美人やイケメンの俳優さん、女優さん、タレントさん、声優さん・・などに憧(あこが)れ、思わず淡(あわ)い恋心(こいごころ)を抱(いだ)く。さらに高(こう)じて惚(ほ)れてしまい、さらに高じてオッカケとなる人の心は分からないものだ。ただ一つ、言えることは、それがどうなる・・という性質のものではないということである。要は縁遠く、慶事に至る、それはないっ! ということだ。普通の世界で生きる私達人間が芸能の世界に生きる人々とは結びつかない・・ということに他ならない。そうだから・・とはいえ、心が傾いていくことが取り分け悪い・・ということではない。それはないっ! が、否定できるものでもないということだ。本人がそれで得心しているのであれば、赤の他人が、とやかく言う筋合いの話ではない訳である。
大学の生協食堂で食事をしながら二人の学生が語り合っている。
「かなり彼女に入れあげてるねぇ~、あいつっ!」
「まあ、仕方ないさっ! 結構、可愛(かわい)いタレントだからなっ!」
「そうかな? 俺の好みじゃないんだが…。どちらかといえば、嫌いなブス・タイプだっ」
「ははは…言うねっ! 俺は、いい線いってると思うが、まあ、好みの問題だから…」
「それは、そうだ。…だが、あいつは、彼女を恋愛対象にしてるぜっ。今や、オッカケだからな」
「ははは…馬鹿、いや、アホだよ、それは」
「放送局志望もそれだっ! 入局して、上手くコネをつけて、で、恋愛、結婚へかっ!」
「それはないっ!」
確かに高い確率で、それはないっ! だろう。^^
完