本を、わたしはよく買います。新本屋を利用するのは当然ですが、ブックオフの100円本もチェックします。また買わずに図書館にも行きますし、コミックは1冊週30円のレンタルも利用します。
古書店も好きです。店に入ると独特の紙魚好みの匂いが「ぷーん」としたりすると、背筋がぞくぞくぴくぴくと震えます。しかし近ごろ、古書店に行くことが少なくなってしまいました。もっぱらウエブサイトの「アマゾン・マーケットプレイス」や「日本の古本屋」を利用するからです。
行ったこともない古本屋さんから「古書目録」が送られてきます。おそらくかつてわたしはWebで購入したのでしょう。残念ながら、記憶力が低下したいまでは、その店でどの本を買ったのか、さっぱり覚えていないのですが…。
神田の古書店「日本書房」から古書目録が昨日、届きました。(TEL 03-3261-2744 nihonsho@xc4.so-net.ne.jp)
パラパラとページを繰っていますと、欲しい本がいっぱい載っています。多巻冊本ではたとえば、
『日本古典文学大系』1・2期 岩波書店 全102冊 50,000円 1冊単価490円
『新日本古典文学大系』 岩波書店 全106冊 150,000円 単価1,415円
『日本思想体系』 岩波書店 全67冊 40,000円 単価597円
『日本近代思想体系』 岩波書店 全24冊 40,000円 単価1,667円
『日本古典文学全集』 小学館 全51冊 40,000円 単価784円
『古事類苑』 吉川弘文館 全51冊 90,000円 単価1,764円
『日本随筆大成』新装版 吉川弘文館 全83冊 100,000円 単価1,205円
『日本の絵巻』正続 中央公論 全47冊 120,000円 単価2,553円
『森銑三著作集』正続 中央公論 全30冊 80,000円 単価2,667円
『江馬務著作集』 中央公論 全13冊 15,000円 単価1,154円
『日本国語大辞典』 小学館 全20冊 10,000円 単価500円
………
どれも冊数があまりにも多い。わたしは上記本をいくらかバラで手持ちしています。「古事記」「日本書紀」「万葉集」など。また随筆大成、絵巻、森銑三、江馬務の数冊などなど。しかしこれほど安いのなら、重複を無視してでもすべてを買いたい。懐具合はさておいて、そのように思うのです。だが、自宅の本棚に収容するのは不可能です。上記合計で600冊ほどです。分厚い本をそれだけ収めるには、三畳間か四畳半一間が必要では…。
ところが『古事類苑』は、無料ウェブで読めます。吉川弘文館『国史大辞典』全15巻や『日本国語大辞典』新版などは、有料のサイトでみることができます。
蔵書収容スペースの問題が、紙か電子か、わたしたちに選択を迫るようです。たとえば1点全100冊の全集があるとしたなら、わたしは欲しければ、きっとEブックを選ぶことでしょう。ゼロスペースと、検索機能に惚れるからです。本は、特に調べる書籍は、検索の役割が大きい。『柳田國男全集』全38冊が筑摩書房から刊行中ですが、あと数冊と索引巻が未刊です。完結するまで、索引のないこの全集は魅力が乏しい。
ところが、Eブックの検索機能は完璧です。刊行中、未完結でも、Web版では索引巻を頒布できます。追加修正訂正を得意とするのが、電子版の特長特技。筑摩書房は『柳田國男全集』索引巻1冊だけを、急ぎ電子書籍で刊行すべきではと考えます。価格はフリー・無料に限ります。なぜなら、紙本を購入している読者以外、索引巻は使いようがないからです。既刊の紙本の売り上げは、それだけで間違いなく増えるはずです。
おそらく多巻冊本は、電子書籍「Eブック」化するのは必然のように思います。当面、紙本と電子本の共存でしょうが、そうあるべきです。また、そうならざるを得ないはずです。
<2010年10月24日>
古書店も好きです。店に入ると独特の紙魚好みの匂いが「ぷーん」としたりすると、背筋がぞくぞくぴくぴくと震えます。しかし近ごろ、古書店に行くことが少なくなってしまいました。もっぱらウエブサイトの「アマゾン・マーケットプレイス」や「日本の古本屋」を利用するからです。
行ったこともない古本屋さんから「古書目録」が送られてきます。おそらくかつてわたしはWebで購入したのでしょう。残念ながら、記憶力が低下したいまでは、その店でどの本を買ったのか、さっぱり覚えていないのですが…。
神田の古書店「日本書房」から古書目録が昨日、届きました。(TEL 03-3261-2744 nihonsho@xc4.so-net.ne.jp)
パラパラとページを繰っていますと、欲しい本がいっぱい載っています。多巻冊本ではたとえば、
『日本古典文学大系』1・2期 岩波書店 全102冊 50,000円 1冊単価490円
『新日本古典文学大系』 岩波書店 全106冊 150,000円 単価1,415円
『日本思想体系』 岩波書店 全67冊 40,000円 単価597円
『日本近代思想体系』 岩波書店 全24冊 40,000円 単価1,667円
『日本古典文学全集』 小学館 全51冊 40,000円 単価784円
『古事類苑』 吉川弘文館 全51冊 90,000円 単価1,764円
『日本随筆大成』新装版 吉川弘文館 全83冊 100,000円 単価1,205円
『日本の絵巻』正続 中央公論 全47冊 120,000円 単価2,553円
『森銑三著作集』正続 中央公論 全30冊 80,000円 単価2,667円
『江馬務著作集』 中央公論 全13冊 15,000円 単価1,154円
『日本国語大辞典』 小学館 全20冊 10,000円 単価500円
………
どれも冊数があまりにも多い。わたしは上記本をいくらかバラで手持ちしています。「古事記」「日本書紀」「万葉集」など。また随筆大成、絵巻、森銑三、江馬務の数冊などなど。しかしこれほど安いのなら、重複を無視してでもすべてを買いたい。懐具合はさておいて、そのように思うのです。だが、自宅の本棚に収容するのは不可能です。上記合計で600冊ほどです。分厚い本をそれだけ収めるには、三畳間か四畳半一間が必要では…。
ところが『古事類苑』は、無料ウェブで読めます。吉川弘文館『国史大辞典』全15巻や『日本国語大辞典』新版などは、有料のサイトでみることができます。
蔵書収容スペースの問題が、紙か電子か、わたしたちに選択を迫るようです。たとえば1点全100冊の全集があるとしたなら、わたしは欲しければ、きっとEブックを選ぶことでしょう。ゼロスペースと、検索機能に惚れるからです。本は、特に調べる書籍は、検索の役割が大きい。『柳田國男全集』全38冊が筑摩書房から刊行中ですが、あと数冊と索引巻が未刊です。完結するまで、索引のないこの全集は魅力が乏しい。
ところが、Eブックの検索機能は完璧です。刊行中、未完結でも、Web版では索引巻を頒布できます。追加修正訂正を得意とするのが、電子版の特長特技。筑摩書房は『柳田國男全集』索引巻1冊だけを、急ぎ電子書籍で刊行すべきではと考えます。価格はフリー・無料に限ります。なぜなら、紙本を購入している読者以外、索引巻は使いようがないからです。既刊の紙本の売り上げは、それだけで間違いなく増えるはずです。
おそらく多巻冊本は、電子書籍「Eブック」化するのは必然のように思います。当面、紙本と電子本の共存でしょうが、そうあるべきです。また、そうならざるを得ないはずです。
<2010年10月24日>