水本爽涼 歳時記

日本の四季を織り交ぜて描くエッセイ、詩、作詞、創作台本、シナリオ、小説などの小部屋です。

忘れるユーモア短編集 (80)いたちごっこ

2020年07月03日 00時00分00秒 | #小説

 子供の遊びがその命名のきっかけとなった、いたちごっこ・・という言葉がある。冷静さを忘れると埒(らち)のあかない事態となり、収拾不能になるから怖(こわ)ぁ~~い。よく分かる一例として、国の公債発行が挙(あ)げられる。^^ 償還(しょうかん)[返却]しては、翌年度の財源不足[歳入不足]にまた発行するという、いたちごっこを繰り返している訳だ。^^ 埒(らち)があかず、本当にどぉ~~しようもない国会議事堂にお勤めの諸氏と言わざるを得ない。[考え方には個人差があります。^^]
 とある家庭の朝の風景である。まだ暗いうちから母親が子供達のために、せっせと弁当を作っている。有り難い…と感謝しなければいけないのだろうが、子供達は少しもそれを認識せず、当たり前のように毎朝、その弁当を持って家を飛び出していく。
「お給料、上がるのよねっ!」
「んっ! ああ、まあなっ! いってきます…」
 夫は声を少し小さめにして足早に玄関を飛び出していった。この家庭でいつも繰り返される夫婦の会話の一つなのだが、訊(き)かれては暈(ぼか)され、訊かれては暈される・・という繰り返しが、夫婦の間でいたちごっこのように長年、続いているのだった。
 こういう、いたちごっこは忘れる何か・・がないとトラウマになるから気をつけたいものだ。サラリーマンのご主人達、一考をっ!^^ 
 
                                     


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする