先日、卓袱料理について愚だ愚だと書き連ねたのだが、
今回は江戸時代の魚料理のワンシーンで気になったことなど。。
トップの写真は元禄3年(1690年)に刊行された、
人倫訓蒙図彙(国立国会図書館蔵)である。。。
元禄3年とはどんな年か?
ちなみに前年元禄2年には松尾芭蕉が奥の細道に旅立った年。
また、翌年の元禄4年は愛媛にとってはなじみの深い別子銅山、
その別子銅山開発に着手した年でもあるらしいのだが。。。
絵の中には上座で魚をさばく男性。
また、右手には桶の中で魚を洗っているような姿が。。。
あっ、桶の左横には蛸らしい姿も確認できるね~
タコ、食べよったんや!( ゜∀゜)・∵. グハッ ←誰かが最近よく使ってる。
時代を下って明和9年(1772年)
女諸礼綾錦(東京家政学院大学図書館蔵)にこんな絵が。。
スノコの上にまな板を置き、刺身らしきものを加工している。
水も流しっぱなしにしているようだ。
なんか、ちょっとのんびりしたムードでいいよね~~~!
さらに時代を下って寛政元年(1789年)
訓蒙図彙(国立国会図書館蔵)の中にもこんな絵が。。。
大きなまな板の上で何やら魚の頭に包丁を入れてるみたいなり。
帽子を被ったこのおじさん?当時の職業で膳夫と呼ばれていたらしいなり。
ちなみに肉をさばく人は屠者と呼ばれていたらしいのだが。。
そしてさらに下って、文化2年(1805年)刊行の「素人包丁」
魚をさばく人と鳥をさばく人が描かれている。。
鳥はニワトリではないね~鵜とか鷺とかの類だろうか?!
おまけにもう一つ、「料理いろは包丁」なる書物より。。
まな板の横に置かれた籠か箱みたいなものに
三枚におろされた骨の部分とお頭が納まっている。。
さて、どうだろう?すべての絵の中に共通している部分に気づいただろうか?
魚をさばく人たちは包丁を持たない方の手には箸を持っているのだ。
すなわち魚を素手で触らないで三枚におろしていたように見受けられるのだが。。
それはなぜ?! なんでだろ?
考えられる答えはいくつもあると思うのだが正解はなんだろう?
料理に詳しい方!教えていただけるとありがたいのだが。。。
最近気になってる悩みの一つでした。。。