
特に学んだりした・・。

日頃、私は新聞、本を読んだりすることが多く、こうした時は少し声を出して、読もうかなぁ、
と思ったりしている。

手書きは、メモ書き程度はしている程度であり、簡単な計算は電卓に頼り切っているので、
今としては、具体的な対処策が浮かばない。

やむえず西暦2016年は、和暦の平成だったら・・28年・・
そして西暦2004年は、平成だったら・・16年・・
こうした初級編をときおり計算するのも、良いかしら、と微笑んだりしている。

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夏休み「お盆玉」の憂うつ 「孫に会うのにカネ必要・・」と学び、老ボーイの私は微苦笑させられて・・。

2016-07-02 16:26:11 | ささやかな古稀からの思い
私は東京の調布市に住む年金生活の老ボーイの71歳の身であるが、
私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、我が家は家内とたった2人だけの家庭である。
そして雑木の多い小庭に古ぼけた一軒屋に住み、お互いの趣味を互いに尊重して、日常を過ごしている。

家内は私より5歳若く、お互いに厚生年金、そしてわずかながらの企業年金を頂だいた上、
程ほどの貯金を取り崩して、ささやかな年金生活を過ごしている。

本日の昼下がり、ネットでニュースを見たりしていた中で、
【 夏休み「お盆玉」の憂うつ 「孫に会うのにカネ必要・・」】と題された見出しを見た。

そして私は息子、娘もいなく、まして孫もいなく、知人、友人たちから子供や孫に何かと出費が多くて・・、
と聞いたりしてきたが、私はあくまで漠然となっている・・。

このような心情もあり、どのようなことなの、と思いながら記事を精読してしまった。

この記事の原文は、『週刊ポスト』の2016年7月8日号に掲載された記事のひとつで、
関連の『NEWS ポストセブン 』に於いて、6月30日に配信された記事であり、
無断であるが転載させて頂く。
            

《・・すでに全国各地で真夏日を記録するなど、夏休みシーズンが近づくにつれ、
孫の帰省を心待ちにしているシニアも多いはず。
だが、ここ数年、新たな夏の風物詩に苦しめられている高齢者が増えているという。

東北地方に暮らす佐々木雄二氏(仮名・63歳)が、ため息まじりに打ち明ける。

「お正月とお盆に遊びにくる孫の顔を見るのが、楽しみだったのですが、
去年ぐらいから、孫との時間を心から楽しめなくてね。
昨夏、孫の『お盆玉ちょうだい』って言葉が頭に残っていて・・。
孫に会うにも、お金が必要な時代なんですかね」

聞き慣れない言葉だが、この「お盆玉」が夏の新常識となりつつある。
お盆玉とは、お年玉のお盆版のことで、山形県の一部地域で、江戸時代に行なわれていた風習が起源とされている。

当時、奉公人に衣類や下駄を贈る「お盆小遣い」という風習があり、
昭和初期に、子どもにお小遣いをあげる習慣に変化したと言われている。

現代によみがえったのは、山梨県に本社を構える企業が2010年に「お盆玉」を商標登録し、
ポチ袋を「お盆玉袋」として、販売したことがきっかけだ。
2014年からは郵便局も取り扱うようになると、一気に全国へと広まった。

日本郵便の広報担当者がいう。
「2015年のお盆玉袋の売り上げが、前年を上回ったことからも、需要は確実に高まっていると感じています。
今年の売り上げも、昨年を上回ると予想されています」

お盆玉の相場は、お年玉と同等、もしくはそれよりも若干少ない金額とされている。
ちなみにお年玉の相場は、「年齢÷2X1000円」が一般的だ。
            

思いもよらぬ新たな文化の出現に苦悩するのは、冒頭の佐々木氏をはじめとするシニア世代だ。

佐々木氏は妻との2人暮らしを、年金でやりくりしている。
そのため、孫への出費は、正直痛手である。

それにもかかわらず、彼らは出産祝いに始まり、七五三、入園入学祝い、お年玉など、
かなりの額を孫に“投資”してきた。

ソニー生命保険が2015年7月に全国のシニア(50~79歳)を対象に行なった『シニアの生活意識調査』によれば、
過去1年間で<孫にどのようなことをしてあげたかという問いに、
72.5%もの人が「おこづかい・お年玉・お祝い金をあげた」と回答。

孫のために使った金額の平均は、11万1375円となっている。
            

さらにこれが、孫を含めた子ども夫婦への金銭的援助となると、その額は大きく跳ね上がる。

サンケイリビング新聞社発行の育児情報誌『あんふぁん』が、
幼稚園児を持つ女性を対象に実施したアンケート結果を見ると、
不動産購入時の頭金やレジャー代なども含む祖父母からの援助金は、1年間で平均74万7526円にのぼる。

近年では、過度な資金援助による「孫破産」が問題視されるなど、
孫への出費が負担になっているケースは珍しくない。

そこへきてお盆玉までが追加されるとなると・・。
2人の娘に計4人の孫を持つ東海地方で暮らす佐藤浩氏(仮名・62歳)は、こう嘆く。

「帰省時の交通費や滞在時の外食費なんかも、全部私が出す。しかも、それが4人分ですから大変です。
それなのに、我が家でも一昨年から、お盆玉制度が導入された。
1人3000円で計1万2000円。正月だけならまだしも、これを年に2回だなんて」・・》

注)記事の原文にあえて改行を多くした。
            

私は甥っ子に当たる兄妹の子供4人には、お年玉、進級祝いなど結婚されるまで、逐次お祝い金をあげてきたが、
私はサラリーマンの現役時代で奮闘してきた時代の中、叔父さんの立場として、程ほどの額をお祝い金を出費してきた・・。

しかしながら年金生活の中で《・・孫のために使った金額の年平均は、11万1375円・・》と知り、
その上、子供家族が帰省するたび、《・・帰省時の交通費や滞在時の外食費・・》学んだりした。

更に子供が《・・不動産購入時の頭金・・》などを思い馳せると、
この人生は大変だなぁ、と思い重ねたりした。

親はもとより、自分たちの息子、娘は可愛く、まして孫になれば溺愛する方が多い、
と知人や友人から私は学んできたが、今回、多大な費用を知り、溜息をしたりしている。

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